じじぃの「人の死にざま_1320_ジョン・ガルブレイス」

Big Corporation The Age of Uncertainty John Kenneth Galbraith 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=y2mf1AUIskM
「米経済学者のガルブレイス氏死去=『不確実性の時代』などベストセラー」←徹頭徹尾戦争に反対だった人 2006.05.02 JIROの独断的日記ココログ
現代資本主義の病理に鋭い分析を加えたことで知られる米国の代表的経済学者ジョン・ケネス・ガルブレイス氏(ハーバード大名誉教授)が29日、マサチューセッツ州ケンブリッジの病院で死去した。97歳だった。
http://jiro-dokudan.cocolog-nifty.com/jiro/2006/05/post_dc62.html
ジョン・ケネス・ガルブレイス ウィキペディアWikipedia)より
ジョン・ケネス・ガルブレイス(John Kenneth Galbraith、1908年10月15日 - 2006年4月29日 )は、カナダ出身の制度派経済学者である。ハーバード大学名誉教授。身長は2メートルを超え、偉大な業績とも相まって「経済学の巨人」と評された。
【著作】
ガルブレイスの著作は多くの経済学者にとって批判的議論の対象となっているといわれる。特に古典的自由主義の立場をとる者、あるいはオーストリア学派の流れを汲む者はガルブレイスの主張に反対し、その研究の正確性に疑問を提起している。
1977年の"The Age of Uncertainty"は英国では13回のBBCテレビドキュメンタリーになった。また邦訳の『不確実性の時代』は日本で1978年のベストセラーになった。『不確実性の時代』に対するマネタリストの反発は強く、特にミルトン・フリードマンの反論は激しかった。フリードマンはテレビ番組『選択の自由』を作成し、その著作もベストセラーとなった。フリードマンの『選択の自由』で示された政策は新保守主義の経済政策の支柱であり、英国のサッチャー政権や米国のレーガン政権において実施され、日本でも中曽根政権から小泉政権での「聖域なき構造改革」にいたる政策で実施された。『選択の自由』は影響力の点では一時的には『不確実性の時代』を凌ぐものとなったが、サブプライムローン問題に端を発する2008年の世界同時株安によってその評価は急落した。2008年のノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマンは、ネオケインジアンの立場から、「変動為替相場では、投機家の思惑が自己成就的な相場の変動を作り出し、変動為替相場が本質的に不安定である」ことを示し論争に終止符を打った。

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『私が出会った「世界権力者&超VIP」50人 真実の素顔』 中丸薫/著 イースト・プレス 2013年発行
今こそ再評価すべき「ぬくもりのある経済」 ジョン・ガルブレイス(経済学者) (一部抜粋しています)
ジョン・ガルブレイス博士は、ルーズベルトトルーマンジョン・F・ケネディといった歴代大統領たちに高く評価され、経済ブレーンとして活躍しました。その著作『不確実性の時代』(邦訳、講談社)がベストセラーとなり、市民の間でも幅広く読まれたことから、20世紀でもっともその名が知られた経済学者といって過言ではないでしょう。
第二次世界大戦終戦時、ガルブレイスさんは連合国軍の調査団として来日し、「爆撃は戦争を終結させるのに効果を発揮しなかった」という報告書をまとめました。そのときの経験から、これ以上、不毛な戦争が起こらないよう、米ソ冷戦時には辛口の発言を繰り返していました。
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終戦時、一面焼け野原の日本を見た博士は、その後、日本が驚異的な復興を遂げ、またたく間に経済大国になったことに驚き、畏敬の念すら感じたといいます。ガルブレイスさんにとって、日本経済の復活は奇跡であり、生涯の研究対象だったのです。
「日本社会の強みは、政府と企業がしっかり結びついていることです。つまり、政府と企業の利害が正面からぶつかり合うことがない。さらに日本の場合、資本や頭脳の力を軍事企業ではなく、民間企業で発揮できます。
 今後は、アメリカから、『もっと軍事面に力を入れるべきだ』という圧力が強まるでしょう。しかし、それに影響されることがなければ、日本の経済競争力はもっと強くなります。そもそも日本人の大部分は、現在も、そして将来も、軍事面に力を入れようとは思っていないのではないですか?」
今、日本では、小泉純一郎元首相の構造改革政策の結果として「格差」が問題になっています。一方、ガルブレイスさんは、アメリカの景気が後退したとき、国や政府、企業が一体となって、生活が苦しくなった人を助けるべきだと主張しました。
ガルブレイスさんの話からは、どんな話題になっても「人間的なぬくもり」が伝わってきます。それは彼が、高邁(こうまい)な経済理論よりも、人間の幸福のための経済学を追及してきた証ではないでしょうか。
ガルブレイスは各国間の経済対立についても、すべては人間の「心の壁」が生み出すものというスタンに立っていました。
「たとえ日米間に貿易摩擦の問題があったとしても、それは第一の問題ではありません。心の壁、つまりイデオロギーの対立をどう乗り越えるかが大切なのだと思います。私は週の大部分を、ペンタゴン国防総省)やソ連の軍事力を減らすことにあてていて、お金のことは、土曜の夕方にちょっと考えればいいと思っているくらいですから(笑)」
ガルブレイスさんは、「幸福や成功というものが、財産や所得の多さで決まるのがアメリカ社会である」と指摘しました。それに対して日本を、「高度に発達した資本主義社会でありながら、財産や所得以外にも価値を見出す、新たな文明を生み出す社会」と表現していました。彼は日本の役割に大いに期待していたのです。
「私はこのような不確実性の時代の中にあって、どうしたら人類がこの地球上で生き続けることができるか、どうすれば人類の存続に少しでも確実性をもたらすことができるのか、ずっと考え続けてきました。
 われわれひとりひとりがなしうるもっとも重要なことは、この問題について、声を大にして発言することだと思います。
 私は、アメリカに対しては、自分の国の置かれた状況を理解することを訴え続けてきました。日本のみなさんは、核の問題について、われわれよりずっと脅威を感じていると思いますが、今こそはっきり意思表示をすべきだと思います。これこそ人類が今なすべき、もっとも大切なことではないでしょうか」

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