じじぃの「人の生きざま_148_RG・エドワーズ」

ロバート・エドワーズさん死去 「体外受精の父」 2013年4月11日 朝日新聞デジタル
世界初の体外受精児を誕生させ、ノーベル医学生理学賞を受賞したロバート・エドワーズ英ケンブリッジ大名誉教授が10日、死去した。同大が発表した。87歳だった。病気で長く療養していたという。
エドワーズ氏は、産婦人科医の故パトリック・ステプトー氏とともに、女性の卵巣から卵子を取り出し、精子を加えてできた受精卵を子宮に戻す体外受精の技術を確立。1978年、ルイーズ・ブラウンさんを誕生させた。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0411/TKY201304100563.html
MARAVILLA DE LA FECUNDACION 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=naUjUE8HJI0
40歳からの不妊治療② 体外受精児が母親に 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=lmjusC1_S1U
ロバート・G・エドワーズ ウィキペディアWikipedia)より
ロバート・ジェフリー・エドワーズ(Robert Geoffrey Edwards、CBE、1925年9月27日 - 2013年4月10日)は、イギリス出身の生物学者ケンブリッジ大学名誉教授。ロンドン王立協会フェロー(FRS)。専門は生殖医学。特に体外受精(IVF)のパイオニアであり、イギリスの外科医パトリック・ステプトーとともに体外受精の技術を完成させ、1978年7月25日に世界初の試験管ベビーであるルイーズ・ブラウンを誕生させた。体外受精技術を確立した業績により2010年度ノーベル生理学・医学賞を受賞した。
【ルイーズ・ブラウンの誕生】
1978年7月25日23時47分、オールダム総合病院において世界初の体外授精児であるルイーズ・ブラウンが誕生し、不妊に悩む夫婦が子供を得る新たな道を切り開いた。

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『遺伝子はダメなあなたを愛してる』 福岡伸一/著 朝日新聞出版 2012年発行
卵子提供」が話題になりました。そうまでして、子孫を残さなければならないのでしょうか。 (一部抜粋しています)
清と蘭はともに30代後半、結婚後もずっとキャリアを優先してきたので、これまであえて話題にすることを避けてきた問題がある。子供を持つかどうか。いったん口にすると、たちまち険悪な言い争いになった。損か得か。どちらがより多くの犠牲を払うのか。長い議論の末、2人は子供を作ることに決めた。この先、子供を持たなかったことを後悔することはあっても、その逆はないだろうと思えたから。
ところがいざ子作りに励むと、なかなか妊娠しない。2人は意地になった。検査をすると蘭の卵子に問題があることが判明した……。
女性の卵子はすべて、胎児期の最初たった4ヵ月のあいだに作られます。その数は約700万個。この世に生まれ出るころには大半が消失してしまい。思春期までに残るのは約30万個。以降は、ご存知のとおり、約28日にひとつの卵子排卵されます。1年に十数個、生涯に数百個だけが受精の機会を得ることになります。
この生物学的事実は、資本主義の今日、全く別の意味を持つことになりました。「余剰」の約29万9500個の卵子に商品としての価値が生まれたのです。
ところが、精子の採取と違って、卵子を取り出すのは、たいへんでした。卵子の採取による受精、いわゆる「体外受精児」が始めて誕生したのは1978年のこと、ロバート・エドワーズ博士はこの功績で2010年、ノーベル賞を受賞しました。
卵子の採取には、あらかじめ排卵誘発剤を注射して卵巣を刺激し、一度にたくさんの卵子を放出させなければなりません。何回も血液検査や超音波診断を受けることが必要です。卵巣は体内奥深くあるので、麻酔をかけ、針を使って卵子を吸い出さなければなりません。出血や感染のおそれがあり、損傷を受ければ、不妊になる可能性があります。
だからこそ、ここに強い経済的誘引が生じます。「子供がほしい」という夫婦の願いを他人からの卵子提供でかなえるのです。米国では不妊治療の一手段として定着しています。
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さて、検査を進めると清の精子数も少ないことがわかった。もし他人から精子卵子の提供を受け、代理母の子宮を借りて赤ちゃんを作れば、その子には合わせて5人の親ができることになる。そこまで考えて、2人はふと正気に戻った。
そうです。たしかに生命体は子孫を残すように作られています。しかしそれは生物としての義務ではありません。生き物には、繁殖に成功しないで一生を終える個体はたくさんいますが、子孫を残せなかった個体にも罰や不利益はありません。種全体で一定数の繁殖が起きればよいのです。その点、人類は安泰です。ですから私はこう思うのです。
遺伝子は私たちに子孫を残せと指令しているのではなく、むしろこう命じているのです。自由であれと。

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