じじぃの「科学・芸術_419_マルサス『人口論』」

Population Reduction Proof - The New World Order Revealed episode 4 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=j-I797C2Pm8

日本人だけが知らないワールド謎ベンチャー 2016年3月31日 TBS
【MC】船越英一郎渡部建 【ゲスト】キムラ緑子瀬戸康史平愛梨豊田エリー澤部佑
“日本人だけが知らない”世界の謎を現地潜入取材!人類史上最大級の軍事演習ジェイド・ヘルム!米国の恐るべき陰謀。
●日本のテレビ初取材! ジョージア・ガイドストーン
ジョージア・ガイドストーンという石碑に刻まれていた「人類は5億人以下を維持する」という言葉。
現在、地球の人口は72億人。5億人にするということは全世界の93%の人々を削減するということになる。そしてジョージア・ガイドストーンとジェイド・ヘルムには驚くべき共通点があると、謎のベンチャー・テラー スティーブ・メラ氏は言う。
http://www.tbs.co.jp/worldnazoventure/
『入門! 進化生物学 - ダーウィンからDNAが拓く新世界へ』 小原嘉明/著 中公新書 2016年発行
自然淘汰による生物の進化 より
ダーウインもメンデルの遺伝の法則を知らなかった。しかし、親の特徴が子に遺伝することは当時でも広く認められていた。それでダーウインの進化説も、親の変異が子に遺伝することを前提にしていた。この点はマラルクの、遺伝子が関与しない獲得形質の変異と明確に異なる。
ダーウインの進化説には、もうひとつつけ加えなければならない重要な点がある。それは生物の多様性である。動物も含め生物は一般に多産で、親は一生の間にじぶんたちの世代の個体数に比べ、圧倒的多数の子を生産する。たとえばモンシロチョウの雌は一生の間に250〜750の卵を産む。魚類の雌には1000を超える卵を産むものがたくさんいる。少産な動物の代表でもある人間でも、健康状態がいい夫婦が産児制限を行なわないで自然な夫婦生活を続けた場合、平均12人の子を生むという。16〜18世紀のイギリスでは、女性は12〜20の子を生んでいた。なかには30人の子を生んだ女性もいたが、これとて決して珍しいことではなかった。
このことはすでにT・マルサスがその著書人口論1798年)で述べていた。マルサスは当時の人間社会が多くの貧困な人たちをかかえていて、それが社会問題化していることを問題視し、その原因を追究した。その結果、その当時人口が急速に増えたこと、それに対して食糧の生産増加速度は著しく小さいことに気づいた。そのため食糧がすべての人に行き渡らなくなり、貧困にあえぐ人が増えた。人は食糧を確保するために互いに争ったが、これに失敗したなど、苦しい生活に陥っていた。そのような貧しい人口密集地では、飢餓や疫病、災害、争いなどが多発し、弱い立場の人たちの命を奪った。マルサスはこのような不幸の根本原因は、食糧の生産速度に比べて人口の増加速度があまりにも大きすぎることだ、とした。
ダーウインはあるときこの本に目を通したが、そのときはそれが生物の進化の問題に関係があるとは思っていなかった。しかし後に自然淘汰の考えに思いめぐらしているとき、マルサスの指摘が生物の進化に重要な意味があることに気づいた。自分の観察や経験から、マルサス人間について述べていることは、そっくり動物にもあてはまることに気づいたのだ。前述の通り動物は他の生物同様、どの種も親の世代より圧倒的多数の子を生産する。しかし動物が餌とする植物や獲物動物の増加は、とてもそれに追いつかない、当然の結果として動物個体間には餌を求める競争が起こる。
自然淘汰がその選択機能を際立たせるのは、動物がこのように限られた資源を求めて争うときである。このようなときこそ、餌の獲得にかかわる器官や運動の機敏性などの変異は、食糧の獲得、ひいては変異個体の生存に強く影響するはずである。餌を得るうえで多少なりとも他より優れた変異形質を持っている個体は生き延び、そうでない変異個体は餌の獲得で後れを取り、健康を損ねて命を落とす可能性が高いだろう。自然淘汰はまさにこのような状況において、成功者と失敗者を厳しく峻別(しゅんべつ)する。