じじぃの「世界最大のサンゴ礁・グレート・バリア・リーフで起きていること!気象の世界ハンドブック」

Why The Great Barrier Reef Could Disappear By 2050

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Tmd4tEDDF1s

Coral Reef Ecosystems under Climate Change and Ocean Acidification

世界遺産珊瑚礁グレート・バリア・リーフ」が環境問題の危機に

2019年2月3日 ecotopia
綺麗な海でしか生息できない珊瑚礁
そんな珊瑚礁が世界最大規模で広がる場所がオーストラリアにあります。
その名もグレート・バリア・リーフ
世界遺産にも登録されているグレート・バリア・リーフですが、環境問題によって消滅の危機に晒されています。
美しい珊瑚礁地帯、グレート・バリア・リーフに何が起こっているのでしょうか。
https://ecotopia.earth/article-905/

『地図とデータで見る気象の世界ハンドブック』

フランソワ=マリー・ブレオン、ジル・リュノー/著、鳥取絹子/訳 原書房 2019年発行

気候温暖化の衝撃 海の生物多様化が危機に瀕している? より

温暖化に直面する海の種――適応、移動、または消滅

大洋は地球最大の生物圏で、35億年前、最初の生命があらわれたところでもある。水温や海水の酸性化、酸素濃度の変化は、海の生物の代謝や種のライフサイクル、被食者と捕食者の関係、そして生息環境に多大の影響を与えている。
たとえば、ここ50年間で、生命の春の躍動――植物・動物プランクトンが最大限に繁殖、無脊椎動物や魚類、鳥類の繁殖と移動など――が依然より早くなり、10年で平均4.4日前倒しになっている。一部の種は適応し、ほかの種は新しい生物圏へ移動するか、または消滅している。一般に、魚と海の無脊椎動物は、温暖化に対応して、より高緯度か、より深海部へと向かっている。そんな異種混合の大集団が極地へ移動していく平均距離は、10年で72キロメートル。こうして北のベーリング海バレンツ海、北海には暖かい海の種が増大し、極地的には生物多様性が豊かになっている。
いっぽう、異常気象による浸食で沿岸の生息環境は劣化し、二酸化炭素を吸収して種の繁殖には好条件のマングローブや海草などが衰退している。海水の酸性化では、骨格やカルシウムの殻のある海の生物(植物プランクトン甲殻類、軟体動物)に害を与えている。

危機に瀕するサンゴ

サンゴ礁が大洋の表面積に占める割合はわずか(0.08から0.16パーセント)なのだが、そこには既知の海の生物の3分の1近くが生息している。水温の変化や海の酸性化にはきわめて敏感で、骨格の形成や、繁殖などの生命機能が乱されている。算定では、サンゴ礁の約20パーセントが消失し、25パーセントが現時点で危機に瀕し、仮に保護活動がいっさい行われなければ、2050年までにさらに25パーセントが危機におちいるといわれている。

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じじぃの日記。
ネットで、「グレート・バリア・リーフ 2050年」をキーにして検索してみた。
遠目で見る限り、オーストラリアのグレート・バリア・リーフは不滅に見える。2600キロにわたるサンゴ礁域は、大気圏外からも観察できるほどだ。しかし詳しく調べてみると、その輝きはやや曇る。 このサンゴ礁は、それが支える数十億ドル規模の観光産業と共に、2050年までに消滅するかもしれないのだ。
白化したサンゴの上にマイクロプラスチックが積もっているのだろうか。