じじぃの「人の死にざま_836_ホイットフィールド船長」

Heart of a Samurai book trailer 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=ewVlHiIlOnw
Whitfield-Manjiro Friendship Society 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=zZe4gaTXmwY
Whitfield-Manjiro House dedication 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=Gz7bf-nUaig&feature=related
The Man Who Discovered America 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=B1RjObMJEb0&feature=related
ホイットフィールド船長の航海日誌 画像
http://blog.looktour.net/wp-content/uploads/2010/07/R1135819-500x375.jpg
Presentation of a Samurai Sword
On the Fourth of July, nineteen hundred and eighteen, Viscount Ishii, Japanese Ambassador to the United States, presented to the town of Fairhaven, a Samurai sword, a precious memento of the fourteenth century, the gift of Dr. Toichiro Nakahama of Tokio in commemoration of the rescue of his father, Manjiro Nakahama, by Captain William H. Whitfield of Fairhaven.
http://manjiro1.tripod.com/sword1918.htm
ジョン万次郎記念館 「黒船から開国」陰の立役者ジョン万次郎
マサチューセッツ州フェアへブンという、ボストンから南西に車で約1時間、大西洋岸にある人口6000人程の小さな漁港の街に、ホイットフィールド=万次郎友好記念館が2009年5月7日に開館しました。
http://blog.looktour.net/13/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E4%B8%87%E6%AC%A1%E9%83%8E%E8%A8%98%E5%BF%B5%E9%A4%A8%E3%80%80%E3%80%8C%E9%BB%92%E8%88%B9%E3%81%8B%E3%82%89%E9%96%8B%E5%9B%BD%E3%80%8D%E9%99%B0%E3%81%AE%E7%AB%8B%E5%BD%B9
『日本史深訪 第7集』 海音寺潮五郎/著 角川書店 1973年発行
ジョン万次郎 【執筆】安岡章太郎 (一部抜粋しています)
≪フェアヘブンの川をはさんだ対岸に、ニューベッドフォードという町がある。
この町は、紡績業を中心にしたマサチューセッツ州有数の工業都市であるが、19世紀の中ごろまでは、ニューベッドフォードとフェアヘブンは、アメリ東海岸きっての捕鯨基地として栄えていた。盛期には2つの町の間に流れる川筋に300隻を超える捕鯨船が錨(いかり)をおろしていたという。
現在、ニューベッドフォードには捕鯨博物館があって、管内には巨大な捕鯨船の模型をはじめ、19世紀の捕鯨業に関するさまざまな資料が展示されている。
当時の捕鯨船は400トン程度の帆船で、洋上で鯨を捕まえると油を煮出して樽に詰め、2年から3年の航海を続けたあと、数千樽の鯨油を積んで基地に帰ってきた。
全盛時の捕鯨業は、莫大な利益をもたらした。このため、アメリカ東部の市民たちは、争って捕鯨船に投資したといわれる。
ジョン万次郎など日本の漂流漁民を救出したジョン・ホーランド号も、そうした捕鯨船の一隻である。
ところで、ジョン・ホーランド号の船長はウィリアム・H・ホイットフィールドという人物だった。
ホイットフィールド船長は、救助した5人の日本人漂流民のうち、最も年少であった万次郎の才能を見抜き、アメリカに連れ帰って一人まえの船乗りにしたいと考えるようになった。
彼は、途中の寄港地ハワイで、5人の日本人と相談の結果、筆之丞はじめ4人の仲間に別れを告げ、万次郎一人をアメリカへ連れていくことにした。≫
安岡 あのホイットフィールドという人はおもしろいですね。典型的なニューイングランドアメリカ人、と言えるんじゃないんですか。非常に親切でね。
 おもしろいのは、フェアヘブンの自分の教会へ万次郎を入れようと思って連れて行った時、「はいってはいけない。こんな黄色ん坊は黒ん坊の教会へ行ってもらいたい」と言われると、黙ってドアをあけて、そういうことを言う人を外へ出してしまう。そういうやり方は、われわれは西部劇やなんかを通じて見る場合が多いわけだけど、アメリカの剛直な勇士という感じがありますね。人間的にも非常にあたたかいところがあるし、優しくもあるんだけれども、またある意味では、ものすごく個性が強くて残酷なんじゃないかな。
 たとえば、のちに万次郎たちが日本に帰国しようとする時に起る話ですが、土佐の漂流漁民の一行は、筆之丞、五右衛門、寅右衛門、重助、それに万次郎の5人なんですけれども、このうち重助はハワイで病気で死んじゃうわけですよ。そして残った3人はハワイで大工なんかをやって働いているんですが、いつか日本に帰りたいと盛んに相談している。万次郎のほうはすでに一人まえの船乗りになってアメリカに上陸しているわけです。
 と、たまたまホイットフィールド船長船長のよく知っている男が船長をしている捕鯨船が、日本方面に行くことになって、ホイットフィールド船長は一行の帰国を計らってやるわけです。この時、3人の漂流民のうち、一人だけ、日本に帰すことを船に交渉してくれないのね。それは寅右衛門という人なんですが。で、「どうしてあの男だけ残すのか」と言うと、「寅右衛門はなんとなくぼくに親しみを感じないから」と、ホイットフィールド船長はこう言うでしょう。それじゃ困るということを盛んに言って、ようやく乗せてもらうんだけれども。
 でも、この計画は結局失敗するんですが、その言い方ね。これはたいへん個人主義的と言えば個人主義的でしょ。自分の好きなやつは帰してやる、めんどうを見てやる、そうでないやつは帰さない。だけどその選択のしかたが、まあ、ある意味では非常にわがままだし、そしてわがままであることを意に介さないでしょ。そういう点が、ぼくはおもしろいと思いますね。
≪取材班が、ホイットフィールド船長の曾孫(そうそん)にあたるウィラード・D・ホイットフィールドさんに会ったのは、ワシントン近郊、メリーランド州ボーウィの自宅であった。
ホイットフィールドは、昔放送局のアナウンサーも勤めたことがあるという50歳ぐらいの気さくなかたで、ジョン・ホーランド号の航海日誌や、万次郎がホイットフィールド船長にあてて書いた何通かの手紙を見せながら、われわれのインタビューに答えて、次のように話してくれた。
ホイットフィールド 私の曾祖父は万次郎を連れてマサチューセッツ州フェアヘブンに上陸しましたが、この時、彼は万次郎をほとんど息子のように扱いました。事実、彼は自分の息子になってほしいと願っていたのです。
 フェアヘブンにかぎらず、アメリカの町で生活する場合、どこかの教会に所属することはとても重要です。そこで、曾祖父は万次郎を自分の教会に入れようと努力しましたが、これにはさまざまな抵抗があったようです。結局、彼は今までの教会をやめ、万次郎を受け入れてくれたユニテリアン教会に変わらなければなりませんでした。
 また、曾祖父は万次郎に航海術の勉強をさせました。特に捕鯨船の航海については何度か経験も積んで、のちに万次郎は1等航海士にまでなったのです。
 万次郎は、善良でとても親しみやすい少年でした。彼はのちに船乗りになってからはもちろん、日本に帰ってからも何度か曾祖父に手紙を出しています。
 これらの手紙を私は今もたいせつにしています。中の一通を読んでみましょう。これは、万次郎が日本に帰る直前にハワイから書いたものです。
 「あなたは、子供のころから私を育ててくださいました。私はあなたのご恩をけっして忘れません。私はこれから友だちといっしょに日本に帰ります。こんあに当然、あなたにご挨拶もせずに帰国することが、けっして許されることではないとよく知っています。けれども、私はこの世の中がどんなに急激に変化しよおうとも、人間に善意のあるかぎり、再びあなたにお会いできる日が来ることを固く信じています。私の本やその他のものは、アメリカの友だちにあげてください。
                                      ジョン・マン」≫

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