じじぃの「科学・芸術_86_アメリカ例外主義(丘の上の町)」

American Exceptionalism - Explained and Evaluated 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=em3T5KnLAX0
アメリカへやってきた移民たち

プライムニュース 「“史上最低”大統領選 わいせつ疑惑&税逃れ 総力詳報…最終討論会」 2016年10月20日 BSフジ
【キャスター】秋元優里、反町理 【ゲスト】手嶋龍一(外交ジャーナリスト 作家)、ケント・ギルバート(米カリフォルニア州弁護士)、海野素央明治大学政治経済学部教授)
来月8日に行われる米大統領選に向け、最後となる3回目のテレビ討論会が現地時間19日に行われた。
●「最終討論」 同盟関係と核保有容認
米国大統領選挙の投票前最後となる3回目のテレビ討論会が日本時間20日午前に行われた。
民主党クリントン候補、「トランプ候補は日本、韓国、サウジアラビアになぜ核兵器を使わないのかと発言した」
共和党・トランプ候補、「自分で守れと言った。核とは言っていない」
手嶋龍一、「日米同盟よりもっと大きな、米国が超大国であることをやめると言っているのに等しい。戦後の米国の安全保障の最後の本音は東アジアでは日本に、ヨーロッパではドイツに核のボタンを渡さないこと」
提言 「次の米国とかく向き合うべし」
手嶋龍一 「日本なくして、東アジアの安定なし」
 私は、よく天気予報的な対米外交と言っているが、雨になればということではなく、日本はアジアにおいて重要なプレーヤーだ。日本はそれを過小評価している。米国にとって、G2は米国と中国ではなく米国と日本だとアピールしていく姿勢が大事だ。
ケントギルバート 「日本の国益を再確認」
 米国をいちいち気にしないで、日本がどう思っているかということを堂々とやれば良い、日本はいつまでも米国に依存していてはいけない。安倍首相とプーチンが会うのもいいことだ。
海野素央 「依存できない米国」
 どちらの候補が勝っても米国に依存できなくなる。トランプ候補は通商に興味があり、安全保障には興味がない。安全保障と取引する懸念がある。クリントンは同盟重視だが習近平を尊敬している。本音では習近平に強く出られない。

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『日本人として知っておきたい「世界激変」の行方』 中西輝政/著 PHP新書 2017年発行
トランプのアメリカで世界に何が起きるか (一部抜粋しています)
ドナルド・トランプ大統領の誕生――2016年11月の大統領選挙の結果は、世界を震撼させた。当初、75%などといわれていたヒラリー・クリントンの勝率が、開票が進むにつれてみるみる落ち、トランプに逆転されていく様は、まさに壮観でさえあった。
もちろんこの結果を受けて、さまざまな声が溢れることとなった。「これからいったい何が始まるのか」「これは大きな危機の始まりではまいのか」……。
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今回の「トランプ勝利」を通じてもう1つはっきりしたのは、アメリカで始まってきた「普通の国アメリカ」の浮上である。
アメリカはその建国以来、「われわれは特別な(あるいは例外的=エクセプショナルな)国である、という意識を色濃く持ち続けてきた。拙書『アメリカ外交の魂――帝国の理念と本能』(文春学塾ライブラリー、2014年)で詳しく紹介したが、1630年にピューリタンを率いてアメリカに渡り、マサチューセッツ湾植民地を建設したジョン・ウィンスロゥプの言葉は、まことに象徴的である。
「われわれは丘の上の町になるべきだ」
つまり、アメリカには世界のすべての人の目が注がれており、それゆえ、われわれは世界の道徳的模範にならなければいけない、という思考である。これは、リンカーンもウィルソンもルーズベルトケネディレーガンも、それこそ、ほとんどすべての大統領が強調してきた言葉であった。
アメリカは、世界の警察官を自負し「体外介入主義」をとっていた時期も、あるいは「孤立主義」(正確には「対外不介入主義」というべき。「孤立主義」という言葉は元来、対外介入を「アメリカの責務」と主張する「国際主義」つまり積極介入主義の立場から、その政敵である不介入主義を貶(おとし)める盛況的な言葉であった)を取っていた時期も、共通して「理念の共和国・アメリカは特別な国」(アメリカ例外主義、アメリカン・エクセプショナリズムともいう)理想主義をその根底においていた。
ところが、トランプはこの「アメリカは特別な国」という言葉をとりわけ嫌う。