じじぃの「がん治療、最前線」ぱーと2

肝臓病から身を守れ!治療の最前線を追う 生活ほっとモーニング 7.23 NHK
【司会】永井伸一黒崎めぐみ 【リポーター】野村優夫 【ゲスト】作曲家 千住明 【専門家ゲスト】武蔵野赤十字病院副院長 泉並木 【VTR出演の医師】近畿大学医学部消化器内科教授 工藤正俊、大阪赤十字病院消化器科部長 大崎住夫
人間の体の中で最も大きな臓器、肝臓。アルコールの分解はもちろん、栄養素の代謝や血液の循環など、さまざまな働きを担っています。ところが肝臓は「沈黙の臓器」とも言われるほど、病気になってもなかなか自覚症状が現れず、気付いたときには肝硬変や肝臓がんに進行していることも少なくありません。日本では、毎年3万人以上が亡くなっています。しかしここ数年、さまざまな治療法が確立し、その効果は飛躍的に向上。肝臓がんになっても長期生存が可能になり始めています。体への負担が少ない「ラジオ波焼灼療法」。そして今年5月、世界で初めて、肝臓がんに有効であると認められた新薬もあります。番組では、肝臓がんの治療法から、肝炎の予防法まで、肝臓病治療の最前線について、お伝えしました。
【肝臓がんの治療法】
かつて、肝臓がんは非常に治りにくいと言われていましたが、最近の医療技術の進歩で、有効な治療法が確立されてきました。
・「手術」→患部を切り取る。
・「肝動脈塞栓(そくせん)術」・・・がんへ流れ込む血液を止めて、がんに栄養が行かないようにする治療法。
・最近注目されているのが、「ラジオ波焼灼(しょうしゃく)療法」。
【ラジオ波焼灼(しょうしゃく)療法について】
・2004年から保険適用。今では1400か所ほどで実施。
・患者への負担が少ない。
・ピンポイントで焼くので、ほかの場所が残る。再発しても再度やれる。
 →手術では広く切除するのでどんどん肝臓が小さくなる。
・肝臓の機能が比較的低下している患者にも対応可能。
ただし、高度な技術が必要。熱がほかの臓器に伝わってやけど状態になると、合併症の危険。専門の医師がやらなくてはいけない。
【肝臓がんの治療法は、どのようにして決まるのか?】
・手術の場合は、肝臓の状態が良いこと、3センチ以上のがん。
・塞栓術の場合は、がんの数が4個以上、大きさが4センチ以上。
【進行した肝臓がんの治療法について(治療薬ネクサバールについて)】
※番組では、「ネクサバール」というお薬を紹介しています。
・今年5月、世界で初めて肝臓がんに有効だと認められた治療薬「ネクサバール」が日本で認可されました。
・欧米の臨床試験では、この薬を飲んだ患者は、飲んでいない患者に比べ、生存期間が1.4倍長くなると報告されていました。
http://www.nhk.or.jp/hot/2009/07/23.html
腫瘍マーカーAFP (一部抜粋しています)
AFP:肝臓がんの腫瘍マーカーAFPとは、胎児の血清中にみられるタンパクの一種で、出生後は消失しますが肝臓がんになると増加します。GOTやGPTなどの血液生化学検査とともに測定され、肝臓がんのスクリーニング(ふるいいわけ)検査として用いられます。
http://tumor-marker.com/cancer/afp.htm
どうでもいい、じじぃの日記。
約20年前頃に人間ドックを受けたとき、あなたは「肝硬変」ですと言われたことがある。夜眠れないときにウイスキーを飲んで寝たりしたからかなと思い、ウイスキーを飲むのを止めた。2〜3年経ってまた人間ドックを受けたら、また言われた。酒も飲んでないのに酒飲みの症状が出ている。肝臓に関する本を少し読んでいたのでC型肝炎ウイルスの検査も同時に受けたら、C型肝炎ウイルスにひっかかっていた。放っておいて2〜3年の間で受けていた人間ドックで「肝硬変」の症状が無くなり、C型肝炎ウイルスも無くなっていた。
7/23、NHK 『生活ほっと』を観た。テーマは「肝臓病治療の最前線」である。
肝臓は肺のすぐ下にあり、腹部の右上にある。肝臓は人の体の内で一番大きな臓器である。
肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、気がついた時は肝硬変や肝臓がんになっていることが多い。
番組では近畿大学附属病院に肝がんの治療を受けるために年配の女性が入院。CT検査を受け、CT画像からまだ肝臓がんが1.5センチぐらいなのでラジオ波焼灼療法を行うことになった。担当した医師は附属病院長の工藤正俊先生。
特殊な針を腹部から肝臓の肝臓がんのある所に差し込む。ほとんど痛くない。最初チクッとするだけ。肝臓がんをラジオ波で焼いてしまう。約5分で治療が終った。
次の日、またCT画像をとって、工藤先生の診断結果。再発することはまず無い。治療は100%成功した。治療を受けた女性の患者はすぐ退院した。
ラジオ波焼灼療法の特徴。
①肝臓がんの大きさが3センチまで、3個ぐらいまでの初期がんであること。
②ピンポイントで焼くので体へのダメージが少ない。
③健康保険がきく。7万円前後の負担。
この治療法での5年生存率は76.8%である。
ラジオ波焼灼療法は肝がんを焼くので、焼いたカスが残るがだんだん無くなってしまう。また熟練した医師がやらないと正常なな細胞を傷つけてしまったり、穴を開けたりするので、実績のある病院を選ぶことが大事である。
肝臓がんが進行した男性の患者さんの場合。
ある日、激しい腹痛に襲われた。診察で肝臓がんが広がっている。肝臓の4分の1を切る手術を行った。しかし、3ヵ月後また再発した。担当した医師から転院を勧められる。(治療法が無いとして放り出された)
今年の5月に、「ネクサバール」という薬が日本で認可された。この「ネクサバール」は肝臓がんに有効だと認められた治療薬でこの薬を飲んだ患者は、飲んでいない患者に比べ、生存期間が1.4倍長くなるのだそうだ。
治療法が無いとして放り出されたこの患者さんは、この「ネクサバール」を飲んで生活をしている。保険が認められたおかげで月々の支払が8万円になった。保険が認めらる前までは個人輸入で月々の支払が70万円になっていたという。
ゲストの千住明さん。治療法が無いといって、どっかに行けというのは問題だ。
この「ネクサバール」という薬は副作用としてゲリとか手足の皮膚症状があるので、これを扱う医師はきちんと習得していく必要がある。
ゲストの千住明さん。人によって症状が違うので、それにどう対処するのか。
肝臓疾患はよく酒飲みの病気だと言われるが実際はC型肝炎ウイルスからなることのほうが多い。C型肝炎ウイルスで70%の人が肝硬変、肝がんになるのだそうだ。
昔は肝臓疾患の患者は安静にしてとなっていたが、現在では逆で運動しろなのだそうである。しじみなんかも鉄分が多いのでC型肝炎ウイルスにかかっていれば逆効果なのだそうだ。
C型肝炎ウイルスにかかっている女性の患者さんの場合。
ペグインターフェロン」と「リバビリン」という薬の併用療法を行っている。ウイルスを排除できなくても、がんの進行を防いでくれる。
じじぃの感想。
この番組では取り上げていなかったが、がんがあるかどうかは「腫瘍マーカ」を調べれば分かる。
何のがんの「腫瘍マーカ」を見たいか、肝臓がんだったら、病院にいって肝臓がんのための血液検査を頼めばやってくれます。
ネットで「腫瘍マーカ」をキーにして検索してみてください。