じじぃの「人の生きざま_748_ジョージ・エリス(数学・宗教学者)」

モーガン・フリーマン 時空を超えて 「神が“進化”を創造したのか?」 動画 dailymotion.com
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ジョージ・エリス


ジョージ・エリス ウィキペディアWikipedia) より
ジョージ・F・R・エリス(George F. R. Ellis、1939年8月11日 - )は、南アフリカ共和国ケープタウン大学数学科および応用数学科で複雑系の名誉教授を務めている。
1973年、ケンブリッジ大学の物理学者スティーヴン・ホーキングとの共著 The Large Scale Structure of Space-Time を出版した。宇宙論の世界的権威とされている。クエーカーとしても活発に活動しており、2004年にテンプルトン賞を受賞した。1989年から1992年まで、International Society on General Relativity and Gravitation(一般相対論と重力国際組織)の会長を務めた。現在はInternational Society for Science and Religion(国際宗教社会学会)の会長である。

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2017年7月13日、NHK Eテレ モーガン・フリーマン 時空を超えて 「神が“進化”を創造したのか?」 より
人間は神のような存在によって創造されたのか?
それとも偶然の積み重なりがこの複雑な世界と人間を生み出したのか?
科学者たちは生命誕生の謎を解き明かそうとしていますが分からないことが数多くあります。
人間を創造したのは超越的な存在なのか? それとも自然の法則か? 進化は果たして神のなせる業なのでしょうか?
『聖書』では、神がこれら全てを6日間で創造したとありますが、他の説もあります。
生命はおよそ38億年前に自然発生し、その後の進化が全ての生物をつくり出したとする説です。
インテリジェント・デザイン(ID)説の信奉者は、ダーウインの自然淘汰で鳥の目や翼人間の脳などが生まれるはずがないと主張します。

ケープタウン大学教授のジョージ・エリスは物理学と宇宙論の第一人者です。
近年、彼の関心は宇宙の成り立ちから地球の成り立ちへと移っています。
その複雑さはケープタウン・ユース合唱団の歌声に例えられます。エリスにかかると美しい歌声も科学的に理解されます。
合唱では指揮者が聖歌隊の行動を調整しています。
歌い手たちの脳内の電子の流れは指揮者の意志に反応し制御されているのです。
つまり、指揮者の考えがトップダウンで歌い手たちの脳内の電子に伝わっていることになります。
エリスは、これを「トップダウン因果律」と呼びます。
聖歌隊員一人一人を構成する素粒子は下層のレベルにあり、上位に位置する指揮者にコントロールされている状態です。
ですから、指揮者がいなくなると大変なことになります。物理現象を引き起こし、コントロールする存在が必要なんです。
美しい自然をつくり出すのにも指揮者がいたのかもしれません。
エリスは、区画化された正方形モザイクの路上にしゃがみこむ。
エリス、「ここにピタゴラスの定理があります。正方形を斜めに線を引き、直角三角形のこの線(AB)の2乗とこの線(BC)の2乗を足すと斜辺(AC)の2乗になります」
  AC2 = AB2 + BC2
これは宇宙全体に通じる普遍的な原理です。
幾何学の法則は宇宙が生まれる前から存在し、それが物質的な世界を支配しているとエリスは考えます。人間はそれを後追いで発見しただけなのです。
この考え方は古代ギリシャの哲学者プラトンに端を発します。
エリス、「宇宙誕生前からあった数学的パターンは単なる物理的存在ではなく意味を伴っていたと思います」
この数学的真理とでも言うべきものが人間の倫理観をも生んだのだとエリスは言います。
それは善悪のルールを規定する哲学であり、人間が他者にどう接するべきかを示しているというのです。
エリス、「こうした倫理的パターンは人類誕生前から存在したのです。長年の研究の結果、物事には意味がある単に機械的な現象ではないのだという結論に達したのです」