じじぃの「人の生きざま_237_A・カールソン」

What is dopamine? 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=ZjH8_hHtumo
パーキンソン病 仕組みを解明 動画 デイリーモーション
http://www.dailymotion.com/video/xd0kmf_yyyyyyy-yyyyyy_tech
脳内物質ドーパミンのはたらき 財団法人東京都老人総合研究所
パーキンソン病の患者さんでは、黒質緻密部にあるドーパミンニューロンが死ぬために線条体で放出されるドーパミンが少なくなって無動、固縮、振戦といったパーキンソン病特有の運動症状を生じるわけです。
http://www.tmig.or.jp/J_TMIG/kouenkai/koza/67koza_2.html
アルビド・カールソン ウィキペディアWikipedia)より
アルビド・カールソン(Arvid Carlsson、1923年1月25日 - )はスウェーデンの薬理学者で、神経伝達物質ドーパミンとそのパーキンソン病における働きに関しての研究で知られる。共同受賞者のエリック・カンデルおよびポール・グリーンガードと共に、2000年のノーベル生理学・医学賞を受賞した。
1950年代、彼はドーパミンがそれまで信じられていたような単なるノルエピネフリンの前駆物質で無く、脳の中の神経伝達物質であることを実証した。彼は脳組織内のドーパミンの量の測定方法を開発し、運動に重要な部位である大脳基底核ドーパミンの量が特に高いことを発見した。それから彼は動物にレセルピンという薬物を与えるとドーパミンの量が減少し、運動のコントロールが悪くなると言うことを示した。これらの結果はパーキンソン病の症状に似ていた。それらの動物たちにドーパミンの前駆体であるL-ジヒドロキシフェニルアラニン(L-DOPA)を投与することによって、症状が緩和できた。この発見は他の医師に人間のパーキンソン病の患者にL-DOPAを試させた。その結果、パーキンソン病の初期の症状のうちいくらかを軽減できることが発見された。

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『現代化学の大発明・大発見50』 大宮信光/著 サイエンス・アイ新書 2012年発行
ドーパミンの発見 カールソン、レーヴィ (一部抜粋しています)
2000年のノーベル生理学を受賞した3人のうちの1人、スウェーデン。イエーテボリ大学のアルビド・カールソン名誉教授が、脳内伝達物質としてのドーパミンの発見を1957年から1959年にかけて論文で発表したときに、初めほかの研究者たちは受け入れようとしなかった。しかし1960年代後半には、脳内伝達物質の重要な役割が認められるようになり、うつ病や総合失調症などを緩和する新薬の開発を可能にした。
当時、学界はまだ「スープ派」と「スパーク派」との10年来の戦いに決着がついていなかった。スープのような化学物質が情報伝達をすると主張するのがスープ派で、電気信号が脳内でスパークとして情報伝達をすると主張するのがスパーク派である。体の周辺部では確かに化学物質による情報伝達が行われていると、当時、多くの科学者も同意していたが、脳内では電気信号による情報伝達のほうが効率的だと考えられていた。結局、スープ派とスパーク派の両方が正しく、神経細胞の内部では電気の信号が伝わり、神経細胞同士では神経伝達物質によって伝わっている。
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カールソンは蛍光分光光度計を使って、鎮静剤・血圧降下剤のレセルピンを投与すると脳内からセロトニンが消失するという現象を発見した。この発見は、脳に関わる薬の研究において重要なターニングポイントとなる。
カールソンは次に、「カテコラミン(カテコールアミン)」の研究に転じる。カテコラミンは、副腎がストレスに反応し放出する「怖れのホルモン」アドレナリンや、「怒りのホルモン」ノルアドレナリンなどを総括するホルモンである。セロトニンが精神を安定させる作用があるのに対して、カテコラミンは非常事態に対処させる働きがある。すなわち、カテコラミンは敵が接近するとかの、なんらかのストレスを受けた動物が生き延びるためにとる反応を引き起こす。彼はその後、スウェーデンにもどって同じくカテコラミンを追求していたオ−ケ・ヒラープと出会い、共同研究を始める。そして彼らは、ヒラープが49歳の若さで急逝する直前に、みごとな成果をおさめる。鎮静剤・血圧降下剤のレセルピンをウサギに投与するとカテコラミンにどんな影響をおよぼすかを調べていたとき、神経伝達物質としてのドーパミンに出会ったのだ。
それまでドーパミンはアドレナリンやノルアドレナリンの前躯体にすぎず、生理活性作用も低いとみられていた。しかしカールソンはドーパミンを追跡する方法を新たに開発し、1957年にドーパミンが通常、脳内でつくりだされ、単独で神経伝達物質として働くことを発見した。特に運動を支配する脳幹神経節で、ドーパミンの濃度が非常に高いことに気づいた。そこでドーパミンは運動の制御に深く関わるとみられるようになり、今日では「快感物質」「脳内麻薬」「文明をつくった物質」とさえいわれている。

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アルビド・カールソン Google 検索
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