じじぃの「科学夜話・神聖なカオス・比喩的な水と文字通りの水!水の神秘」

EARTH'S NATURAL WONDERS | Wonders of Water | PBS

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=t11St4xZ3X8

『水の神秘 科学を超えた不思議な世界』

ウェスト・マリン/著、戸田裕之/訳 河出書房新社 2006年発行

比喩的な水と文字通りの水 より

物質世界を形あるものにするために、神は宇宙の水を分け(しばしば神と海との戦いとして描かれる)、天空を使って、背景にある混沌(カオス)の脅威を抑えた。聖書やそのほかの古代の記録にあるこれらの原初の宇宙の水が<絶対的なもの>の比喩だとすれば、私たちはなぜ水がそのような好意的な比喩なのかという疑問に直面せざるをえない。たぶん水の流動性と無限と思われる性質(たとえば海)が<絶対的なもの>の本質にもっともふさわしいと、古代の書き手が考えたのかもしれない。あるいは、古代の書き手は、水について外観ではない何かを理解し、それが<絶対的なもの>の比喩として適切だと考えたのかもしれない。古代の人々がH2O分子としての水について理解していたことを、現代の私たちが忘れていたり、知らなかったりする可能性はあるのだろうか?
水を比喩として使うことに加えて、ほかの多くの古代文明で著わされた神聖な原典と同様に、聖書もまた、水は形作られた世界の源であり、まとめ役であると示唆している。『聖書の比喩的表現辞典』は「ペトロの手紙2」第3章5-6節を引用している――「天は大昔から存在し、地は神の言葉によって、水を元として、また水によってできたのだが、当時の世界は、その水によって洪水に押し流されて滅んでしまった」。
神は<水>から世界を作ったという聖書のこの記述は、水が宇宙で最初の物質であり、水からすべてが作り出され、水を通ってすべてが還っていくのだというタレスの遠大な説を裏付けている。これは、水が最初の物質であるだけでなく、世界に形を与える手段としての役割を果たし、さらに、一種の仲介者の役割を果たしていると示唆している。私たちはここで、聖書における比喩的な水(絶対的なもの)と文字通りの水(H2O)を理論の上で分けている。加えて、聖書は文字通りの水の2つの形を区別している。1つ目の形は、私たちがいまの環境のなかで日常的に遭遇する、どこにでもあるH2Oであり、2つ目は、<生きている水>と呼ばれるH2Oの特別な形である。

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どうでもいい、じじぃの日記。
「はじめに光あり」。
宇宙はビッグ・バンにより創成された。
地球は「水の惑星」と呼ばれるが、それは宇宙空間から見た地球が海(水)という液体で構成されているように見えるからである。
水は何でできているのか?
水素(H)は宇宙で1番単純で豊富に存在する原子であり、宇宙に存在する原子全体の75%を占めている。次に多いのはヘリウム(He)で、3番目に多いのは酸素(O)である。
水はいまや宇宙の至るところに、氷、液体、水蒸気という形で存在し、太陽エネルギーと地球の進行過程をとりもつ役目を果たしている。
水素と酸素という原子の状態から水(H2O)という分子になったとき、神はカオスから「命の水」という役目を与えた。
「ノアの洪水」は地球が「水の惑星」として生命を与えられたことを示している。
聖書の中の水は、比喩的な水と文字通り(生活水として)の水を表しているのである。
とか。