じじぃの「人の生きざま_570_阿藤・快(俳優)」

新番組「旅の達人がいく! 阿藤 快のにっぽん漫遊記」 スタート 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=84AVDeWmu28
俳優の阿藤快さん死去 69歳、病死か 2015年11月16日 朝日新聞デジタル
テレビドラマでの個性的な脇役のほか、旅番組のリポーターとしても親しまれた俳優の阿藤快(あとう・かい、本名阿藤公一〈あとう・こういち〉)さんが亡くなっていたことが16日、分かった。自宅で死亡しているのを親族が15日見つけた。14日が69歳の誕生日だった。病死とみられる。
http://www.asahi.com/articles/ASHCJ36J7HCJUCLV002.html
文藝春秋 2016年1月号
蓋棺録 「阿藤快(あとうかい)」 (一部抜粋しています)
俳優の阿藤快(本名・公一)は、大きな体で人間味のある人物を演じ、旅行レポーターとしても人気があった。
松田優作主演の『最も危険な遊戯』『蘇える金狼』などで脇役を務め、黒澤明監督の『影武者』では近習を演じた。近年は『築城せよ!』で戦国武将と現代の宮大工の二役を見事に演じ分けてファンを喜ばせた。
1946(昭和21)年、神奈川県小田原市に生まれる。西湘高校3年のときに父ががんで死去し、残された5人の家族で阿藤が唯一の男だった。金沢大学の受験に失敗して、翌年、学費が安かった都立大学(現・首都大学東京)の法学部に入学する。
弁護士を目指して法律を勉強したが、司法試験に落ちて断念。エキストラのアルバイトをしたことが縁になって、俳優座演出部に入り俳優に転じた。しかし、俳優座の造反騒動のために1年半後には退座して先輩の原田芳雄と街頭演劇の実験を始める。
造反の中心人物だった中村敦夫が『木枯し紋次郎』に誘ってくれて、72年にテレビ初主演。以降、悪役として映画やテレビに出演することが多かった。まだ無名だったころ、撮影現場では「おい、悪役」などと呼ばれた。
88年、テレビドラマ『教師びんびん物語』で教頭を演じて、お茶の間の人気者となる。92(平成4)年からは、旅行番組『ぶらり途中下車の旅』に準レギュラーで登場。「なんだかなあ」の大らかな語り口が好評だった。
映画やドラマの撮影では、いつも真剣に役作りをする姿が見られた。スタッフの人たちにも謙虚に接して親しまれていた。2001年に阿藤海阿藤快に改名。
最近では、TBSテレビの『下町ロケット』で、佃製作所の顧問弁護士を演じた。