じじぃの「働かないシンドローム・産めよ増やせよ?経済成長という呪い」

なぜ 働くのか ? 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=FS05Zq4KBAk
経済成長のない進歩ってあるのかなぁ?

WORLD HAPPINESS REPORT 2017
https://s3.amazonaws.com/sdsn-whr2017/HR17_3-20-17.pdf
国連の幸福度ランキング トップはノルウェー、日本51位 2017年3月21日 CNN.co.jp
国連の「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク」は20日の「国際幸福デー」に合わせ、世界各国の幸福度に関する2017年版の報告書を発表した。調査対象の155ヵ国・地域中、幸福度が最も高かった国はノルウェーで、日本は51位だった。
報告書が発表されるのは4年目。これまでにデンマークが3回とスイスが1回、それぞれ首位に立っていた。
ノルウェーは昨年の4位から1位に上昇。デンマークが2位に下がり、3位以下にアイスランド、スイス、フィンランド、オランダと欧州北部の国が並んだ。7位はカナダ、8位はニュージーランドで、オーストラリアとスウェーデンが同率9位だった。
米国は14位、ドイツは16位、英国は19位で、ロシアは49位、中国は79位だった。
151位以下にはルワンダ、シリア、タンザニアブルンジが連なり、最下位は中央アフリカだった。
報告書によると、幸福度を測る指標としては1人当たり実質国内総生産GDP)のほか、他者への寛容さや健康寿命、頼れる相手がいること、人生を選択する自由、汚職のない社会などが挙げられる。
今年の報告書では、1日のうち多くの時間を過ごす職場での幸福度にも焦点を当てた。豊かな国で不幸せと感じる最大の原因は「心の病」と指摘するなど、幸福度のほかの要因についても検討している。
https://www.cnn.co.jp/travel/35098449.html
『経済成長という呪い 欲望と進歩の人類史』 ダニエル・コーエン/著、林昌宏/訳 東洋経済新報社 2017年発行
経済成長なき進歩はありうるのか より
現代の宗教ともいえる経済成長は、人々の衝突を和らげ、無限の進歩を約束する妙薬だ。人々は自分にはないものを欲しがる。そのような人々の暮らしにおけるありふれた惨事を解決してくれるのが経済成長だ。ところが残念なことに、少なくとも西洋諸国では経済成長は断続的ではかないものにすぎない……。バブルの後には大恐慌大恐慌の後にはバブルが発生する。政治家は、雨乞いをする呪術師のように天を仰いで経済成長を願う。彼らは経済成長の期待を裏切ると、国民の恨みを買う羽目になるからだ。しかしながら現代社会では、スケープゴートを見つけようとするだけで、本質的な疑問に関する議論は避けられる。すなわち、次のような疑問だ。経済は限りなく成長するという約束が当てにならないものになるなら、社会は一体どうなるのか、人々は経済成長以外に自分たちを満足させられるものを見つけられるのか、それとも人々の間に失望と暴力が蔓延するようになるのか、という疑問だ。
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イギリスの偉大な経済学者ジョン・メイナード・ケインズは、1930年初頭に当時の悲観論に疑問を呈した。彼の希望に満ちたメッセージは現在も新鮮な響きをもつ。危機の予兆が感じられていたにもかかわらず、ケインズは判断を誤ってはならないと諭した。ケインズは、1世紀前に食糧問題が解決されたように「経済問題」もまもなく解決されると請け合ったのである。大胆にもケインズは、産業が発達するペースから考えて、2030年には人々は1日3時間働くだけで暮らせるようになり、残りの時間は、芸術、文化、形而上学的な考察など、本当に重要なことに時間を費やすようになると断言したのである。
だが残念ながら、文化や形而上学的な問題は、われわれの時代の主要な問いにはならなかった。現代社会は、ケインズがその見通しを立てたときより10倍も豊かになったのに、われわれは物質的な繁栄をこれまで以上に追求している。偉大な経済学者ケインズは将来の経済的な繁栄を見事に予想したが、われわれの行動を完全に読み誤った。ケインズ以降の多くの識者たちと同様に、ケインズは人間の欲望の驚くべき順応性を過小評価したのである。人間の欲望はすべての富さえ消費しようとする。ルネ・ジラールはこう記している。
「人間は、基本的生活にかかわる欲求を満たすと、あるいはそれ以前の段階であっても、激しい欲望をもつようになる。だが、何が欲しいのかは自分でもわからない。なぜなら、人間は欲しがる存在だからだ。人間は、自分にはないと感じる。自分以外の誰かがもっているはずのものを欲しがる存在なのだ……」。経済成長は目的をもたらす手段ではなく、むしろ生活の苦悩から人間を救い出す役割を期待される宗教のような働きをするのだ。
数億人の人々が経済成長という神を崇め、地球上の生命が危険にさらされるようになった現在、われわれは物事を深く考察しなければならない。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ある本に、「親の資産で暮らせるとしたら、働きますか?」というのがあった。
これに対する答えは世代で違っていて、団塊の世代(昭和22年〜昭和24年生まれ)は戦後の高度経済成長に貢献したという自負があるので、「成長に代わる価値」を見出せないが、今の若い世代は「自分に正直に生きる」なのだそうだ。
現実にフリーターが増加している。彼らは”働かないシンドローム”といわれ、働くことへの不適応現象と考えられている。
経済成長という病?
「2030年には人々は1日3時間働くだけで暮らせるようになり、残りの時間は、芸術、文化、形而上学的な考察など、本当に重要なことに時間を費やすようになると断言したのである」
働くことは素晴らしいことだと思うが、本当に重要なことが別にあるような気がする。