じじぃの「神話伝説_22_アンティオペ(アマゾン)」

The Amazons (Le guerriere dal seno nudo, 1973) Trailer 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=l2w0LeEsPrk
Heracles & Amazons

The Amazones

アマゾネス (映画) ウィキペディアWikipedia)より
『アマゾネス』(伊: Le guerriere dal seno nudo, 英: The Amazones)は、1973年に製作されたイタリア・フランス・スペインの映画。テレンス・ヤング監督作品。
【ストーリー】
強の女戦士・アンティオペ(アレナ・ジョンストン)。アンティオペは、幼馴染でありライバルでもあるオレイティア(サヴィーヌ・サン)をレスリングで倒し、女王の座についた。
アンティオペは、テセウス王(アンジェロ・インファンティ)と結ばれる。やがて、2人の間に子作りの義務ではない本当の愛の炎が燃え上がり、2人は互いの体を激しく求めあう・・・。
そんなある日の夜、復讐に燃えるオレイティアは、アンティオペ暗殺を計画、彼女の寝室を襲う・・が、激しくもみあう内に、気付けば2人は唇を重ね、禁断の愛の炎に互いの美しき女体を授けていった・・・。一方、アンティオペを愛するテセウス王は「一緒にギリシャに来てくれないか」と彼女に求婚。アンティオペも彼を愛する思いは同じ、しかし女王は結婚できない・・・ならば!とテセウスは半ば強引に彼女を連れ去る。残されたオレイティアら武族は「女王が奪われた!」と激怒、ギリシャ軍に対し宣戦を布告する。が、戦力豊富なギリシャ軍の前に、女戦士は次々と倒れていく・・・。

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ギリシアの英雄たち』 曽野綾子、田名部昭/共著、建石修志/装画 講談社 1990年発行
男まさりの妻 (一部抜粋しています)
テセウスは後にヘラクレスとアマゾン討伐に行った。
アマゾンというのは、男まさりの闘いをする女戦士たちの民族のことで、その王国はブラジルにあったのではない。今のコーカサス地方、またはトルコ北部あたりにあったというが、あまりはっきりとはしていない。もちろんアマゾンに男が生まれなかったのではない。彼女たちは、よその国の男との間に子供を生み、もしそれが男の子なら、殺すか捨ててしまったのである。
アマゾンたちももちろんふくよかな乳房を持っていたが、それは弓を引く時のじゃまになるというので、彼女たちは右側の乳房を切り落としてしまったといわれる。アマゾンという言葉は「ア」という否定詞と「マゾン(乳)」という言葉から来たもので、つまり「乳なし」という意味だという。
さてこのアマゾンたちは、男をただ単に子供を生むためだけの手段と見ていたかというと、決してそうではなかったらしい。彼女たちは、非常に女性的な一面を持っていて、いわゆる「恋に身をこがす女」でもあった。
テセウスがアマゾンの女王アンティオペを妻にした経緯についてはいろいろな説がある。アンティオペはテセウスがアマゾンを攻めた時に手引きをしたとか、テセウスたちに全く弓を引くようなことをせず、むしろ大勢の美男が北ことに国中大喜びして、アンティオペ自身、贈物を携えてテセウスの船に挨拶に行ったところを、彼女に惚れたテセウスが、いきなり錨を上げて出港した。つまりアンティオペを誘拐したとか、そんなような説である。
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テセウスはやがて、クレタ王ミノスの娘で、かつて彼が置き去りにして逃げたアリアドネの妹に当るパイドラと結婚することになったが、この結婚の祝いの席も血なまぐさいものとなった。
つまり嫉妬したアンティオペが、アマゾンの女らしく、他のアマゾンたちを引き連れ、武装して祝宴の席に乱入したのである。彼女は花婿と花嫁と招待された客たちの皆殺しを謀ったのだが、テセウスは部下に命じて入口を閉めさせ、やむを得ずアンティオペを討ち殺させるほかはなかった。