じじぃの「人の生きざま_440_矢口・高雄」

釣りキチ三平 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=SaCFASRa8-M
本県出身作家の漫画紹介、アトリオン 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=bYKgLO_uuCE
矢口高雄

矢口高雄 ウィキペディアWikipedia)より
矢口 高雄(やぐち たかお 1939年10月28日 - )は、日本の漫画家、エッセイスト。株式会社矢口プロダクション代表取締役。本名、高橋高雄(戸籍上は「高」が異体字で郄橋 郄雄)。血液型A型。
自然の中での生活をテーマにした作品を描き、代表作の『釣りキチ三平』、『幻の怪蛇バチヘビ』で、釣りとツチノコブームを起こした。
秋田県雄勝郡西成瀬村(後の平鹿郡増田町、現・横手市増田町)生まれ。町の中心部から20km離れた山村に生まれ、自然に囲まれて育つ。この子供時代の生活が、後に漫画の題材となった。

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『マンガミュージアムへ行こう』 伊藤遊、谷川竜一、村田麻里子、山中千恵/著 岩波ジュニア新書 2014年発行
横手市増田まんが美術館 (一部抜粋しています)
手塚治虫ブラック・ジャック」が名作たるゆえんのひとつは、主人公の天才外科医であるブラック・ジャックのでがけた手術がすべて成功しているわけではない、ということである。ある研究によると、その手術成功率は90%ということだが、数少ない失敗例のひとりは、ブラック・ジャックの命を救い、彼が医者を志すきっかけを与えた恩師・本間であった。そのエピソードの最後のコマ。本間の墓の前でうなだれるブラック・ジャックに、死んだ本間の幻が語りかける。
「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね」
この作品だけでなく、手塚作品の倫理観すら象徴する名シーンである。
こんな話をしたのは、マンガ史上最も有名なシーンのひとつであるこのページの原画が、ここ「横手市増田まんが美術館」でみることができるからである。「ブラック・ジャック」だけではない。戦中に描かれた「のらくろ」や水木しげるゲゲゲの鬼太郎」、モンキー・パンチルパン三世」、水島信二新司「ドカベン」、竹宮恵子「風と木と詩」(しかも未使用原画!)、白土三平カムイ外伝」、・・・、そのうち70名分の作品を常時無料でみることができるのである。
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中でも、秋田県にゆかりのあるマンガ家の作品は充実している。美術館が元々、「釣りキチ三平」などで知られる増田出身のマンガ家・矢口高雄の記念館として構想されたということもあって、私たちをまず迎えてくれるのは、「三平」の美しい原画や、再現された仕事場などがみられる「矢口高雄の部屋」だ。
そこを抜けると、天井の高い部屋に出る。部屋の真ん中には、模造の大樹が天井まで伸び、豊かな自然を描いてきた矢口ワールドの中にいるような雰囲気だ。この部屋の1階は、秋田県ゆかりの作家のものを中心に、2000冊以上のマンガ本が置かれたマンガ図書館となっている。
そして、壁に沿って作られたらせん状の廊下を上っていくと、壁面には、先に紹介した原画が次々と現れ、私たちの目を楽しませてくれる。