じじぃの「神話伝説_55_ゾロアスター教(古代の宗教)」

Brief History of Zoroastrianism 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=6y8BZONPmiM
Here I Am Lord 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=GINNh15cT08
天国と地獄 体験話 マイケルジャクソン セレナ John Paul II (日本語訳) 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=B4dd8B1E3eY

ゾロアスター教ユダヤ教の共通点、相違点をできるだけ多く教えて下さい! 2010/9/20 Yahoo!知恵袋
回答
ユダヤ教は、ゾロアスター教の強い影響下で生まれた宗教です。
ユダヤ教における復活、ハルマゲドン、最後の審判、天国と地獄、これらは、全てゾロアスター教よりもたらされたものです。
神話体系もゾロアスター教の強い影響下にあり、天使と悪魔などの考え方も、ゾロアスター教よりもたらされたものです。
ユダヤ教は、ユダヤ人が新バビロニアに滅ぼされ、バビロン捕囚の状態になっていたとき、ペルシャ新バビロニアを滅ぼしたため開放されたことにより、ペルシャゾロアスター教を参考にして、古代ユダヤの思想や神話を統合してユダヤ教が生まれます。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1047328995
ゾロアスター教 ウィキペディアWikipedia)より
ゾロアスター教(英語: Zoroastrianism)は、古代ペルシアを起源の地とする善悪二元論的な宗教である。
ゾロアスター教では、善神群と悪神たちとの闘争ののち、最後の審判で善の勢力が勝利すると考えられており、その後、新しい理想世界への転生が説かれている。そして、そのなかで人は、生涯において善思、善語、善行の3つの徳(三徳)の実践を求められている。人はその実践に応じて、臨終に裁きを受けて、死後は天国か地獄のいずれかへか旅立つと信じられた。この来世観は、のちの後期ユダヤ教キリスト教、さらにはイスラームへも引き継がれた。
世界の終末には総審判(「最後の審判」)がなされる。そこでは、死者も生者も改めて選別され、すべての悪が滅したのちの新世界で、最後の救世主によって永遠の生命をあたえられる。こうした、最後の審判や救世主の登場などの教義もまた、数多くの宗教に引き継がれたのである。
ザラスシュトラ ウィキペディアWikipedia)より
ザラスシュトラは、ゾロアスター教の開祖である。
近年の研究では、前10世紀から前11世紀にかけて活躍したといわれるが、研究者によって異なる。たとえば、前1750年から前1500年にかけて、また前1400年から前1200年にかけて、イランの伝統では前570年頃、パールシー教では前6000年より以前ともされる。一神教を最初に提唱したともいわれるが、ゾロアスター経典の中には、古代アーリア人に共通する多くの神々が登場する。したがって、正確には「数多くの神々の中から、崇拝に値する神をアフラ・マズダーだけとした」人物である。その教えは、ユダヤ教キリスト教に影響を及ぼし、また初期仏教にも影響を及ぼしていると一般に言われる。

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『神の河』
キリスト教に注ぐ源流 【書評】グレゴリー・ライリー『神の河』森夏樹訳、青土社、2002年10月
キリスト教の大河の屈曲には、いくつかの重要なターニングポイントがあったことが語られる。これが本書の内容を構成するわけだが、まず第一のポイントは、一神教という概念である。古代の多神教の伝統の中から、いかにして一神教が発生するか、それも包括的な一神教から排他的な一神教になるのはどのようなきっかけだったか。
第二のポイントは、キリスト教が成立してから、この一神教を否定するような三位一体の理論が登場するのはなぜか、そしてどのようなきっかけからか。第三のポイントは、少し時間をさかのぼるが、悪魔という概念が登場して、一神教に二元論的な傾向が生まれるのはどうしてか。ここではペルシアの影響が強く示唆される。
また世界に悪がある理由は、ゾロアスター教善悪二元論で説明されるようになる。そしてここから悪魔が登場するのだ。そして「悪は神と同等の地位から一段下へと移される」(158)。悪が悪魔の特性とされることで重要な帰結が生まれる。「悪魔が最終的には審判を下され滅ぼされることだった」(187)。ここで終末論が登場する。
http://polylogos.org/books/riley9.html
『人類の歴史を変えた8つのできごとI――言語・宗教・農耕・お金編』 眞淳平/著 岩波ジュニア新書 2012年発行
悪魔の概念 (一部抜粋しています)
じつは、旧約聖書でもっとも重要な「創世記」「出エジプト記」などの「律法」(トーラー)に、悪魔は登場しません。もちろん、エバに「善悪の知識の木」の実を食べるよう誘った蛇も、悪魔ではありません。イスラエルにはもともと、悪魔という概念は存在しなかったのです。これは、『ギリシャ神話』を生み出した古代ギリシャなどでも同様です。
それが変わるきっかけとなったのが、「バビロン捕囚」というできごとでした。この事件によって、多くのイスラエルの民が、新バビロニアという国に連行されます。これを救ったのが、現在のイラン周辺にあったペルシャです。
そのペルシャでは当時、「ゾロアスター教」という宗教が信仰されていました。
ゾロアスター教では、この世の終わりに善と悪の戦いがある、とされています。この悪の概念が、次第に悪魔という存在を生み出していきました。そしてペルシャの支配の下で、ユダヤ教各派の中に、悪魔の概念が少しずつ浸透していったのです。同時に、この世の終わりに善と悪の戦いが起きるという考え方も、徐々に根を下ろしていきました(『神の河 キリスト教起源史』)。
このように、悪魔も、最終戦争である「ハルマゲドン」の概念も、ユダヤ教の初期には存在せず、ゾロアスター教という宗教の影響を受けて、途中から入ってきたものだということは、覚えておいてもよいでしょう。