ばばぁ探偵団?
Camden Springs Gracious Retirement Living
http://www.yelp.co.jp/biz_photos/camden-springs-gracious-retirement-living-elk-grove
【産経抄】なぜ殺されたのか 川崎・老人ホーム転落死 2016.2.17 産経ニュース
アメリカ西海岸のサンディエゴ市郊外で、めった刺しにされた死体が見つかった。本ばかり読んでいる、人の恨みを買うはずのない女性が、なぜ殺されたのか。
▼全員70歳を超えた老婦人が、探偵団を結成する(『老人たちの生活と推理』創元推理文庫、コリン・ホルト・ソーヤー著)。老人ホーム「海の上のカムデン」を舞台にした、ユーモアミステリーのシリーズ第1弾である。彼女たちは、警察官の制止を振り切って、無謀な“捜査”を続けた結果、意外な犯人にたどり着く。
▼川崎市の介護付き有料老人ホームで平成26年、入所者3人が転落死した事件で、施設の元職員が、神奈川県警に逮捕された。「意外な犯人」とはいえない。3件は、すべて容疑者が夜勤に就いていた日に発生している。ただ、犯行の動機がさっぱりわからない。
▼「海の上のカムデン」は、作者のソーヤーさんが、入居しているホームがモデルになっている。住人たちは個性派ぞろいだが、いかにも快適そうだ。こんなホームが理想ではなく、当たり前になってほしい。
http://www.sankei.com/column/news/160217/clm1602170003-n1.html
『老人たちの生活と推理』 コリン・ホルト・ソーヤー/著、中村有希/訳 創元推理文庫 2000年発行
訳者あとがき (一部抜粋しています)
ユーモアたっぷりの上質なミステリの名手といえば?
シャーロット・マクラウド。
ジル・チャーチル。
そしてっ。
コリン・ホルト・ソーヤー!
ぱちぱちぱち。
……誰それ? なんて言わないでくださいね。期待のニューフェイスなんです。
カリフォルニアはサンディエゴ市近郊の高級老人ホーム、<海の上のカムデン(カムデン・シュール・メール)>。本書はここを舞台に繰り広げられるユーモアミステリのシリーズ第一弾です。
高級、というだけあって、とびきりおいしい食事と、快適なサービスと、山ほどの娯楽を愉しみながら、毎日ゆったり暮らす<カムデン>の住人たちのもとに、ある日、大事件が舞いこみます。
読書ばかりしている本の虫スイーティーが砂浜におりる階段から転落死したのです。どうせいつも通りぼーっとしてて落ちたんだろう、という噂もありましたが、実は彼女、めった刺しにされていたのでした。
おお、殺人事件とな!
老人たちは怯え、困惑し、平和な<カムデン>は騒然とします。
ところが住人のひとり、キャレドニアは冒険の匂いを嗅ぎとったのか、やたらと活気づいてしまい、仲良しの友人たちを説得してついに<老婦人探偵団>を結成。事件解決に乗り出すのです。
縦横斜めに大きく、いつもカフタンをばさつかせているキャレドニア。小柄で蜂より鋭い毒舌のアンジェラ。陽気でぽちゃぽちゃしたグラマー美人のナン。良家のお様と一目でわかる上品なステラ。――平均年齢70以上のこの4人組が、足が痛い、腰が痛い、と言いつつ、捜査を始めます。しかし「現場調査」、「訊きこみ」、「演繹的推理(おお!)」と一応まともなことをやってるはずなのに、なぜか傍目には「現場荒らし」、「無謀な特攻」、「山勘」としか見えないのですが、そこはご愛敬。
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どうでもいい、じじぃの日記。
2月17日の産経新聞「産経抄」に、1冊の小説が紹介されていた。
川崎市の介護付き有料老人ホームで起きた殺人事件の犯人が「意外な犯人」であることから、コリン・ホルト・ソーヤー著『老人たちの生活と推理』というミステリーの本のことが書かれていた。
この小説の舞台になっている老人ホーム「海の上のカムデン」は実在する老人ホームで、実際に著者のソーヤーも入居していたらしい。
ミステリー小説なので、もちろん「意外な犯人」なのだが、殺された女性はこの老人ホームの図書館員なのだ。
老人ホームに図書館があるのだ。
少し、老後生活の参考にしようと読んでみたのだが、あまり参考にならなかった。