じじぃの「人の死にざま_864_J・ロールズ」

ジョン・ロールズ - あのひと検索 SPYSEE
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John Rawls on Justice: In His Own Words -- " Rey Ty" 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=P4apqBH-f9A
ハーバード白熱教室(英語版) 8/12 能力主義に正義はない? ニコニコ動画
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10879377
ジョン・ロールズ フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
ジョン・ロールズ(John Rawls, 1921年2月21日 - 2002年11月24日)は、20世紀アメリカを代表する政治哲学者、道徳哲学者。
1971年に刊行した『正義論』(A Theory Of Justice)は大きな反響を呼ぶ。当書は、アイザイア・バーリンらが「政治理論は未だ存在するのか?」(1962年)と吐露するほどに停滞しきっていた当時の政治哲学業界を再興させるのに大きく貢献した。そのため、英語圏における正義論以降の政治哲学(規範政治理論、normative political theory)業界は「ロールズ・インダストリー」(Rawlsian industry)などとしばし呼ばれる。正義論は経済学にも大きな影響を与えており、厚生経済学においてロールズ基準と冠した概念を生み出した。
【来歴】
1921年メリーランド州ボルチモアに生まれた。ボルチモアの学校にしばらく通った後、コネチカット州にあるプレップスクールに転校。1939年に卒業し、プリンストン大学に入学。この頃より哲学に関心を持つようになるプリンストン大学の哲学部博士課程に進学(道徳哲学専攻)。1949年にブラウン大学卒業生の六つ年下のマーガレット・フォックスと結婚する。ロールズとマーガレットは本の索引作成という共通の趣味を持っており、一緒に最初の休日はニーチェに関する書籍の索引を作成して過ごした。ロールズはこの時、自身の後の著作である『正義論』の索引も作成している。
【正義論】
『正義論』(A Theory of Justice、1971年刊)は、人間が守るべき「正義」の根拠を探り、その正当性を論じたロールズの主著の一つ。この著で彼が展開した「正義」概念は、倫理学や政治哲学といった学問領域を越えて同時代の人々にきわめて広く大きな影響を与えることになった。それまで功利主義以外に有力な理論的基盤を持ち得なかった規範倫理学の範型となる理論を提示し、この書を基点にしてその後の政治哲学の論争が展開したという点で、20世紀の倫理学、政治哲学を代表する著作の一つということができよう。
本書は3部構成である。
・第1部では、正義を論じる理由を明示した上で、非個人的な観点から望ましく実行可能な正義の原理を探究し、最終的に彼の考える「正義の二原理」を提出する。
・第2部では、彼の正義論を現実の社会的諸制度・諸問題へ適用し、その実行可能性を明らかにしていく。
・第3部では、彼の正義概念は人間的な思考や感情と調和しており、「正しさ」と「善さ」とは矛盾するものでないことを説明することを通じて、理論的に導出された正義論が現実の人間的基盤を有している様相を明らかにしていく。
ここでは第1部の彼の論述の要旨を示す。
この書でロールズは、それまで倫理学を主に支配してきた功利主義に代わる理論として、民主主義を支える倫理的価値判断の源泉としての正義を中心に据えた理論を展開することを目指している。彼は正義を「相互利益を求める共同の冒険的企て」である社会の「諸制度がまずもって発揮すべき効能」だと定義した。そして社会活動によって生じる利益は分配される必要があるが、その際もっとも妥当で適切な分配の仕方を導く社会的取り決めが社会正義の諸原理になるとした。
ここで彼は社会契約説を範にとってこの正義の原理を導出していく。まず正義の根拠を、自由かつ合理的な人々が、彼が「原初状態」と名付けた状態におかれる際に合意するであろう諸原理に求めた。この原初状態とは、集団の中の構成員が彼の言う「無知のヴェール」に覆われた−すなわち自分と他者の能力や立場に関する知識は全く持っていない−状態である。このような状態で人は、他者に対する嫉妬や優越感を持つことなく合理的に選択するであろうと推測され、また誰しも同じ判断を下すことが期待される。そして人は、最悪の状態に陥ることを最大限回避しようとするはずであり、その結果次の二つの正義に関する原理が導き出されるとした。
●第一原理
 各人は基本的自由に対する平等の権利をもつべきである。その基本的自由は、他の人々の同様な自由と両立しうる限りにおいて、最大限広範囲にわたる自由でなければならない。
●第二原理
 社会的・経済的不平等は次の二条件を満たすものでなければならない。
 1.それらの不平等がもっとも不遇な立場にある人の利益を最大にすること。(格差原理)
 2.公正な機会の均等という条件のもとで、すべての人に開かれている職務や地位に付随するものでしかないこと。(機会均等原理)
第一原理は自由に関する原理である。彼は他者の自由を侵害しない限りにおいて自由は許容されるべきだと説き、基本的自由の権利 − 良心の自由、信教の自由、言論の自由、集会の自由などを含む − はあらゆる人に平等に分配されねばならないとした。ただここにおける自由とはいわゆる消極的自由を指示している。第二原理の1.は、格差原理とも呼ばれるものである。彼は社会的格差の存在そのものは是認しつつも、そこに一定の制度的枠組みを設けることが必要と考えこの原理を設定した。自由以外の社会的な基本財をどのように分配するかを示すための原理である。2.は機会均等原理と呼ばれる。同じ条件下で生じた不平等は許容されるというものである。この正義の二原理は、「原初状態」や「無知のヴェール」といった概念を用いた思考実験から導出されているため現実から乖離したものになっている危険性がある。しかし、この原理が普通の人間の正義感覚と比較検討してもなお正当性を失わないことという「反照的均衡」という彼の方法論が妥当であること根拠として、この正義の二原理に実際的妥当性を付与している。

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マイケル・サンデル 究極の選択「許せる格差 許せない格差」 2012年3月19日 NHK
【出演】ハーバード大学 マイケル・サンデル教授 【ゲスト】竹中平蔵猪瀬直樹古田敦也眞鍋かをりピース又吉
あなたは企業の社長である。業績好調で100万ドルの余剰金が生まれたとき、あなたは100人の社員にボーナスをどう分配するだろうか。重役たちか。最も功績のあった社員なのか。それとも社員全体に平等に配分するのか。ハーバード大学マイケル・サンデル教授があなたに究極の選択を突きつける。
今回のテーマは経済格差。今世界中で経済格差への怒りが噴き上がっている。先進国では景気の悪化で、若者の雇用が真っ先に切り捨てられ、医療や教育など社会保障が削減され続けている。一方では、一握りの成功者による富の独占が進んでいる。「格差」は、経済活動のためにはどうしても避けられない必要悪なのだろうか。それとも絶対に許されないものなのか。ハーバード大学マイケル・サンデル教授が、日米中の若き知性とインターネット中継で結びながら、多彩なゲストを交え、格差をめぐる難問・究極の選択を突きつける。
http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/harvard/lecture/120319.html
2012年3月19日 NHKマイケル・サンデル 究極の選択』の「許せる格差 許せない格差」より
【エンディングのみ】
マイケル・サンデル教授の言葉
何が正義かは立場によって決まるという意見があった。かってソクラテスはこう考えた。正義とは最も力のある人間が決めるというものではなく、経済力や軍事力とは無関係に存在しているはずだ。自分の立場を越えて誰もが納得できる正義や公平さの基準があるはずだ、と。近代に入ってこの考え方を進めた人がいた。ジョン・ロールズという哲学者だ。
彼は「無知のヴェール」という考え方を唱えた。それぞれの社会的な地位や立場、お金や権力も有無とか関係なく、共通の正義を見出そうとする1つの考え方だ。それはこういうものだ。あなたが無知のヴェールに覆われ、自分の立場も相手の立場も、能力や周囲の状況も何も分からないと想像してみよう。自分が金持ちなのか貧乏人なのか、健康なのか病気なのか、情報が何もない状態で正義とは何かを問われたとき、その時のあなたの答こそが正義についての真の答だ、というものだ。このようにお互いにとって共通のルールを導びき出そうとするときは自分が今いる社会的な立場から一歩離れ、他人の視点に立って物を見る、というのが1つの方法だ。これにはあなたの想像力を発揮する必要がある。もし自分が打率わずか2割の野球選手だったら、もし貧しい家に生まれた移民労働者だったら、その時、人生についてどのよう感じるのか、考えてみてほしい。

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