じじぃの「神話伝説_62_三位一体(キリスト教)」

the Council of Nicaea 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=sxmyfu5XJVs
聖書を学ぼう 〜創世記編〜 Part.1 【三位一体】 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=v_0_Nk_Ovho
教理一覧
よくテレビや新聞、雑誌で エホバの証人統一協会などの宗教団体を耳にしたり、目にしたりしますが、正統的なキリスト教会と「何が違うのか?」と疑問に思うかも知れません。
または、同じ宗教と誤解をしている方が居るかもしれません。
http://www.h6.dion.ne.jp/~tgbc-hp/kyouri.htm
三位一体 ウィキペディアWikipedia)より
三位一体(さんみいったい、英語: Trinity)とは、キリスト教において「父」と「子(キリスト)」と「聖霊聖神)が「一体(唯一の神)」であるとする教え。正教会東方諸教会カトリック教会・聖公会プロテスタントといった大半の教派が、この教えを共有している。
上述の諸教会において、三位一体は、「三神」(三つの神々)ではない。また「父と子と聖霊は、神の三つの様式でしかない」「神が三役をしている」といった考え(様態論)も否定される。
異端とカルト ウィキペディアWikipedia)より
本来はカルトの定義に相応しいものが異端と同義であるかのように捉えられることもある。
モルモン教末日聖徒イエス・キリスト教会)、エホバの証人統一教会等であり、これらが異端であると同時に破壊的カルトでもあると認識されていることにより、両概念の定義に混同が発生しているものである。

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『人類の歴史を変えた8つのできごとI――言語・宗教・農耕・お金編』 眞淳平/著 岩波ジュニア新書 2012年発行
宗教の誕生 (一部抜粋しています)
ローマ帝国の皇帝コンスタンティヌスは、キリスト教を公認したことで、のちに人々から「大帝」と呼ばれるようになりました。
ちなみに大帝という敬称は、皇帝のなかでも傑出した業績を挙げた人物だけに与えられるものです。ローマの帝政化を進めたカエサルオクタヴィアヌス帝政ローマの最盛期をもたらした「五賢帝」と呼ばれる5人の皇帝たちですら、そうした敬称では呼ばれていません。
ローマの繁栄のために彼ら以上の業績を挙げたかは疑問も残るコンスタンティヌスが、大帝と呼ばれたことからも、このできごとの意義の大きさがわかります。
コンスタンティヌスは、キリスト教を公認した後の西暦325年、「ニケア(ニカイア)公会議」と呼ばれるキリスト教の宗教会議を開催しています。
そこでは、「イエスが神かどうか」が議論の対象となりました。
司祭のアリウスとその仲間たちは、ごく簡単にいえば「イエスはとても尊い存在だが、神ではない」と主張しました。ひょっとすると、多くの日本人は、イエスのことをそうした存在だと認識しているかもしれません。
しかし会議の論争では、アリウス派が敗れ、「イエスは神である」という結論が出されました。そして、神と精霊と子(イエス)は、異なる位格を持つひとつの実体だ、とされたのです。これが「三位一体論」と呼ばれる、キリスト教の特徴的な思想です。
ここからイエスは。もはや人ではなくなり、神そのものだという考え方が支配的になりました。この状況は現在でもつづき、わずかな例外を除いたキリスト教のほとんどすべての宗派で、この考え方を受け入れなければならない、とされています。
ここでは、そうしたイエスの位置づけが、関係者の議論の末に決められた、ということを知っておけばよいでしょう。
ちなみに精霊とは、神と人間をつなぐ存在です。
キリスト教の指導者たちは、神は人々に直接働きかけるのではなく、媒介者を通じて働きかけをおこなう、と考えていました。その媒介者こそ精霊なのです。
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ギリシャで生まれたこの新しい宇宙観は、まもなく、当時の文明社会であったほかの地中海沿岸地域にも伝わっていきます。そこからユダヤ教も、神の居場所について、再考を迫られるようになったのです(『神の河 キリスト教起源史』)
宇宙がとてつもなく広いのであれば、神は私たちの近くにいないだろう。そうであれば、神が私たちに話しかけたり、実際になにかをやってみせたり、ということもないだろう。当時の知識人たちは、しだいにそう考えるようになっていったのです。そこで、神と人間とをつなぐために、精霊という媒介者が想定されるようになった可能性があります。
ちなみに、父なる神、子であるイエス、精霊というキリスト教の三位一体に見られる「三対の神」というあり方は、オリエントの宗教では珍しくないものだった、ともライリー教授は述べています。