じじぃの「科学・地球_146_鉱物とは何か・食べられる鉱物・岩塩」

ウユニ塩湖 世界一の「奇跡」と呼ばれた絶景

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=yOIXGOYoV0I

Salt Crystal

鉱物の秘密がわかる本

科学雑学研究倶楽部(編)
第1部 鉱物の基礎を学ぶ
・鉱物のしくみと性質
・奇妙で不思議な鉱物たち
・面白くてためになる鉱物の知識
・誕生石の謎と神秘
第2部 鉱物と宝石図鑑
・鉱物編
・宝石編

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『鉱物の秘密がわかる本』

科学雑学研究倶楽部 学研プラス 2016年発行

第1部 鉱物の基礎を学ぶ

奇妙で不思議な鉱物たち より

地殻変動が生んだ”海の化石” 食べられる鉱物

日本では認知度が低い「岩塩」

テレビなどで、岩石を食べて生きている人が紹介されることがあるが、普通の人でも食べられる鉱物がある。それが「岩塩」だ。その名のとおり、岩のような塩である。
日本で塩といえば、「海水を煮詰めて作るもの」というイメージが強いが、海水から作られる塩は世界における塩生産量の3分の1にすぎず、ほとんどは岩塩の形で生産される。ヨーロッパなどでは、塩といえば「岩塩から採れるもの」という認識が一般的なのだ。

岩塩はどのようにしてできる?

では、岩塩はどのようにしてできるのだろうか。長い年月の間に地殻変動が起こって海底が隆起し、海水が取り残されてできた湖を「塩水湖」という。有名な塩水湖に、ボリビアのウユニ塩湖がある。塩水湖の水分は太陽光や乾いた気候によって次第に蒸発し、やがて塩の結晶が残る。その上に土砂が積もって堆積層を作り、塩の層ができる。そして、堆積層の圧力によって塩の層が岩塩へと変化するのだ。岩塩は、いわば”海の化石”なのである。
岩塩が作られるまでには、200万~5億年という非常に長い年月がかかると考えられている。たとえば、ヒマラヤ山脈で産出する「ヒマラヤ岩塩」は、およそ3億8000万年前に起きたインド大陸とアジア大陸の衝突によってできたとされている。火山国である日本では地殻が安定していないため、岩塩は存在しない。

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