じじぃの「電気自動車に不可欠な磁石・ネオジム磁石の代替品へ!ニッポンの世界No.1企業」

京都特別講演「世界最強ネオジム磁石、誕生秘話」 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=PwKAk2CsfzI
レアアース不使用…日立が世界最高効率モーター開発 海外勢と差別化 (追加) 2014.7.10 SankeiBiz
日立は産業用モーターで国内上位だが、世界市場ではスイスのABBや独シーメンスが先行する。ただ、ABBなども高効率化を進めているが、ネオジムなど高価なレアアースを採用するケースが多いという。
約100年前に創業した日立の最初の製品は産業用モーターで、アモルファスモーターは当時のモーターと比べてパワーは約10倍で、効率化も大幅に進んだ。それでも開発担当者は「最終形だとは思っていない。99%を目指したい」としている。
http://www.sankeibiz.jp/business/news/140710/bsc1407100500009-n2.htm
東芝がジスプロシウム不使用のモーター用磁石を改良へ、鉄濃度を30%に引き上げ 2013年2月18日 マグファイン
東芝は、ジスプロシウムを全く使用しない「高鉄濃度サマリウム・コバルト磁石」を改良するために、磁力を減らす異相が発生しにくい焼成プロセスや、鉄濃度を25%から30%まで高める技術などを開発中である。
高鉄濃度サマリウム・コバルト磁石は、中国の輸出規制によって価格が高騰したジスプロシウムを使わないことが最大の特徴である。しかし、ジスプロシウムほどではないものの高価なコバルトを使用していることと、最近のジスプロシウムの価格低下もあって、現時点では耐熱型ネオジム磁石との価格差がほとんどない。
そこで、コバルトと置き換わる形で導入される鉄の濃度を30〜31%まで高めたものを開発中である。開発目標は、2014〜2015年となっている。
これらの取り組みによって、耐熱型ネオジム磁石と比べて磁力が高く、価格も安価な高鉄濃度サマリウム・コバルト磁石を実現させたい考えだ。
http://www.magfine.co.jp/2013/02/30.html
未来世紀ジパング 「バナナとレアアース 〜価格暴落の裏側に中国の戦略と誤算」 2012年12月10日 テレビ東京
【司会】シェリー、大浜平太郎テレビ東京報道局キャスター) 【沸騰ナビゲーター】 後藤康浩(日本経済新聞社 編集委員) 【ゲスト】周来友、宮崎美子竹田圭吾
バナナとレアアース〜価格暴落の裏側に中国の戦略と誤算
「1房58円」...今、バナナがスーパーで文字通り、叩き売り状態にある。その背景にある、フィリピンと中国の摩擦とは一体?また、同じく今、値が急落しているものに、レアアースがある。領土問題と経済をからめる中国の戦略と誤算とは。
東芝研究開発センターではレアアースの代替金属を開発した
 東芝研究開発センターでは、レアアースに替わる新技術を開発していた。レアアースを磁石に混ぜると、磁力が増すため、車のモーターの高性能化に役立つ。東芝では、希少なレアアースのジスプロシウムに代わるサマリウム・コバルト磁石の開発に成功した。
●未来予測
後藤、「中国がレアアースを武器に日本に圧力をかけようとしたが、巡り巡って自分たちが窮地に立ってしまったということです。これをブーラメン効果といいます。これはレアアースに限ったことではないんです」
シェリー、「他にもまだあるということですか?」
巨大な自動車工場の敷地に、大量の自動車が並んでいる画像が出てきた。
後藤、「これをご覧ください。これは中国内陸部に進出している日系の自動車メーカーですが、非常にたくさんの車が並んでいますね。在庫が満杯になっているんです。不買運動の結果、日系自動車メーカーの生産削減で、実はここに部品を納入している中国の部品メーカーに影響が出ているんです。だいたい日系メーカーは7〜8割を現地調達しているので、部品を供給しているのはほとんど中国企業なんです」
大浜、「実際、工場で働いている中国人の影響は始まっているんですか?」
後藤、「これから工場閉鎖というのも出てくるわけです。回りまわって、中国企業や雇用者、労働者たちにも影響が及んでくるということです」
大浜、「周さん。中国の人々から、中国政府のやり方はまちがっているんでは、という不満の声って聞こえてこないんですか?」
周、 「ネットではそういった書き込みはあります。中国人はお利口なんです。こういうことを見て、日本人に一目置かないと、結局自分のところにしっぺ返しがくるんですね」
竹田、「レアアースの問題ですごく重大なのは、どこかの国がこのように止めたりすると、第二次世界大戦の教訓だったはずで、それをやってはいけないというのが、世界の暗黙の了解なんです。それをやると”やった側が痛い目に合う”というのを中国に報復でない形で伝えた日本が取り組んだことに特別な意味があるのです」
http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/backnumber/20121210/
「金属」と「電線」が来春合併 日立グループ再編、中韓やGEなどに対抗 2012/11/26 J-CASTニュース
日立金属はハイブリッド車などのエコカーの駆動用モーターに欠かせない「高性能ネオジム磁石」という成長市場で世界シェア約4割を握る優良企業。2012年3月期の売上高は5569億円。プラスチック樹脂加工などを手がける日立化成工業と、合併相手である日立電線とともに「日立御三家」と呼ばれるグループの中核企業の一つだ。
事情を知らない人から見れば「何だそれ?」となるかも知れないが、日立製作所第3代社長の駒井健一郎氏が経営原則に「自主独創」を掲げたように、日立は伝統的に子会社の独立性を重んじており、劇的な方向転換だった。今回はさらに一歩進めて「御三家」と呼ばれる中核の3社のうちの2社が合併するのだから、関係者からすれば「聖域なき改革」(日立製作所幹部)と映る。
それもこれも、日本を代表する電機メーカーグループでさえ、背水の陣を敷かざるを得ないことを示している。新興国攻略は中韓メーカーも注力しており、時間との戦いだ。
http://www.j-cast.com/2012/11/26154798.html?p=all
サマリウム ウィキペディアWikipedia)より
サマリウム (英: samarium) は原子番号62の元素。元素記号は Sm。希土類元素の一つ(ランタノイドにも属す)。
【用途】
サマリウムコバルト磁石(SmCo5:金属間化合物)は、強力な磁石として使用される。ネオジム磁石の方が価格が安く性能もよいが、キュリー温度(磁性がなくなる温度)が約700 °Cのため、高温で使用する用途などで使われている。また、コンピューターのハードディスク、電気自動車やコンプレッサー用のモーター、音響機器のスピーカーやヘッドホン、携帯電話、風力発電等の幅広い用途で使用されている。

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『ニッポンの「世界No.1」企業』 日経産業新聞/編 日本経済新聞出版社 2012年発行
電気自動車に不可欠な磁石――日立金属  (一部抜粋しています)
日立金属はハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)などに欠かせない高性能ネオジム磁石で世界50%のシェアを誇る。1982年に世界に先駆けて技術を開発し、現在でも米国で特許を保持、信越化学工業TDKなど競合企業も、日立金属の許諾がなければ生産できないため先行者の優位を保っている。
米国市場で販売される自動車や家電などに入るネオジム磁石は、日立金属が市場の主導権をほぼ握っている。米国に持つネオジム磁石の基本特許「第5645651号」で守られているためだ。特許の信頼性から自動車や家電などのメーカーは、2社に見積もりを依頼するなら必ず日立金属を入れるという。
見積もりでは競合が日立金属に払うライセンス料を考慮しなければならないため、コストでも優位に立ちやすい。受注に結びつかなくても、ほとんどの案件で顧客の相談を受けることは市場動向の把握に生きる。技術開発にも優位に働く。
最近、悩みの種となっているのがネオジム磁石の性能をわけるレアアース「ジスプロシウム」だ。現状では中国のみが生産しており、輸出制限などで価格が乱高下するのが悩みの種だ。多く添加するほど磁石の時性は高まるため、先端品メーカーほど悩ましい。
そこで日立金属が磁力では劣るがジスプロシウムを使わないフェライト磁石への顧客を提案し始めた。さすがに走りに直結するハイブリッド車の駆動モーターなどで代替は難しいが、エアコンの圧縮機やガソリン車の電動パワーステアリングならばフェライト磁石にしても設計で性能を補える面があると見込む。
一方でネオジム磁石でジスプロシウムの使用量削減に取り組んでおり、顧客の一部にフェライト磁石の一時避難を進めてもらい、研究の時間を稼いでいる。安定調達のため中国での生産の見当も始めた。市場動向に裏打ちされた柔軟な対応能力が強みだ。
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ただ、日立金属の先行優位を守ってきた米国の基本特許は14年7日に有効期限が切れる。

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どうでもいい、じじぃの日記。
日経産業新聞/編、『ニッポンの「世界No.1」企業』を見ていたら、「電気自動車に不可欠な磁石――日立金属」というのがあった。
「最近、悩みの種となっているのがネオジム磁石の性能をわけるレアアース『ジスプロシウム』だ。現状では中国のみが生産しており、輸出制限などで価格が乱高下するのが悩みの種だ」
中国が日本に対してレアアースの輸出規制を続けている。中国の輸出制限により、ジスプロシウムの価格高騰が続いている。
その狙いは、日本にジスプロシウムを供給する代わり、日本の製造技術を手に入れようということらしい。
これにストップをかけたのが東芝だった。
東芝は2012年8月、希少なジスプロシウムを全く使用しないSm-Co(サマリウム-コバルト)系磁石を開発したと発表した。さらに今年2月、鉄の濃度を高めて磁力の性能を上げた磁石の開発に成功した。
中国のレアアースは売れなくなり、レアアース鉱山では失業者が出ているようだ。
ざまあみやがれ、だ。