『プライムニュース』「もうGDPで競うな!脱成長こそ日本の活路」 2010年4月29日 BSフジ
【キャスター】八木亜希子、反町理、大山奏解説委員 【ゲスト】三菱UFJ証券チーフエコノミスト 水野和夫、東京大学大学院教授 松原隆一郎、慶応大学大学院准教授 小幡績
前編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d100429_0
後編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d100429_1
どうでもいい、じじぃの日記。
4/29、BSフジ プライムニュースの「もうGDPで競うな!脱成長こそ日本の活路」を観た。
大体、こんなことを話していた。2時間番組なのでかなり手抜きしている。
八木 右肩上がりの成長はもう難しいと言われていますが。
水野 (経済成長率と原油価格の経過のパネルを見て)1997年に右肩上がりの成長は終わった。原油が1バレルあたり100ドルに向かっていくなかで、省エネ技術が追いつかなくなった。付加価値がほとんど増えない時代に入って行った。
反町 石油に頼っている限りダメだということか。
松原 成長期のような食べる量よりも質の時代に入ったということだろう。成長期は3高が世間で認められた考え方だった。背が高いとか学歴が高いとか給料が高いが良いという時代だった。
八木 世間からどう見られるとか、みせびらかすという時代じゃなくなったということですね。
松原 コンビニのように利便性が求められる時代になってきた。スーパーの方が安いが、24時間営業しているとか、必要なものがすぐ手に入るとか。
小幡 安いというとユニクロみたいですけど、まちがいです。ユニクロは中国製で安物というイメージだが利益率がものすごく高い。安売りしているわけではない。今までよりいいものを普通の値段で売る。彼らは世の中のニーズに合ったものを売っているのです。このニーズに合っていないところが売れていないのです。昔からのやり方では売れない。政府も、企業も古い体質なのです。
八木 (主な経済指標という項目が書いているパネルを出して)どう変わるのか。
水野 完全失業率、有効求人倍率、国内収支。その他の経済指標は必要がない。
小幡 ほとんど水野さんと同じだ。GDP成長はもう意味がない。しかしGDPは右肩上がりのときは新しい産業が入りやすい。新しい産業が入ってくるようにするには国内総生産GDPは意味がある。
松原 企業はGDPを豊かさということで追求してきたが、家庭の豊かさをもっと追究した方がいいのではないか。そういうことから完全失業率、有効求人倍率は意味がある。
八木 幸福感とか不安感とかを計る指標が必要ということか。
水野 近代社会は成長するという時代だった。今までは移動距離の大きさが良いという時代だった。これから日本は移動距離の小さい5つのブロックに分けて、地域経済の社会にすべきだ。日本のように人口の多い国で個人所得が4万ドル以上の国というとアメリカと日本位しかない。4万ドルを維持させる社会にもっていく。
八木 国というより地域経済ということですか。
松原 皆が共有する社会と特色を持つ地域社会ということです。
小幡 失われた20年というが、新しい時代への移行期間だった。この間はトライ・アンド・エラーをしなければならないとき、前のシステムを引きずっていた20年だった。
松原 急にシステムを変えることは難しいが、近くに美しい場所があればいいとか、自然再生に公共投資を行う。
反町 生きやすさを求めるメンテナンスのようなものか。
水野 新規事業は必要ない。減価償却する範囲でいい。
小幡 公共事業を一旦全部止めてみる。ゼロから何が必要かを考える。パイの増えない状態で新しいものを生み出すようにしないといけない。
八木 提言をお願いします。
水野 「動かない」。近代社会は「動く」という、エネルギーがタダの時代だった。新しい「動かない」時代はコンパクトな社会で、その中ですべてが完結する社会。今までは欧米のモデルだったが、今度は日本が新しいモデルを発信しないといけない。
松原 「自然再生のための公共投資を」。公園など大人が楽しめる場所にする。浜辺などに行けるようにする。
じじぃの印象
「自然再生のための公共投資を」
田んぼにメダカが戻ってきたら、いいんだけど。