じじぃの「人の生きざま_183_H・メリル」

ヘレン・メリル - あのひと検索 SPYSEE
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Born to be Blue - Helen Merrill 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=SvoKBMB7vuI
HELEN MERRILL Summertime 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=2e7MOHnXeqs
Helen Merrill - What's New? 動画 YouTube
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ヘレン・メリル ウィキペディアWikipedia)より
ヘレン・メリルHelen Merrill、1930年7月21日 - )は、アメリカ合衆国の女性ジャズ歌手。本名はイェレナ・アナ・ミルチェティッチ(Jelena Ana Milcetic)。
その歌声は、しばしば「ニューヨークのため息」と評される。
【来歴】
ニューヨーク生まれ。両親はクロアチア人移民だった。14歳でブロンクス区のジャズクラブで歌うようになり、1946年から1947年にかけて、レジーチャイルズ・オーケストラ(Reggie Childs Orchestra)というビッグバンドの一員として活動。1948年、クラリネット奏者のアーロン・サクスと結婚するが、1956年に離婚。2人の長男アラン・メリルは、後に元ザ・テンプターズ大口広司と共にウォッカ・コリンズで活動したギタリスト。
1960年11月、初の日本公演を行う。1963年にも日本を訪れ、山本邦山等と共演。1966年頃、UPI通信社のアジア総局長ドナルド・ブライドンと結婚し、それを機に日本に移住。以後、渡辺貞夫との共演盤『ボサ・ノヴァ・イン・トーキョー』、猪俣猛とウエストライナーズとの共演盤『オータム・ラヴ』、佐藤允彦と共に制作したビートルズのカヴァー集『ヘレン・メリル・シングス・ビートルズ』、当時やはり日本在住だったゲイリー・ピーコックとの共演盤『スポージン』等を発表。その後ブライドンと離婚し、1972年にはアメリカに帰国して音楽活動を停止するが、1976年にはジョン・ルイスとの共演盤『ジャンゴ』を発表し、活動再開。
親日家であり、活動再開後は数多く来日、ライブ・コンサート活動をしている。
また、1993年、日本映画『僕らはみんな生きている』(滝田洋二郎監督)の主題歌として、「手のひらを太陽に」を英訳してカヴァーする。クリフォード・ブラウンとの共演から40年後に当たる1994年には、『ブラウニー〜クリフォード・ブラウンに捧げる』発表。『あなたと夜と音楽と』(1997年)では菊地雅章と共演。プラハ録音の『ライラック・ワイン』(2003年)では、エルヴィス・プレスリーの「ラヴ・ミー・テンダー」やレディオヘッドの「ユー」をカヴァーした。

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『村上ソングズ』 村上春樹/著、和田誠/著 中央公論社 2007年発行
ブルーに生まれついて (一部抜粋しています)
'Some folks were meant to live in clover'という静かな一節でこの曲は始まる。素敵な出だした。クローバーに囲まれて暮らす(live in clover)というのは、「裕福に、安逸のうちに生きる」という意味の成句だが、この歌い出しを耳にするといつも、クローバーが繁る広々とした緑の野原の光景が、僕の目の前に広がる。でも、この歌の主人公の目には、その美しい緑色は映らない、なぜなら彼は(彼女は)ブルーに生まれついてしまったからだ。ブルーのフィルターを通してしか、彼は(彼女は)世界を見ることができないのだ。
「ブルーに生まれついて」は1947年に歌手メル・トーメとロバート・ウェルズが共作した、どこまでもブルーな曲だ。歌詞の内容もブルーだし、メロディーもブルーだ。隅から隅までブルー。しかしブルーであるものの、決して陰鬱ではない。優しく、美しく、洒脱な歌だ。そしていかにもメル・トーメらしい、都会的な心配りに満ちており、間違いなく難曲の部類に属するだろう。だから、というべきか、取り上げられる機会はきわめて少ない。これは何があろうと、きわめて巧く歌われなくてはならない曲なのだ。巧く歌われなければ、意味のない歌なのだ。
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しかし「ブルーに生まれついて」といえば、1954年にヘレン・メリルが、トランぺッター、クリフォード・ブラウンとともに吹き込んだエマーシー盤のトラックを、何があろうと忘れるわけにはいかない。ヘレン・メリルはこの繊細なバラードを歌うために要求されるものごとを、ひとつとして欠くことなくマイクロフォンの前に持ち込み、それ以上の何ものをもつけ加えない。それを受けて立つクリフォード・ブラウンのソロも、まことにブルージーで、潔く、深い。
ヘレン・メリルの歌うクローバーの広い野原には、疑いの余地なく、淡いブルーのフィルターがかかっている。ここで彼女が口にするすべての単語に、すべての言いまわしに、淡いブルーの帳(とばり)が下りている。滑らかで均一なブルーだ。そのブルーを、クリフォード・ブラウンのタイトなそろがしばし切り裂く。そしてその裂け目をもう一度、メリルの歌がひたひたとブルーで塞いでいく。クリフォードがソロを切り上げると、かすかな間合いを置いて、メリルがブリッジからすっと歌い始めるあたりの呼吸は、ため息が出るくらい見事だ。

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