じじぃの「未解決ファイル_47_人の凍死」

永遠の命を手に入れられる場所、ロシアの人体冷凍保存施設 (追加) 2010年07月02日 AFPBB News
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2738784/5934438
『あなたの知らないミミズのはなし』 山村紳一郎 (著)/ 田村孝 (イラスト)/ 中村方子(監修)/ 皆越ようせい(写真) 2007年発行 (一部抜粋しています)
ミミズの超能力
考えるだけじゃなく、ミミズの中には人間におよびもつかない超能力・・・というか、特別な能力をもつものがいる。
たとえば、日本にも住んでいるホタルミミズのなかまには、ふんづけられたりおどかされたりすると、黄緑色の光を放つ。これは、ホタルの発光と同じ冷光(熱を出さない発光現象)だが、反応のしくみはちがっていて、体の表面に出された分泌液が空気中の酸素と反応して光っている現象である。
それに、アラスカのバイロン氷河にすんでいる「アイスワーム(氷ミミズ)」というミミズのなかまは、その能力が世界中の生命科学者の注目を集めている。アイスワームは、ミミズにはめずらしく氷の世界に住んでいて、まわりの温度がマイナス7℃以下では生きられず、プラス4℃以上になっても死んでしまう。ふつうの温度だと15分間でからだがとけてしまうという。つまり、生きられる温度の範囲がとてもせまいんだ。でも、アイスワームがほとんど0℃ちかくの低温の世界で生きられるメカニズムを調べることで、人間のようなより複雑な動物を生きたまま冷凍保存する技術が見つかるかもしれないし、さらに、アイスワームのような生き物が、太陽からはなれた惑星にいるかもしれないのだという。
たとえば、木星のまわりを回っている衛星「エウロバ」の表面は、アイスワームが住んでいるのと似たような環境らしい。「エウロバに生命がいるかどうかが、アイスワームの研究からわかる」という専門家もいる。
ミミズって、なんだかぼくたちよりすごい生き物なんじゃないか・・・って、気がしてこないか?

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『人体の謎』未解決ファイル 日本博学倶楽部 PHP文庫 2009年発行
体温14度から奇蹟の生還! ヒトはどこまで寒さに耐えられるのか? (一部抜粋しています)
人間の体温は通常36.5度ぐらが普通だといわれており、37度を超えると微熱、38度以上になると発熱と診断される。
逆に、中心体温が35度以下になると低体温といわれる。中心体温とは直腸の中の温度のことで、低体温になると皮膚の血管が収縮して震えが生じ、意識障害や筋肉の硬直、不整脈に血圧の低下などが起こり、中心体温が26度以下になると脈は止まる。つまり心停止状態になるのだ。
低体温症が起こる原因としては、甲状腺機能低下症や下垂体機能低下症といった病気や、アルコールや老化に起因した体温調節機能の低下があげられるが、海や山で遭難するといった、長い時間寒さにさらされたときにも起こり得る。
ならば、人間はどのくらいまでの寒さにまで耐えられるのか?
ポール・サイプルとチャールズ・パスルによって行われた実験から導き出された計算によると、ひとまず、防寒着さえきちんと着ていれば、マイナス30度の極寒でも問題はないという。ただし、これは無風のときに限る。ここに時速15メートルほどの風が吹くと、なんと体感温度はマイナス44度まで下がり、肌の表面が2分もしないうちに凍りつく。
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さらに強い風が吹けば、冷たい空気を吸い込んだだけで、期間内の細胞が破壊されてしまうこともあるという。
当然、見た目で判断できる身体的変化以外にも、体温定価という体内の問題も生じる。低体温症によって心停止状態になってしまうと、脳に血液が流れなくなるのだ。
通常、心停止が5分以上経過すると蘇生率が25%に落ち、それ以上その状態が続きと、救命はほぼ絶望的だといわれている。この指標は1966年にWHO(世界保健機関)が発表したものだ。心停止によって脳に血液が流れなくなり、脳神経細胞が死んでしまうと、その機能は二度と戻ってこないため、蘇生後も後遺症が残ると考えられている。
以上が長年の常識とされてきたのだが、1974年にノルウェーで起きた一つの事件が、この常識を大きく覆した。この年の2月、凍った川の上で遊んでいた5歳の少年が、割れた氷の隙間から川に落ち、40分後に川底から救出されるというニュースが報じられた。
このとき少年の中心体温は24度で、すでに息はなく、心臓も停止していたため、警察は少年の死を確認した。ところが、その後辛抱強く蘇生治療を施したところ、なんと少年の心臓が約1時間後に再び動き出したのである。さらに驚くべきは、3日後に意識を回復した少年の脳に、なんら問題が見られなかったという点だ。
また1994年2月には、気温マイナス22度の戸外に6時間も締め出された2歳の女の子が一命を取り留めるという出来事がカナダで起きた。このとき発見された少女の体温は14.2度。これが現在記録されている、もっとも低い体温から後遺症もなく復活した例である。
この一連の奇蹟は、寒さのために身体の代謝機能が大幅に抑えられ、酸素をほとんど使わない仮死状態に陥っていたことが幸いしたと考えられている。こうした事例を受け、近年では大きな手術の際、身体を冷やすことのよって脳を保護する脳低温療法を用いて施術される症状も少なくない。
低体温というマイナスの症状を、プラスの医療要素に変えた現在、さらなる技術の発達によって、究極的にはSFに過ぎなかった生きた人間の冷凍保存も可能になるかもしれない。

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どうでもいい、じじぃの日記。
人はどこまで寒さに耐えられるのか。
『人体の謎』の本に「体温14度から奇蹟の生還! ヒトはどこまで寒さに耐えられるのか?」がある。
人間の場合、直腸温度が35度を下回ると、体温調整能力を失って、筋肉に脱力感が出て動けなくなり、意識がもうろうとして幻覚が起きる。そして直腸温度が30度以下になると、意識を失い脈拍が乱れ、血圧が急激に低下して命を落とすのだそうだ。
この本にもあるが、ときどき山で遭難した人とか、少年少女が寒さの中仮死状態で発見されたが、生き返ったというニュースを聞くことがある。
クマムシ」という地球上最強の生物がいる。真空状態でも生きているとか、-100度でも生きていられる。
最近では、心臓外科などの治療法で「低温療法」というのが使われている。臓器を低温の状態にすることで壊死を防ぐことができる。
液体窒素(−196℃)で凍結させた金魚が解凍したことで、また泳ぎだすというのは、表面が凍っただけで内部は凍っていない状態だ。本当に凍らせたら、金魚の細胞がボロボロになってしまう。
しかし、精子とか卵子液体窒素につけて、凍結保存できるというから不思議だ。
人工冬眠もそのうち、可能になる日がくるのかもしれない。
話は飛んで
木星のまわりを回っている衛星「エウロバ」は表面が氷で出来ているらしい。氷の下に水が液体の状態で広がり、海となっている可能性が高いという。
そこには「アイスワーム」というミミズのような生物がいる可能性があるそうである。
じじぃが死んだ後の20XX年、人類は宇宙船HAL2号で木星に向かって旅立った。そして人類が、地球以外の惑星で最初に出会った生物が、木星のまわりを回っている衛星「エウロバ」の「アイスワーム」だった。とか。