じじぃの「胃がん・次世代シークエンサーとドライバー遺伝子?おしゃべり図鑑」

Sanger Sequencing of DNA [HD Animation]

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=3M0PyxFPwkQ

ネアンデルタール人は私たちと交配した スバンテ・ペーボ(著) 2015年 Amazon

著者は、古代のDNAを復元するという困難な研究に、世界にさきがけて取り組んだ。
長年の試行錯誤の末に、衝撃的な新技術「次世代シーケンサー」でついに約4万年前のネアンデルタール人のDNAの増幅に成功する。そのDNAは、非アフリカ人のホモ・サピエンス―日本人を含むアフリカ「以外」の現生人類すべてに、数パーセント共有されていた!つまり、約5万年前にアフリカを出た現生人類は、中東でネアンデルタール人の遺伝子を取り込んで、世界中に広がっていったことの証拠が明らかにされたのだ。世紀の発見を成し遂げた科学者が、30年以上の苦闘のすべてを明かす。

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『おしゃべりながんの図鑑』

小倉加奈子/著 CCCメディアハウス 2019年発行

胃のがん 次世代シークエンサーとドライバー遺伝子? より

大腸がんのところで、発がんを引き起こすものとして、ゲノム異常とエピゲノム異常があるという説明をしました。胃がんも、そして、ほかのがんにおいても同様です。
近年、次世代シークエンサーと呼ばれる画期的な網羅的遺伝子解析の方法が登場しました。今までは、遺伝子のこのあたりに異常がありそうだなと予測を立てて遺伝子異常がありそうだなと予測を立てて遺伝子異常を見つけていたのですが、この方法では、がん細胞の遺伝子全体を調べ、簡単にたくさんの遺伝子異常を検出できるようになりました。
しかし一方で、あまりにたくさん遺伝子異常が検出されすぎて、この遺伝子異常って「がん化のどの部分に作用しているのだろう? どのくらい悪さをしているのだろう?」というのが、解明しきれなくなっています。
そこで登場するのが、統計的な解析です。たくさんの症例の遺伝子を調べ、高頻度に異常が認められた遺伝子を、ドライバー遺伝子と名づけることにしました。現在は、このドライバー遺伝子をターゲットにしてその機能を調べたり、新薬を開発したりする研究が進んでいます。
さて、こういった次世代シークエンサーを用いた研究の中で、胃がんは大きく4つのタイプに分けられそうであることがわかってきました。ちょっと難解な医学用語が続きますが、①染色体不安定性胃癌 ②ゲノム安定性胃癌 ③EBV陽性胃癌 ④MSI陽性胃癌の4つです。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ネアンデルタールと現生人間ホモ・サピエンスとではどこが異なるのか。
この問題にチャレンジしたのが、現在ライプチッヒのマックスプランク人類進化研究所のスバンテ・ペーボだった。
彼は長年の試行錯誤の末に、衝撃的な新技術「次世代シーケンサー」で、ついに約4万年前のネアンデルタール人のDNAの増幅に成功する。
次世代シーケンサー・・・ランダムに切断された数千万-数億のDNA断片の塩基配列を同時並行的に決定することができる
実は、がんを含むほとんどの病気は、染色体異常、遺伝子異常によるものらしい。
今後の医療は、次世代シーケンサーを用いた個人のゲノム情報からの診断・治療になるといわれている。