じじぃの「人の死にざま_1218_D・アーバス」

Diane Arbus 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=Dy-7nbAvm9k&list=PL9PDeWFJGzf6eHZUKHWEdxujMu7XJjynb
Diane Arbus movie 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=aG2QGfk5RXc&list=PL9PDeWFJGzf6eHZUKHWEdxujMu7XJjynb
「毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレート」女性写真家の自己の解放を幻想的に映像化 Yahoo!映画
ダイアン・アーバスは1923年、NYの五番街に百貨店を持つユダヤ系富豪の家に生まれ、写真家アラン・アーバスと結婚後、夫のアシスタントとして写真を始めた。やがて写真史に残る特異な才能を開花させるが、71年に自殺した。
ニコール・キッドマンアーバス役に挑んだ「毛皮のエロス」は、「セクレタリー」で注目されたスティーブン・シャインバーグの新作。前作で弁護士と秘書のSM関係を倒錯的に描いた監督らしく、この映画はアーバスの自伝的要素より、原題でもあるファー(毛皮)フェチという彼女の嗜好に焦点を当て、内気な妻が同じアパートに引っ越してきた多毛症の男との出会いを通じて自らを解放していくまでを描く。50年代のレトロなアパートが「不思議の国のアリス」の迷宮と化し、多毛症の男との「美女と野獣」のような交流が、微細に、幻想的に描かれる。
だが、少年時代からアーバスの写真に魅せられていたという監督は、自己のファンタジーにいささか熱中しすぎたかもしれない。彼女は決して「フリークス専門」ではなかったし、その力量と影響力は、写真教室の教え子だったキューブリックの「シャイニング」を見ても明らかなのだから。
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tydt/id326234/
ダイアン・アーバス ウィキペディアWikipedia)より
ダイアン・アーバス(Diane Arbus, 1923年3月14日 - 1971年7月26日)は、アメリカの写真家。旧姓はネメロフ(Nemerov)。
ニューヨーク州ニューヨークにてユダヤ系の家庭に生まれる。1940年代から主としてファッション写真をこなし、18歳で結婚した夫アラン・アーバスとともに、「ヴォーグ」、「ハーパース・バザー」、「エスクァイア」などの雑誌で活躍。その後、フリークス(肉体的、精神的な障害者、肉体的、精神的に他者と著しく違いがある者、他者と著しく異なる嗜好を持つ者など)に惹かれ、次第に心のバランスを崩し、自殺。

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『会いたかった人』 中野翠/著 徳間書店 1996年発行
ダイアン・アーバス 不思議の国で客死したアリス (一部抜粋しています)
困った、困った。いつもの3倍くらい緊張している。手が震えて鉛筆がうまく握れない。胸がどきどきする……。アメリカの写真家ダイアン・アーバスのことを書こうと思うと、どうしてこう緊張してしまうのだろう。
ダイアン・アーバスは、写真に興味のある人の間では、その作品も人生も伝説的存在として有名だが、一般にはほとんど知られていないだろう。私が彼女の写真集を初めて見たのは確か1980年のことだったと思う。
友人とタクシーに乗っていて、友人の持っていた写真集を見て、私は何ともいいようのないショックを受けた。浪打ちぎわで裸足で立っていると、波が引くときカカトのあたりを砂がさらわれて、フッと後ろにのぞけるような感じになるでしょう。あれを連続的にやられて、平衡感覚を失い、へなへなと腰がくだけてしまったような感じだった。
ふたごの少女が突っ立っている表紙の、その写真集の中には、あまりにも濃い人たちがいた。
しわだらけの肌とどぎつい化粧を塗り込めた老女。おもちゃの手榴弾を右手につかみ、B級映画の怪人のごとく唇を歪めてみせる少年。ベッドでくつろく小人。頭にカーラーを巻いたゲイ。ヌーディスト。胸に”BOMB HANOI”のバッジをつけた愛国者。性転換者。全身イレズミ男……。
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ダイアン・アーバスは1923年、ニューヨークにダイアン・ネメロフとして生まれる。ネメロフ家は成功したユダヤ人家庭で、5番街にラセックス百貨店を経営していた。
金髪と緑色の瞳を持った美少女ダイアンは、早くから美術方面に才能を見せるが、14歳のとき、ラセックス百貨店で働いていた19歳のアラン・アーバスと出会い、たちまち恋に落ちる。ダイアンは18歳になるのを待って、アランと結婚する(2人の婚約記事は1941年の『ニューヨーク・タイムズ』にも掲載された。ネメロフ家の威光がどの程度のものか察しがつくというものである)。
数年後、2人はコンビを組み、ファッション写真家として活躍するようになる。「ヴォーグ」「グラマー」「セヴンテーン」など一流誌である。若い、美しく、成功したカップル。周囲の人たちは「おとぎ話の結婚を地で行く子ともたちのようだった」と語っている。
しかし、ダイアンはやがてファッション写真に興味を失い、年長の女性写真家リゼット・モデルのもとで写真を1から学び直す。(このリゼット・モデルという人が、また、凄い人だ。私はこの人の写真集も好きなのだが、キンキラキンの金持老人もヨレヨレの路上生活者も、同じような醒めた視線で撮っている。ウイーンの億万長者として生まれながら、人生のダークサイドに動じたり臆したりしなかったところ、ダイアン・アーバスより、やっぱり大人物と言うべきだろう)。
その後、ダイアン・アーバスはどんどん奇怪な人間コレクションにのめりこんでゆく。
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ダイアン・アーバスは果敢にも窓ガラスを突き破り、カメラのレンズを唯一の武器(であり、護身用具であり、お守りであり、コミュニケーションの道具でもあるもの)として、車の外へと飛び出して行った。そして、ストリートの中の危険ゾーンを探検していった。おずおずと、そしてガツガツと。
その様子はまるで、彼女が少女時代に魅了されたという『不思議な国のアリス』を地で行くようなものだったと思う。カメラを持ってウサギの穴に飛び込んで行った中年女のアリス。
ダイアン・アーバス写真集の最後は”Untitled”(無題)という精神薄弱者たちを撮った一連の写真だ。
白髪まじり、しわだらけの男女が、子どものような表情としぐさで、手をつないで歩いている。後方にはちいさな森のようなものが見える。空にはどんよりとした雲がたちこめている。誰も撮影者のほうを見ていない。フェリーニの映画『8・1/2』のラストの有名なセリフ「人生は、祭りだ」の場面のごとく、異形異相の人々が、どこかに向かって歩いている。

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