じじぃの「まぐれ当たり男の話?アルツハイマー治療薬!日本発世界技術」

アルツハイマー病 発症予測へ 数滴の血液で測定 (14/11/11) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=j9TWtjxPT90
アルツハイマー認知症)の新薬(治療薬) 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=uohmQAeorYI
ピーナッツバターの匂いが、アルツハイマー病診断に役立つ 動画 ギズモード・ジャパン
http://www.gizmodo.jp/2013/10/post_13311.html
山芋がアルツハイマー病に効果…富山大が研究結果 動画 デイリーモーション
http://www.dailymotion.com/video/xsguvt_yyyyyyyyyyyyyy-yyyyyyyy_tech
ココナツオイル アルツハイマーに効果 摂取4時間で症状改善例も (追加) 2014.2.3 MSN産経ニュース
アルツハイマー病による認知症状の改善にココナツオイルが注目されている。主成分の中鎖脂肪酸からできる物質、ケトン体に着目した食事療法を米国人医師が提唱。アンチエイジング研究で知られる白沢卓二・順天堂大大学院教授は「『ガス欠状態』となった神経細胞にケトン体が入ってエネルギーをつくる」と解説している。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140203/trd14020309000006-n1.htm
アルツハイマー原因物質減らす遺伝子発見 阪大など 2014/2/4 日本経済新聞
大阪大学の森原剛史・講師らはアルツハイマー病で脳内にたまる原因物質の増減にかかわる遺伝子を発見した。患者ではこの遺伝子の働き方が違い、神経細胞を使った実験で遺伝子を制御すると原因物質を減らすことができた。進行抑制や根本治療が難しいアルツハイマー病の新しい治療法につながる可能性がある。成果は米国科学アカデミー紀要に掲載される。
アルツハイマー病では脳の神経に「アミロイドβ」と呼ぶたんぱく質が蓄積する。ただ生活習慣や体質なども発症にかかわり、蓄積する仕組みはよく分かっていなかった。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG03010_T00C14A2TJM000/
ホンマでっか!? TV 2014年1月22日 フジテレビ
【司会】明石家さんま 【進行】加藤綾子 【パネラー】ブラックマヨネーズマツコ・デラックス、その他 【ゲスト】おおたわ史絵(医療評論家)、冨田勝(慶應義塾大学教授)、澤口俊之(脳科学評論家)、その他
ホンマでっか!?な情報大連発!博識人たちだけが知る常識をくつがえす裏話の数々にスタジオ騒然!強烈キャラクターの頭脳軍団と明石家さんまの化学反応トーク
▽ピーナッツバターを嗅ぐだけでアルツハイマーが分かる
アルツハイマーが発病すると、記憶よりも先に嗅覚に障害がくるため、ピーナッツバターを嗅いで、アルツハイマーかどうかを診断する。
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/honma-dekka/
NHKスペシャル 「アルツハイマー病をくい止めろ!」 2014年1月19日
認知症800万人時代。深刻なのがアルツハイマー病だ。認知症に占める割合がおよそ7割と最も高く、近年発症者が急増している。未だに完治させる方法は無い。団塊の世代が、今後この病を発症する時代へと突入する。
世界では今、アルツハイマー病の進行を食い止め予防する「予防的治療」に注目が集まっている。きっかけは、病が発症するまでに25年もの年月がかかることが、大規模な追跡調査から明らかになったことだ。症状が出始めるはるか前から薬を投与して予防。既に症状が出始めている場合でも、進行を食い止める新薬の開発が最終段階を迎えている。さらに運動不足や睡眠不足の解消が意外な効果を発揮することも分かってきた。“宿命の病”から、“予防できる病”へ…。世界各地でアルツハイマー病に立ち向かう最先端の治療現場に迫る。
運動しながら計算したり記憶したり頭を使うことで、脳の海馬の萎縮を修復する。単なる運動でも、頭を使う計算や記憶を高めるのを同時にやるというのがポイント。頭を働かせながら運動する運動プログラムがアルツハイマー病の予防に効果的。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0119/
ゆうどきネットワーク 「そこが知りたい! 認知症 治療の最新事情」 2012年4月19日 NHK
アルツハイマー病の進行を遅らせる薬は、これまで日本には、「アリセプト」という薬、1つしかありませんでした。でも去年、新しく3つの薬が登場しました。「レミニール」と、貼り薬2種類、これらは基本的に「アリセプト」と同じような効果があります。そして「メマリー」は、全く違う効き方で、アリセプト・レミニール・貼り薬と併用、一緒に使うことができます。
http://www.nhk.or.jp/you-doki/archive/life/20120402.html
クローズアップ現代 「"誤診"される認知症 2010.06.23 NHK 動画あり
【スタジオゲスト】東京都健康長寿医療センター研究所部長 粟田主一 【キャスター】国谷裕子
患者数は200万人以上に達し、急増する認知症。しかし診断が正確に行われず、適切な治療や介護を受けられない患者が多数いることが明らかになってきた。これまで認知症アルツハイマー病や脳卒中など少数の病気が原因で起きていると考えられていたが、研究が進むにつれ70種類以上もあり、原因ごとに適切な対応をすれば、症状を改善させられるケースが多いことも分かってきた。しかし認知症の場合、画像や採血など客観的な検査だけでは原因が診断できす、医師が患者の状態や家族の証言を頼りに推理するしかないため、“誤診”が起こりやすい。そこで熊本では、地域の病院がネットワークを作って専門医を育成し、診断の質を高める取り組みを開始。また、脳以外の臓器から原因を調べる新たな検査法の開発も始まっている。適切な診断と治療のために、何が必要なのか、最前線の取り組みを追う。
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2904
世界を変える100人の日本人!JAPAN★ALLSTARS 2009年7月 テレビ東京
杉本は、アルツハイマー病の進行を遅らせ、症状を改善させる治療薬「塩酸ドネペジル」を開発した。その功績から1997年“薬学のノーベル賞”ともいわれる英国ガリアン賞特別賞を受賞した。
高校卒業後、製薬会社に入社した杉本は、新薬開発部門の一研究員として働いていた。母が認知症になったことをきっかけに、当時治療薬がなかったアルツハイマー病の治療薬開発を始める。1000を超える化合物の合成、試験を繰り返しついに治療薬たりえる「塩酸ドネペジル」の開発に至る。その後「塩酸ドネペジル」は世界中でアルツハイマー治療薬として使用されるようになった。
現在杉本は、京都大学薬学科の教授としてアルツハイマー病の根本的な治療薬開発に情熱を注いでいる。
http://www.tv-tokyo.co.jp/100japan/backnumber/0907.html
『日本発!世界技術―この会社が経済再生の原動力になる』 溝口敦/著 小学館 2003年発行
全世界100万人を救う「まぐれ当たり男」の話 アルツハイマー治療薬 (一部抜粋しています)
エーザイ創薬第一研究所所長・杉本八郎さんは1942年、午(うま)年生まれである。もう還暦は越えているが、いたって意気軒昂、馬は馬でもタネ馬を自称している。
製薬会社の研究者の中には新薬の開発に恵まれないまま、定年を迎える人も少なくない。だいたい生涯に1つ開発できればいい方だといわれるぐらいの世界なのだ。が、杉本さんは別で、人から冷やかし半分に「セレンディピティ(僥倖、まぐれ当たり)だけで生きている男」とクサされても「運も実力のうち」とめげない。
「私はこれまでに『デタントール』(血圧降下薬)と『アリセプト』(アルツハイマー治療薬)という2つの新薬開発に成功してます。多産なことでは研究者冥利に尽きる。デタントールは先行品があるためにグローバルで年間売上げは20億円ぐらい。小ヒットです。しかしアリセプトは事実上、世界で初めてのアルツハイマー治療薬といってよく、アメリカで爆発的に売れています。エーザイの年間売上は約4000億円。わが社にはもう1つパリエット(抗腫瘍薬)という柱があるんですけど、それと合わせ、全社売上の4割はいっている」
杉本さんが率いたアリセプトのプロジェクトチームは98年2月、薬のノーベル賞といわれる英ガリアン賞の特別賞を受賞し、そのほか、日本薬学会技術賞や化学・バイオつくば賞、また昨年は恩賜発明賞も受賞している。世界的な評価が定まっているのだが、薬を産み出した杉本さんのキャリアがまた異色である。
1961年都立化学工業高校を卒業後エーザイに入社、配置された研究所に勤めながら中央大学理工学部の夜間に通って、69年に卒業した。90年アリセプトの開発も一段落したと、人事部に配置換えされ、本意ではなかったのだが、人脈づくりと論文書きにいしそみ、96年、53歳で広島大学から薬学博士号を得た。97年再び研究畑に戻され、00年創薬第一研究所の所長、理事に昇進している。
いわば苦学、努力の人であり、「研究者としてアブノーマルなキャリア」を自認、自負している。剣道は6段、俳句もたしなむ。話は諧謔(かいぎゃく)味に富み、たしかにただ者でないと思わせる。
どこでどう杉本さんはアルツハイマー治療薬に行き着いたのか。
「82年うちの社は研究所の主力をそれまでの文京区小石川からつくばに移します。私も主任研究員としてつくばに移り、脳神経部門の第2研究室に配属された。脳や神経内科的な病気の治療薬を開発する部門です。 移った先に1年前、南カリフォルニア大学のサマーズ椅子が論文を発表した。もともと抗菌剤として開発されたタクリンという化合物をアルツハイマー患者に静脈注射した結果、半分の患者に知能の改善が見られたというんです。だけど吐き気や発汗などの副作用があり、そのうち肝臓障害を引き起こすと分かってきた。最初、このタクリンの副作用をなくせば、薬として使えるじゃないかと思って研究を始めたんです」
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86年ついにアリセプト(一般名は塩酸ドネペジル)を完成、動物実験臨床試験を重ね、ついに96年アメリカで新薬として承認され、97年から発売される。日本での発売はアメリカに遅れること2年、99年だった。
アリセプトは対症療法剤です。根本治療薬ではない。しかし病状を回復させ、悪化を遅らせる点では他に類似の薬がない現実があります。たとえばそれまで失禁し、俳諧しては迷子を繰り返していた80歳の女性に処方したところ、2ヵ月で自らトイレに行くようになり、失禁がなくなった。以前は転倒するため車で送り迎えして通院していたのを、服用3ヵ月で歩いて通院できる。買い物も一人で行け、同じものを買ってこなくなった。以前より明るくなり、家族との会話が多くなったとか、好転の例は枚挙にいとまがありません」
アルツハイマー病の患者を抱える家族にとっては、地獄に仏のような薬にちがいない。だが、根治を目指す薬も開発途上にある。老人班の主成分であるアミロイドβタンパク質ができるのを防ぐ薬などだが、まだ臨床試験には入っていない。
アリセプトのパテント(特許)は2010年で切れます。その後はゾロ品(後発品)といって、薬価の安い類似薬が他社から続出します。それまでにうちもアルツハイマー病の根治薬とか、経営の柱になる薬を開発しておかなければならない」
ある程度めどはついているのだろうが、話題が次のステップに移ると、さすがの杉本さんもとたんに言葉少なくなる。新薬の開発競争は激烈である、部外秘が多すぎ、いいたくてもいえないのだろうが、アリセプトという対症療法剤の実績が根治薬の開発に有利に働くだろうとは予想がつく。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ぼけっと、『日本発!世界技術―この会社が経済再生の原動力になる』という本を見ていたら、「全世界100万人を救う『まぐれ当たり男』の話 アルツハイマー治療薬」というのが載っていた。
「杉本八郎」という名前を聞いてすぐ、世界で初めてアルツハイマー治療薬を発明した人だと思う人はどれだけいるだろうか?
2009年7月、テレビ東京 『世界を変える100人の日本人!JAPAN★ALLSTARS』という番組で「アルツハイマー病の進行を遅らせ、症状を改善させる治療薬『塩酸ドネペジル』を開発した人」として、杉本八郎博士を紹介していた。ドネペジルは商品名「アリセプト」のことである。アリセプトは2010年に特許が切れるまで、世界で唯一のアルツハイマー治療薬だった。
番組ではアメリカの病院で、このアリセプトのおかげでアルツハイマー病の進行が遅らされていて、この薬に感謝している老人の映像が流れていた。元アメリカ大統領ロナルド・レーガンアルツハイマー病だった。
2011年、アルツハイマー病の薬として、日本で新しく「レミニール」と、貼り薬2種類の3つの薬が認可された。しかし、これらの薬は基本的に「アリセプト」の副作用を抑える薬として開発されたものだ。
「人から冷やかし半分に『セレンディピティ(僥倖、まぐれ当たり)だけで生きている男』とクサされても『運も実力のうち』とめげない」
新薬の開発は大変らしい。まぐれ当たりでも、この薬に感謝している人は多いはずだ。
日本人で、医学の分野で活躍した有名人として、アドレナリンの発明者 高峰譲吉グルタミン酸ソーダの発明者 池田菊苗、ビタミンB1の発見者 鈴木梅太郎、梅毒スピロヘータの発見者 野口英世がいる。
じじぃもそのうち、アルツハイマー治療薬にお世話になるのだろうか。