じじぃの「神話伝説_23_オイディプス(ギリシャ神話)」

Oedipus Background Animated Movie 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=IX34LKPOMxs
OIDIPOUS & THE SPHINX

The Novel of the Mother-Wife of Oedipus

オイディプース ウィキペディアWikipedia)より
オイディプース(ラテン語: Oedipus)は、ギリシア神話の登場人物である。長母音を省略してオイディプス、あるいはエディプスとも表記される。テーバイの王ラーイオス(ライオス)とその妻イオカステー(イオカステ。メノイケウスの娘。エピカステーとも)の間の子。実の父を殺し、実の母と親子婚を行ったため、オイディプースの名は「エディプスコンプレックス」の語源になった。
スフィンクス ウィキペディアWikipedia)より
スフィンクスSphinx)は、エジプト神話やギリシア神話メソポタミア神話などに登場する、ライオンの身体と人間の顔を持った神聖な存在あるいは怪物。
本来はエジプト神話の生物であるが、非常に古くからギリシア神話にも取り入れられていた。エジプトのスフィンクスは王家のシンボルで、ギザのピラミッドにある、いわゆるギザの大スフィンクスは王の偉大さを現す神聖な存在である。対してメソポタミアギリシャスフィンクスは怪物として扱われていた。

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ギリシアの英雄たち』 曽野綾子、田名部昭/共著、建石修志/装画 講談社 1990年発行
スフィンクスとの知恵比べ (一部抜粋しています)
オイディプスは、自分が父母と信じ切っているポリュボス王夫妻を心から愛していたので、2人を守るために二度とコリントスに戻らない決心をして道を歩いていた。ちょうど険しい山道の三叉路(さんさろ)にさしかかった時、向こうから、戦車に乗った荒々しい男がやって来るのに出会った。
彼は当然のように、歩いているオイディプスに道を譲ることを要求し、その上、車輪の1つで彼の足を傷つけたので、若者はかっとなって、従者もろ共、その男を戦車から突き落とし、馬に踏ませて殺してしまった。
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実はその男こそ、彼の生みの父、彼の足にピンを打ちこんで山中に捨てさせたライオスだったのである。
ところでライオスは、その時、自分の国テバイをスフィンクスと呼ばれる怪物から救うにはどうしたらいいかと、神託を聞きに行く途中だった。
スフィンクスは、頭が人間の女、体はライオン、尾は蛇、それにワシの翼を持ったエジプト生まれの怪物で、いつの頃からか、テバイの近郊の山に棲みつき、旅人一人一人に謎を出して、それに答えられない者をその場で殺して食べてしまっていたのである。
その謎というのは、
「足が、初めは4本、次に2本、最後に3本。足の数が一番多いときに、一番弱いもの、それは何だ」
というのであった。
自分の父を殺したとも知らずオイディプスは、そのままテバイの都の近くまでやって来た。そしてスフィンクスに出会い、例の謎をかけられたが彼は簡単に答えてしまった。
「それは人間さ」
小さい時には、はいはいをして、大人になると両脚で立ち、老人になると杖をつく、スフィンクスは誰にも解けないだろうと思われた謎をあっさりと一人の若者に解かれてしまったので、恥ずかしさのあまり自分を失い、岩から身を投げて死んだ。
テバイの人々は、オイディプスを、国を救ってくれた恩人だと感じた。そしてちょうど、ライオス王が盗賊に襲われて死んだという知らせを受けた直後だったので、夫を失ったイオカステ女王の新しい夫としてオイディプスを迎えることにした。
オイディプスは予言通り、何も知らずに自分の母と結婚したのである。