じじぃの「人の生きざま_389_井山・裕太」

井山裕太 囲碁棋士 情熱大陸 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=48aQY4Bs4Hs
井山裕太 ウィキペディアWikipedia)より
井山 裕太(いやま ゆうた、1989年5月24日 - )は、日本棋院関西総本部所属の囲碁棋士大阪府東大阪市出身。石井邦生九段門下。
【人物】
2012年2月20日、将棋女流棋士室田伊緒(井山と同年同月同日生)と5月に結婚することを発表し、予定通り両者の誕生日の5月24日に入籍を済ませ、12月23日に挙式した。
2012年11月22日、60期王座戦張栩王座を下して初の王座位を獲得し、史上二人目の五冠となる。
2013年3月14日、37期棋聖戦張栩棋聖を下して初の棋聖位獲得し、史上初の六冠となり、史上三人目のグランドスラムも達成(最年少記録)。10月17日、38期名人戦山下敬吾名人を下し、史上2人目の大三冠を達成。

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文藝春秋 2014年1月号
世界が驚愕した日本人54人 井山裕太 想像力を鍛えた一千局 【執筆者】 囲碁棋士 趙治勲 (一部抜粋しています)
囲碁」とは黒と白の石を使い、361(縦横19路の交点)ある着点に交互に打っていくのがルール。基本的にどこに打っても自由で、いったん置いた石は動かせません。最終的には陣地の広いほうが勝ちとなります。
将棋などは駒それぞれに役割がありますが、碁石にはそんな役割がありません。すると重要になってくるのが「想像力」。碁は勝負事と思われているようですが、芸術に近い側面もあるんです。この想像する能力がずば抜けて優れている井山くんが今、碁界を完全に制覇しようとしています。
棋士は頭の中に研究するための碁盤が浮いていますが、井山くんはさらにもう1つ、素敵な碁盤が備わっているとぼくはにらんでいます。想像力が要求される場面になると、頭の中の通常の碁盤がひっくり返って想像力専用の碁盤が出てくる! といったイメージでしょうか。ぼくら並の棋士にはそんなリバーシブル機能は備わっていません(笑)。
想像力を競うゆえに、綿密さの点でどうしても碁盤がある井山くんには後れを取ってしまうのです。とにかく、最近の彼の碁は異質という言葉がビッタリです。序盤から凄いことをやっている。見たこともない形ばかりです。もっとも、彼にとってはそれが当たり前のことなんでしょうが。
碁の勝ち負け、優劣は、想像力で決まると強く思います。技術力はプロなら大差ありません。幼いころから語に没頭し、青春時代も碁に捧げてようやくプロになれる、こんな関門を突破してきたのですから、技術力はドングリの背比べです。その中で、井山くんのようにタイトルを取れる棋士と生涯タイトルに縁のないまま終わる棋士に分かれるのは、やはり「想像力」以外に考えられません。
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師匠の石井さんは人格も碁も本格派。とても真面目です。そういう師匠から濃密な教えを受けて、すくすく伸びないほうがおかしいでしょう。
彼との初対局は早碁棋戦でした。4段で16歳。今でもどっちかといえば童顔ですが、可愛い顔をしていました。碁はぼくのほうが全然よかったのにうまいことやられてしまった。それで波に乗ったのか、井山君が優勝した。今思えばここから快進撃が始まったのかもしれません。

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