じじぃの「人生、ゴムバンド?」

爆笑問題のニッポンの教養スペシャル:『ゴムバンド?人口減少後の未来の日本を大予測』 2009年4月7日 NHK
爆問学問◇爆笑問題が、歴史人口学者の鬼頭宏氏を訪ねる。日本の人口は2005年から減少し始め、今後も減り続けると予測されている。100年後には、現在の3分の1にまでなるという。1万年に及ぶ日本の人口の変遷を明らかにした鬼頭氏によれば、人口の減少はわれわれの暮らす文明が終わっている証拠だという。鬼頭氏は長年の研究の結果、日本の人口はこれまで4つの大きな減少・停滞期があったことを解明。狩猟採集の時代から稲作、市場経済、工業化と移り変わってきた日本の文明の転換点には人口の減少が起きていたと語る。工業化文明の終わりにあるとされる今、日本人は過去とは全く異なったライフスタイルを創造すべきだと鬼頭氏は話す。
http://tv.nikkansports.com/tv.php?site=007&station=0031&mode=14&sdate=20090407&shour=23&lhour=1&category=g&sminutes=00&arg=08&template=detail
NHKスペシャル|シリーズ JAPANデビュー 『第1回 アジアの一等国』 2009年4月5日
1895(明治28)年、日清戦争に勝利した日本は、台湾を割譲され、初の植民地統治を始める。英のインド統治やフランスのアルジェリア統治にならい、植民地をもつことで“一等国”をめざした日本。1910年、ロンドンで開かれた日英博覧会では、台湾のパイワン族を“展示”し、統治の成功を世界に誇示する。日本は「格差と同化」という矛盾した台湾統治を続け、1930年代後半からは「皇民化運動」で日本文化を強制する。
半世紀におよぶ統治はどのように変遷していったのか。2万6千冊におよぶ『台湾総督府文書』、近年発見されたフィルム、欧米に埋もれていた文書などを手がかりに近代日本とアジアの関わりの原点を探っていく。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090405.html
どうでもいい、じじぃの日記。
4/7、夜の11時からであったが、番組のタイトルに「人口減少後の未来の日本を大予測」とあったので、少子化が進む日本の未来はどうなっているんだろうと思い、「爆笑問題のニッポンの教養」を観てみた。
爆笑問題と鬼頭宏氏の対談 鬼頭宏氏:上智大学教授。歴史人口学専攻。
日本の人口予測では2055年には9700万人、2105年には4400万人になっている。
縄文時代の人口は約8万人、弥生時代の人口は約60万人、奈良時代の人口は約400万人だった。
弥生時代に人口が増えたのは稲作によるもので、奈良時代に人口が増えたのは増えた分、大陸からの渡来人によるものだ。
日本は過去4回ほどの人口減少期があって最近のが初めてでないこと。人口が減少している時は次の時代の準備をしている。
江戸前期に急激に増加した人口が18世紀以降に、出生率低下の最大の理由は人々がより高い生活水準を目指して、意図的に出生を抑制したからだと推測する。
社会が豊かになった結果「少子化」が起きた。
世界の人口は計算上では100億人も考えられるが、ライフスタイルの変化で100億人にはならないだろう。
太田 人間の年寄りをまかなえない。人口が減少すれば、環境が整備される。
鬼頭 寿命が延びて家庭のあり方が変わった。人生、ゴムバンド。60歳からの人生をどうするか。
太田 老人国を作る。
鬼頭 どうやって過ごしたらいいのか。熟年離婚もそのひとつ。新しい家族を模索する時代。いろいろなことを実験しないといけない。
太田 不倫万歳。
じじぃの感想。
今は、増えた老人をどうするかという、次の時代を準備している時なのだ。なるほど。
話変わって
この後、再放送だったが、NHKの深夜番組「アジアの一等国」を、題名に魅かれて観た。
日本がどうやって世界の一等国にのしあがったか、そして太平洋戦争に突き進んでいったかを台湾を起点にまとめたドキュメンタリー番組だ。
この番組をみて、元中華民国総統李登輝氏がなぜ、日本とこれほど繋がりを持つのかが分かった。
結果的には台湾と日本の同化政策だろう。
「ヒラメの目をタイの目に変えることはできない」といいながら、台湾に対して日本と同じ皇民化政策を行った。
番組には皇民化政策で日本に思いを寄せる老人たちと、日本に対して恨む老人たちが出ていた。
明治維新の偉大な先駆者、福沢諭吉新渡戸稲造等の思いは、結局、太平洋戦争の敗戦へと繋がってしまった。
別の戦争の番組だったが、一人の老人が語ったのがずっと印象に残っている。
それは、日露戦争に日本が勝利したときから、日本がおかしくなったのだと言っていた。
日本が大国ロシアに勝ち、ロシアが樺太の半分を日本へ割譲した。
これから、日本は「それ行けドンドン」になったというのだ。
まぁ。太平洋戦争の敗戦で、二度とこんな過ちはしないだろうけど。
追記。
『正論』6月号に川添恵子「NHKに騙された!」が載っている。
NHKに騙された!」は『正論』3月号“親日”台湾映画に噛みついた中国の狼狽 「海角7号」に熱狂した台湾庶民はやっぱり親日だった。の著者が書いた記事だが、NHKの深夜番組「アジアの一等国」の内容がデタラメだ。という内容だ。
あまりにも、台湾の反日という視点からしか捕えていないという記事である。
NHK、客観的に物を見て流せよ。戦前の偏見放送と同じようなことをするなよ。