じじぃの「カオス・地球_306_白人がマイノリティになる日・第8章・移民と人種差別」

The Most RACIST Countries in the World

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=hP0exVsr2XQ

Source: Ipsos-Mori Global @dvisor Survey, 18 countries, 15 March 2017. N=14,014. Aggregated data.


Is tribalism racist? Antiracism norms and immigration

July 9th, 2017 British Politics and Policy at LSE

Are ethnically-motivated restrictions on immigration racist? Eric Kaufmann draws on new data from an 18-country survey to explain how people answered this question and how their answer affects their own support for higher or lower immigration levels.

The racism v. racial self-interest divide strongly predicts variation in support for immigration, but is only part of the story. For instance, regardless of moral sentiment, countries such as Turkey or Sweden which have recently received large numbers of Syrian refugees, want less immigration.

What is especially interesting, though, is that the antiracism-pro immigration relationship holds more strongly in European-descended societies than elsewhere. The line of best fit for western countries is shown in red in figure 1. Notice that India, South Korea, Japan, Mexico, and Turkey fall well outside the line. This underscores the sharper value cleavage emerging in the West.
https://blogs.lse.ac.uk/politicsandpolicy/antiracism-norms-and-immigration/

シャーロッツヴィル事件、デモ主催者に2500万ドルの支払い命令 連邦地裁

2021年11月24日 BBC NEWS
シャーロッツヴィルでは2017年、南北戦争奴隷制維持を掲げる南部連合の軍を率いたロバート・E・リー将軍銅像撤去をめぐり、白人至上主義者たちが抗議集会を重ねていた。
8月12日には「右派の団結」を呼びかける人たちと、これに抗議する人たちの衝突が起きた。人種差別に抗議する人たちの中にジェイムズ・アレックス・フィールズ被告が自動車で突入し、ヘザー・ハイヤーさん(32)が死亡したほか、19人が負傷した。

また、当時のドナルド・トランプ大統領が「双方に責任がある」と主張。当時の与党・共和党内や政権内からもトランプ氏を批判する声が上がった。
リー将軍銅像は今年7月に撤去されている。
https://www.bbc.com/japanese/59397162

WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日

【目次】
第1章………白人がマイノリティになる世界―ホワイトシフト
■第1部・闘争
第2章………ホワイトシフト前章アメリカ史におけるWASPから白人への転換
第3章………トランプの台頭―移民時代の民族伝統主義的ナショナリズム
第4章………英国― 英国保護区の崩壊
第5章………欧州における右派ポピュリズムの台頭
第6章………カナダ特殊論― アングロスフィアにおける右派ポピュリズム
■第2部・抑圧
第7章………左派モダニズム―一九世紀のボヘミアンから大学闘争まで

第8章………左派モダニズムと右派ポピュリストの戦い

■第3部・逃亡
第9章………避難― 白人マジョリティの地理的・社会的退却
■第4部・参加
第10章………サラダボウルか坩堝か? ―欧米における異人種間結婚
第11章……白人マジョリティの未来
第12章……「非混血の」白人は絶滅するのか?
第13章……ホワイトシフトのナビゲーション―包摂的な国の包摂的なマジョリティへ

                    • -

『WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日』

エリック・カウフマン/著、臼井美子/訳 亜紀書房 2023年発行

白人マジョリティが徐々に、白人の伝統的文化を身につけた混血人種のマジョリティへと変容していくモデル。
英国では2100年代に混血の人々がマジョリティになると著者カウフマンは予見する。

第8章………左派モダニズムと右派ポピュリストの戦い より

本書では、左派モダニズムと、高まりつつある民族伝統主義的ナショナリズムが衝突した時に、一体、何が起こるのかを見ていきたい。シャーロッツヴィルの出来事が重要なのは、自己主張を強めていく左派モダニストと白人ナショナリストの活動家が、これを契機に、その後直接衝突していくようになるからである。
キャンパスや都市部における左派モダニストの抗議活動が急激な高まりを見せる一方で、他方には、白人意識の高まりや反移民政治運動があり、その衝突は、より大きなドラマに役割を果たしている。左派モダニズムの制度化により、人種差別の意味は見事に拡大されて、新たな政策分野が生み出され、社会規範によって特定の問題に関する議論が抑制されるようになっている。

左派モダニストの思想は、1960年代から1990年代の間にエリートの組織のなかできわめて着実な進歩を見せてきたが、現在、ナショナリストからの激しい抵抗にあいはじめている。
    ・

移民と人種差別

左派モダニズムとポピュリスト保守主義を分ける主要な分岐線は、移民を中心とするものである。つまり、特に、文化的理由によって移民の削減を望むことが、人種差別になるかどうかということだ。移民の削減について話すことが多くの欧州諸国で受け入れられるようになった2000年代には、これは通常、賃金や公共サービスの圧迫の懸念という衣をまとっていた。西洋のハイカルチャーには、いまだに移民問題を取り上げることに対する居心地の悪さがある。このことがメディアの左派/右派のエコー・チャンバーへの分断化を助長する。そこには物事を都合よく解釈する状況があり、起こった事実に異なる処理を施して、自分体の陣営で優勢な世界観を強化していく。たとえば、テロ攻撃によって、左派のメディアは無実のムスリムの物語を語り、イスラム恐怖症の広がりを懸念する一方、右派は高まるムスリムの脅威からの保護と安全を強く求める。
    ・
アメリカでは、道徳はジョナサン・ハイトが「束ねて盲目化させる」と言うように、党派の境界識別指標となり、論理的盲点を生み出している。アメリカ以外では、党派的な差異はそれよりも小さく、自国の白人マジョリティの一員が、白人のグループの割合を維持するために移民の削減を求めることを人種差別と考える人は少ない。
たとえばアメリカの白人で、これを人種差別だと考える人は37%なのに対し、英国のYouGov調査でこの意見が人種差別であると答えた白人の英国人は24%である。ほとんどの国でその違いを推測させるものは、移民に対する意見である。つまり、現状維持あるいは移民の増加を求める人々は、民族文化的理由で移民の受け入れ数を制限することを人種差別だと感じる傾向があり、また、その逆も言える。英国では、大卒で移民支持派のEU残留に投票した白人の英国人のうちの80%と、移民の削減を望む白人の英国人の大多数との間には、大きな意見の相違がある。たとえば、教育を受けた移民支持派のEU残留支持者を見ると、大学や文化産業に上層部で働いている人のほとんどが、この感情は人種差別だと述べている。だが、これは白人の英国人EU残留支持者全体では45%へと下落し、白人の英国人の離脱支持者ではわずか6%へと大きく下がっている。大卒資格のない英国人の離脱支持者で、この発言を人種差別だという割合は完全にゼロである。

イプソス・モリでも18ヵ国の代表調査で同じ質問をおこなっている。ここで私たちは各国に応じてマジョリティであるエスニック集団を変更し、ハンガリーでは「白人のハンガリー人」、インドでは「ヒンドゥー教徒」とした。「わからない」という回答を除いて国別に集計したところ、再び明らかになったのは、民族文化的理由で移民の削減を求めることは人種差別ではないと大多数が考えているということだった。この動機を人種差別だと考える率が高い国はアメリカで、36%の人がそう考え、低い国は南アフリカで、13%である(南アフリカではコーサ人が準拠集団[個人が自己の行動や立場を評価する際に、その基準となるようなグループのこと]である)。国内で大きく意見が相違することもある。カナダでは、英語圏カナダ人の37%がこれを人種差別だと述べている――これはアメリカとほぼ同じ比率である――一方で、ケベック人ではそう述べた人はわずか15%にとどまっていた。ベルギーでは、ブリュッセルの住民の32%がこれに同意したが、フランドル地方では同じ意見を述べた人はわずか19%となっていた。

移民の現状維持あるいは増加を求める人々は、移民の受け入れを制限することは人種差別だと考える傾向にある。

    ・
最も注目すべきは、反人種差別と移民の受け入れに対する支持との関係が白人マジョリティ社会において他のどの社会よりも強い影響力をもつことである。図(画像参照)では欧米諸国における予測値を灰色の線で示している。
インド、韓国、日本、メキシコ、トルコはこの線からかなり離れていることに注目してほしい。これは、世界の他の地域と比較して、欧米では、個人の人種差別とは何かという見解に関する意見との間に関連があることを明確に示すものである。移民の受け入れと民族変化が進むにつれ、人種差別のタブーの適切な範囲をめぐる不一致は次第に大きな政治問題となっている。

じじぃの「コネクトーム・脳細胞・不死のパラドックス!逆説の雑学」

死は、それ自体が「パラドックス」である

2022.10.18 日経BOOKプラス

●人類を突き動かす「永遠」への熱望
私たち人間は、他のあらゆる生き物同様、果てしなく生を追求するよう駆り立てられている。だが、生き物のうちで唯一私たちだけが、その追求の過程で目覚ましい文化を創出して瞠目(どうもく)すべき芸術品を生み出し、豊かな宗教伝統を育み、科学の物質的業績と知的業績を積み上げてきた。そのすべては、「不死」を手に入れるための4つの道をたどることを通して成し遂げられてきた、というのが私の主張だ。

1回目のテーマは「人は必ず死ぬ。しかし誰もが、自分の死を正しく想像できない」。
https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/082600120/082900001/

『フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する』

ミチオ・カク/著、 斉藤隆央/訳 NHK出版 2015年発行

第12章 心が物を超越する より

意識は肉体の束縛から解放されて、単独で存在できるのだろうか? われわれは死を免れない体を離れ、霊魂のように、宇宙という名の遊び場をうろつきまわれるのだろうか?

この問題は『スター・トレック』でも探られている。宇宙船エンタープライズ号のカーク船長は、惑星連邦より100万年近く進歩している超人類と遭遇した。非常に進歩した超人類は、もろくて死を免れない体を捨て去って久しく、いまやエネルギーのみとなり、脈打つ球体のなかに存在している。彼らは、はるか昔には、新鮮な空気を吸う、他人の手に触れる、肉体的な愛を禁じるといった高揚感を味わうこともできていた。リーダーであるサーゴンは、エンタープライズ号を彼らの惑星へ喜んで迎え入れた。その招きを受けたカータ船長は、彼らの文明がその気になれば、エンタープライズ号などたちどころに消してしまえることにはっきり気づかされた。

しかし、エンタープライズ号のクルーは知らなかったが、この超人類には致命的な弱点があった。いくら技術は進んでいても、彼らは何十万年ものあいだ肉体から切り離されていた。そのため、心地よい肉体の感覚を味わいたくて、再び人間に戻ることを切望していたのだ。

不死
こうした方法(人間のクローンなど)が批判されてきたのは、このプロセスで現実にその人の本当の人格や記憶がインプットされるわけではないからだ。機械に心を入れるというのをもっと忠実に実現できる手だては、コネクトーム・プロジェクトによるものである。このプロジェクトでは、前の章で紹介したとおり、ニューロン1個1個まで、脳のあらゆる神経回路を再現しようとしている[これをコネクトームと呼んでいる]。すべての記憶や人格は、もとからコネクトームに組み込まれているのだ。

コネクトーム・プロジェクトのセバスチャン・スン博士は、10万ドル以上払って自分の脳を液体窒素に入れて凍結してもらう人がいると言った。魚やカエルなど、一部の動物は、冬に氷の氷の塊のなかでカチカチに凍っても、春になって解けると元気でぴんぴんしている。これは、ブドウ糖を凍結防止剤として用い、血中の水の凝固点を変えているおかげだ。こうして、カチカチの氷に閉じ込められても血液は液体のままでいられるのである。しかし、人体でブドウ糖の濃度がこれほど高くなれば、おそらく命にかかわるので、人間の脳を液体窒素に入れて凍らせるのは怪しい試みと言える。氷の結晶ができる際に膨脹し、細胞壁が内側から敗れてしまう(さらにまた、脳細胞が死ぬと、カルシウムイオンがなだれこむので、脳細胞が膨脹してついてには破裂する)からだ。いずれにせよ、脳細胞が凍結のプロセスを生き延びることはほぼないだろう。

肉体を凍らせて細胞を破裂させるのでなく、もっと確実に不死を成し遂げる方法が、コネクトームを完成させることなのかもしれない。
このシナリオでは、医師があなたの神経細胞をすべてハードディスクに収める。つまり、あなたの魂はそのときディスク上にあり、情報と化しているのだ。その後、いつか将来、だれかがあなたのコネクトームを復活させれば、理論上は、クローンが複雑に配線されたトランジスタを用いてあなたを生き返らせることができるだろう。

コネクトーム・プロジェクトは、すでに述べたように、人間の神経結合を記録できる状況にはまだほど遠い。それでも、スンは言っている。「現在不死を追い求める人を、ばか呼ばわりしてあざ笑うべきでしょうか? それとも、彼らはいつの日か、私たちの墓を見てくすっと笑うのでしょうか?」

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じじぃの日記。

ミチオ・カク著『フューチャー・オブ・マインド』という本に、「不死」があった。

「肉体を凍らせて細胞を破裂させるのでなく、もっと確実に不死を成し遂げる方法が、コネクトームを完成させることなのかもしれない」

生と死のパラドックス

少し古い本だが、前野隆司著『「死ぬのが怖い」とはどういうことか』という本を読んだ。
こんなことが書かれていた。

人生は絶望か、希望か?
では、本質的には意味のない人生を、僕たちはどう生きればいいのだろうか。以下の相反する2つの方向性があり得る。
   
  1、どうせ人生は無意味なんだから、はかなく悲しい、と絶望に向かう生き方。

  2、人生には定められた意味などないんだから、人生の足かせを取り去り、むしろ自由に人生をデザインして軽やかにのびのびと生きていこう、という希望に向かう生き方。
   
人生に意味はない。しかし、もともとあると思っていたのにないと思い知らされた場合、それはショックかもしれない。その場合、1に向かうのかもしれない。

逆に、人生に意味を求める現代の風潮にもともと疑問を感じていた方の場合、「人生に定められた意味などない」というメッセージは心地よく響くのかもしれない。また、定められた意味がないということは、自分で自分なりの意味を創造する自由があるということでもあるから、前向きな人はそこに共鳴するのかもしれない。

性格・気質の差もあるのかもしれない。もともと悲観的で神経質な人が1に向かい、楽観的で社交的な人が2に向かうのかもしれない。調査はしていないので真偽は明らかではない。しかし、鬱状態の人は、1に行きがちかもしれない。
   
とか。

今日は大谷選手のHR176号が出るんじゃないか。

じじぃの「カオス・地球_305_白人がマイノリティになる日・第7章・白人特権」

「反人種差別という宗教」と白人特権


白人であることの特権を理解する:日常的に得ている20の特権例

2020/06/04 Harper's BAZAAR
白人であるということで受ける恩恵と、それが構造的な人種差別の一因となっているということについて
https://www.harpersbazaar.com/jp/lifestyle/daily-life/a32762584/white-privilege-everyday-examples-200604-lift1/

白人特権

ウィキペディアWikipedia) より
白人特権(white privilege)、または白い肌の特権(white skin privilege)は、特に同じ社会的、政治的、または経済的状況下にある場合に、一部の社会で白人以外の人々よりも白人に利益をもたらす社会的特権。ヨーロッパの植民地主義帝国主義と大西洋奴隷貿易にルーツを持ち、白人の特権はさまざまな国民の市民権、およびその他の権利や特別な利益を保護することを広く求めてきた状況で発展した。

この用語は、人種差別の対象である人々への不利益ではなく、人種差別が蔓延し、白人が正常であると見なされる社会で白人が持つほとんど隠された利益に焦点を当てた議論で使用される。このように、概念のほとんどの定義と議論は、人種差別が常態化した社会で白人が無意識に「身に着けている」「見えないバックパック」のマッキントッシュのメタファーを出発点として使用されている。

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WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日

【目次】
第1章………白人がマイノリティになる世界―ホワイトシフト
■第1部・闘争
第2章………ホワイトシフト前章アメリカ史におけるWASPから白人への転換
第3章………トランプの台頭―移民時代の民族伝統主義的ナショナリズム
第4章………英国― 英国保護区の崩壊
第5章………欧州における右派ポピュリズムの台頭
第6章………カナダ特殊論― アングロスフィアにおける右派ポピュリズム
■第2部・抑圧

第7章………左派モダニズム―一九世紀のボヘミアンから大学闘争まで

第8章………左派モダニズムと右派ポピュリストの戦い
■第3部・逃亡
第9章………避難― 白人マジョリティの地理的・社会的退却
■第4部・参加
第10章………サラダボウルか坩堝か? ―欧米における異人種間結婚
第11章……白人マジョリティの未来
第12章……「非混血の」白人は絶滅するのか?
第13章……ホワイトシフトのナビゲーション―包摂的な国の包摂的なマジョリティへ

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『WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日』

エリック・カウフマン/著、臼井美子/訳 亜紀書房 2023年発行

白人マジョリティが徐々に、白人の伝統的文化を身につけた混血人種のマジョリティへと変容していくモデル。
英国では2100年代に混血の人々がマジョリティになると著者カウフマンは予見する。

第7章………左派モダニズム―一九世紀のボヘミアンから大学闘争まで より

「反人種差別という宗教」と白人特権

反人種差別は左派モダニズムでも最も価値の高いものとされ、ジョン・マクウォーターが「反人種差別という宗教」とまでいうほどのものになっていった。これにより、人種的不平等の縮小を目指す政策の策定という賞賛に値する目標が、人類学者スコット・アトランの言う「聖なる価値」に高められている。信奉者のコミュニティ内では、「イエスは私たちの罪を贖(あがな)うために十字架にかけられた」あるいは「西洋社会は人種差別的だ」という聖なる信条に疑問がもたれることはない。これらは、科学的方法にさらされたり実験による反証を受けたりするものとは違う次元にあるとみなされている。マクウォーターによると、この宗教には、批判の対象ではなくひれ伏すべき存在である。タナハシ・コーツのような崇拝される作家という形の大祭司が存在する。コーツの分析は、実際に精査や討論を必要とするものではなく、「かくあれかし(アーメン)」と答えるのが最もふさわしい呼びかけなのだ。これについてマクウォーターは次のように述べている。
   
  白人にとって、白人特権とはそれだけで独立した特定の集団の作用の原理だと真剣に「認める」必要性は、キリスト教徒として自己の原罪を認めることと同じ正当化に基づくものです。人は原罪を背負って生まれてきますが、白人であることは、労せずに得た特権という汚点を背負って生まれてきたということなのです。(中略)コーツは[リベラルな白人の]人々に対して、白人は罪人だと言います。(中略)そして、リベラルな白人たちは熱心にその非難に聞き入って、そう言ってくれるコーツを「崇拝」するのです。いいですか、みなさん。これこそが宗教なのです。
   
マクウォーターは、「反人種差別という宗教」は、黒人男性の誇りの文化の諸相を批判や改革から保護することによって、アメリカの黒人の進歩を妨げていると考える。アフリカ人の保守派の学者であるシュルビー・スティールは、さらに、アフリカ系アメリカ人の指導者たちには、黒人コミュニティの抱えるより差し迫った問題の解決よりも、白人による差別への抗議に力を入れる政治的・金銭的動機があると述べている。作家でコラムニストのコールマン・ヒューズによると、進歩主義者たちは人種差別の減少という紛れもない事実に対して、その減少とともに定義を拡大することで対応してきた。つまり、人種差別は「質量やエネルギーの保存と同種の保存量」、つまり、形は変えられても減らすことはできないものになったのである。

私は、アメリ政治学会の政治理論セミナーでも同様のダイナミクスが働いていたことを覚えている。その時は、カナダから来たネイティヴ・インディアンの後援者が議論に参加せず、「400年間にわたる抑圧」に関して、パネリストである世界主義の理論家ジェレミー・ウォルドロンに非難することに終始していた。
また、先住民の講演者の発表の間、主に白人から成るその聴衆は、宗教的な一体感をもって話にうなずいていた。聴衆のなかで先住民の講演者の論理に異議を唱えたのは1人しかいなかった。それはアフリカ系アメリカ人の女性で、彼女は奴隷だった自分の祖先の話をして、講演者と議論するための道徳的土台作りをした上で、ようやく意見を述べた。
マクウォーターとスティールによると、反人種差別という宗教は、人種的不平等是正のために実際的な政策を策定したいと言う欲求よりも、白人の進歩主義者たちの罪の赦しを求める象徴的な要求を満たそうとするものである。私はここに、このイデオロギーは、抑圧的な単一文化主義から、平等主義的な多文化主義への急進的な社会的変革がもたらされるという、より大きな西洋の至福の時代の到来の思想とともに広がっていくということをつけ加えたい。儀式的な面には、反人種差別の聖なる価値を支持する「美徳シグナリング」をする人々を称賛するというもののほか、移民や多文化主義にまつわるタブーを侵す人々をさらし上げることも含まれている。このシグナリングを承認するダイナミクスは、原理主義の説教師のもとに集まる大衆が、何でもない出来事のなかに悪魔や神の存在を印を見る牧師のあとに続いて、「アーメン」と唱えることと同じである。反対を受けることもないために、この恍惚感は制御不能な状況に至ることがあり、そうしてエバーグリーン州立大学で起こったような一種のモラル・パニック(白人をキャンパスから追い出す日に抗議した教授吊し上げ)につながるのである。

じじぃの「ドジャース・OHTANI・HR176号のメモリアルボールに注目!ワイドスクランブル」

Shohei Ohtani hits his 175th hr #mlb #dodgers #shoheiohtani

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=UlguwmMp4rE

ドジャース大谷の175号記念カードを販売


Topps社がドジャース大谷の175号記念カードを販売 24時間限定で15日午前3時まで

2024年4月14日 スポニチ Sponichi Annex
トレーディングカードの米大手トップス社が14日、ドジャース大谷翔平投手(29)が松井秀喜が保持する日本勢最多に並ぶ175本塁打を記念した限定カードの発売を開始した。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2024/04/14/kiji/20240414s00041000193000c.html

大下容子ワイド!スクランブル

2024年4月18日 テレビ朝日
【司会】久保田直子佐々木亮太 【コメンテーター】柳澤秀夫、能條桃子

ピックアップNEWSMLB】メジャー通算175本塁打・“ゴジラ記録”並ぶ大谷翔平

●あと1本で“ゴジラ超え” 大記録へ 目前の大谷翔平

176号HRの期待が高まる中、16日の試合では日本人最多ホームラン記録を持つ松井秀喜氏の愛称にちなんでゴジラのテーマが流れた。
試合前にはX JAPANYOSHIKIさんがアメリカ国家を生演奏。

きょう日本時間午前4時すぎに始まったナショナルズ戦にドジャース・大谷選手は2番DHでスタメン出場。
今シーズン3度目の1試合3安打で打率は3割6分に上昇した。ホームラン記録の更新はならなかったが、ベッツ選手と並んでナ・リーグのヒット数トップになった。
チームは完封負けで、ドジャーズ0-2ナショナルズ

大谷翔平の日本人メジャー最多HR176号のメモリアルボールに注目

大谷選手の松井秀喜氏と記録が並んだ175本目のホームランボールには“S1”の刻印が入っていた。MLBでは歴史的な記録が迫る打席で使われるボールににせ物が出回るのを防ぐために刻印をしているという。FBIは2000年に「市場に出回るスポーツ選手のサインや記念品などの9割以上がにせ物の可能性がある」と発表した。
MLBは選手がボールや記念品などにサインする場合、MLBが派遣した認証者が立ち会い、識別番号の付いた特殊なシールを貼ることで対策している。

ホームランボールには高値がつくことが多く、ベーブ・ルースのヤンキー・スタジアムでの初HRボールは1998年に約1550万円。アーロン・ジャッジの2022年シーズン62号HRボールは約2億3000万の値がついたという。歴代最高額はマーク・マグワイアが打ち立てた1998年の当時のシーズン新記録である70本目のホームランボールで、2020年に約4億6000万円の値がつけられている。
https://www.tv-asahi.co.jp/scramble/

じじぃの日記。

明日は大谷選手のHR176号が出るんじゃないか、
と、ちょっとワクワクしながら寝ています。

じじぃの「カオス・地球_304_白人がマイノリティになる日・第6章・カナダ特殊論?」

ケベック旅行ガイド | エクスペディア

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=mB4reNr6q8c


外務省: わかる!国際情勢 Vol.38 多文化主義と多国間主義の国、カナダ

●カナダに暮らす200以上の民族
多文化主義政策の下、現在のカナダには200を超える民族が生活しています。さらに毎年20万人以上の移民を受け入れており、近年はアジアからの移民が増加傾向にあります。なかでもイギリスから中国への香港返還(1997年)をきっかけに、香港からカナダへと移住する中国系移民が増えています。
カナダの公用語は英語とフランス語ですが、実に多様な民族が共存していることから、ドイツ語、イタリア語、中国語など様々な言語が日常的に使われており、新聞・雑誌などは40か国語以上で発行されています。これは、民族や人種が融合し、「人種のるつぼ」とも呼ばれるアメリカ社会などとは異なる国家形成のあり方です。冷戦後の世界で民族間の対立に端を発する紛争が絶えない中、カナダは多様な民族が平和に共生し、一つの国家を形成する「モザイク社会」(mosaic society)の好事例として、世界から注目を集めています。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol38/index.html

WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日

【目次】
第1章………白人がマイノリティになる世界―ホワイトシフト
■第1部・闘争
第2章………ホワイトシフト前章アメリカ史におけるWASPから白人への転換
第3章………トランプの台頭―移民時代の民族伝統主義的ナショナリズム
第4章………英国― 英国保護区の崩壊
第5章………欧州における右派ポピュリズムの台頭

第6章………カナダ特殊論― アングロスフィアにおける右派ポピュリズム

■第2部・抑圧
第7章………左派モダニズム―一九世紀のボヘミアンから大学闘争まで
第8章………左派モダニズムと右派ポピュリストの戦い
■第3部・逃亡
第9章………避難― 白人マジョリティの地理的・社会的退却
■第4部・参加
第10章………サラダボウルか坩堝か? ―欧米における異人種間結婚
第11章……白人マジョリティの未来
第12章……「非混血の」白人は絶滅するのか?
第13章……ホワイトシフトのナビゲーション―包摂的な国の包摂的なマジョリティへ

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『WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日』

エリック・カウフマン/著、臼井美子/訳 亜紀書房 2023年発行

白人マジョリティが徐々に、白人の伝統的文化を身につけた混血人種のマジョリティへと変容していくモデル。
英国では2100年代に混血の人々がマジョリティになると著者カウフマンは予見する。

第6章………カナダ特殊論― アングロスフィアにおける右派ポピュリズム より

カナダ特殊論?

オーストラリア、ニュージーランドアメリカ、カナダの歴史には多くの類似点がある。どの国にも英国系を核とした優勢なエスニック集団が存在し、その後、他の欧州諸国の集団を包摂して拡大してきたということである。カナダは民俗的に2つに分かれた国で、ケベックアカディアにはフランス人という民族(エスニック)の核があり、それ以外の地域には、英国人から転じた「白人」という民族の核がある。英国人という核は他の欧州のグループと融合してきたが、カナダ英語圏とオーストラリアでは、東欧・南欧系の占める割合は、1960年代以前はアメリカと比べると非常に小さいものだった。たとえば、1971年にはカナダ英語圏では英国人とアイルランド人が60%を占めていたが、アメリカではその割合は30%ほどだった。

第二次世界大戦以前、北米とオーストラリアはアジア人の移民をおおむね禁止し、英国人を他の欧州人よりも優遇していた、カナダでは、1896年から1904年にかけて、リベラルなクリフォード・シフトン内務大臣の下、西部入植奨励とアメリカの拡大防止のためにドイツ人と東欧人の入植者に門戸が開かれると、国内の英国系ナショナリストはこれに抵抗した。オレンジ結社と大英帝国の娘大英帝国騎士団(IODE)を含むこれらの英国王党派のグループは、他の英国系カナダ人と協力し、シフトンを辞任に追い込んだ。

こうしていったん下がったカナダへの移民の英国人の割合は、1920年までには60%に回復したが、次第に縮小して、1930年までには流入者の3分の1となっていた。これに対応し、1931年、カナダではアメリカの1924年出身国別割り当て移民法と趣旨の似た大英帝国優遇移民制度が制定された。
そのカテゴリーは優先順位の高い順に以下のとおりである。1、英国と「白人」の大英帝国自治領であるオーストラリア、ニュージーランド南アフリカアイルランドニューファンドランドの英国臣民。2、アメリカ市民。3、カナダ在住の男性の血縁者。4、カナダで農業に従事する十分な財力のある農業の専門家。
1923年と1928年には同様に東洋人排斥法も制定された。そうした1941年には、移民における英国人の比率は90%にまで回復していた。

異なる性質の社会?――英国圏カナダの欧米

移民の多い欧米諸国のなかで、国内のすべての政党が寛大な移民政策と多文化主義を支持し、右派ポピュリストの脅威に直面していないのはカナダだけである。だが、詳しく調べると、そのように特殊なのは英語圏カナダだということがわかる。ケベック州英語圏カナダよりも移民が少ないにもかかわらず、右派ポピュリスト政党があり、世論の動向は欧州に近い。英国系カナダ人ほど英国王室への忠誠に多くを注ぎ込んだグループはなかったが、大英帝国が崩壊すると、このアイデンティティも一緒に消滅した。この英国王室への忠誠心の崩壊によって、カナダの伝統の重心はリベラリズムへと移っていった。やや抽象的な英領カナダの概念は、血統と政治的起源を融合させたものだが、中心に据えられた特定のカナダの入植者集団(英国王党派の統一帝国建国神話は大英帝国と密接な関連があった)はなく、このことは、英国ナショナリズムの崩壊後も存続する民族の創設神話や民族意識は存在しないことを意味している。保守主義者にはエスニック・マジョリティのナラティブの構築を可能にする歴史的資源があったが、実際にできあがったものは何もなかった。民族復興に必要とされる知的な作品がないために、英語圏カナダには、ケベック州のように民族の伝統を守る重要な社会的勢力は存在しないのである。したがって、英語圏カナダには、決してよそでは見られない、世界主義的な事業のためのきわめて肥沃な土壌がある。そのため、リベラルは文化大国への道を開き、伝統的な経済的開放性と左派モダニズムを融合させて、多文化主義にもとづく伝統的ナショナリズムを定着させることができたのである。
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移民に関して、アメリカは欧州の多くの国よりは若干リベラルだが、カナダやオーストラリアよりやや保守的だ。この一部はアメリカの白人プロテスタント入植者の伝統によるものだが、同時に、この国の移民制度が選抜制でなく、移民の多くが低技能者だという事実から生じたものだ。アメリカが高技能者の移民を選別することができていたなら、その移民政策は2015年までのカナダとよく似たものになっていた可能性もある。アメリカのポピュリズムへの転換は確実に進んでいるが、移民と多文化主義に反対する欧州スタイルの主流化が明らかなのは右翼メディアと共和党だけである。左派のメディアと民主党は、欧州の中道左派政党よりも率直なやり方で多文化主義と移民を支持しつづけている。アメリカ人の左派の多くは暗黙のうちに不法移民を歓迎し、それによって、オーストラリアやカナダの左翼政党より過激化が進んでいる。
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ポピュリストが躍進し、中道右派の言説を変えなければ、移民と多文化主義への反対を呼びかねない政商やメディアコンテンツは、英国系カナダ人のエリートの規範の制限を受けつづけるはずだ。そうすればポピュリスト・スパイラルが始まることはないため、システムは安定している。英国系民族主義的な有権者は、投票を棄権するか、もしくは不本意ながら少しでもましな選択肢に投票するしかないだろう。保守的な、もしくは秩序を求める30~40%の白人の英国系カナダ人にとって、カナダの社会は不本意なものになるだろう。それはちょうど、ハンガリーポーランドの社会がリベラルな世界主義的傾向をもつ人々に対して厳しいのと同じである。
一方、ケベック州では、人々が社会の性質を思うように変えられるため、おそらく時間の経過とともにポピュリスト勢力が州を移民削減の方向に導くだろう。これは、次第に非欧州化するカナダの他の地域と、ケベック州の民族文化との相違によって、連邦政府の移民政策や多文化主義政策を脅かすような緊張が起こらないことを意味している。こうして、英語圏カナダは他の西洋の民主主義とは異なる道を歩み、今世紀後半にはガイアナ[南米で唯一の英連邦加盟国]やベリーズ[英連邦の立憲君主国で、中米で唯一英語を公用語としている]のような真の多民族、多極社会となるだろう。そしてグレーター・トロントを超える大規模トロントが生まれるはずだ。つまり、英国や欧州の歴史とのつながりが希薄になった、活力に満ち、地域の結束力の弱い、未来志向の社会である。民族と所得を超えたつながりが続く限り、この構造は福祉国家や民主主義を脅かすことなく、社会は繁栄と安定を続けるはずである。

じじぃの「不気味の谷・フレンドリーなAI・モラベックのパラドックス!逆説の雑学」

ガンダム、 マリオ、 幽☆遊☆白書…日本コンテンツが世界攻略に挑む!Netflix日本オフィス独占取材【WBS×テレ東経済WEEK】(2023年12月15日) #WBS

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=MihRv_qEXqY

ガンダムが北米で大人気


ガンダムが北米で大人気 ファンの熱狂が育てる日本コンテンツ【WBS

2023/12/19 Yahoo!ニュース
コンテンツを利用したビジネスは、2025年には世界で、180兆円を超える市場になると見込まれています。
世界でのIPビジネスの収入額を見ると、スーパーマリオは8位にランクインしています。このランキング1位がポケモンで、2位がハローキティ。実にベスト10の半分が日本発のIPなのです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fe5dc95a40495dc6b8d25bde161d21fcabe5477

ChatGPTが証明した「モラベックのパラドックス」とは?

2023.7.8 ダイヤモンド・オンライン
●証明された「モラベックのパラドックス
1980年代、カーネギーメロン大学のAI・ロボット研究者、ハンス・モラベックらは「AIやロボットが高度な知的作業をおこなうことは比較的容易だが、逆に『歩く』『物を掴む』『運動する』などの人間にとって直観的で容易な作業はAIやロボットには難しい」と提唱した。これは「モラベックのパラドックス」と呼ばれている。
https://diamond.jp/articles/-/325764

『フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する』

ミチオ・カク/著、 斉藤隆央/訳 NHK出版 2015年発行

第10章 人工知能 より

フレンドリーなAI
ロボットは、われわれが実験室で作る機械の生き物なので、それが殺人ロボットになるか友好的(フレンドリー)なロボットになるかは、AI研究の方向性にかかっている。その資金の多くは軍から提供を受けており、軍は戦争で勝つことが至上命題なのだから、殺人ロボットになる可能性は明らかに高い。

しかし、商用ロボット全体の3割が日本で製造されていることを考えると、別の可能性もある。そもそも最初から、ロボットが協力的な遊び相手や働き手となるようにデザインされる可能性だ。民生部門がロボット工学の研究で中心になれば、この目標は実現しうる。「フレンドリーなAI」という理念は、開発者が最初の段階から、人間のためになるようにプログラムされたロボットを作るべきだというものなのである。

文化の点で、ロボットに対する日本のアプローチは、欧米諸国のそれとは異なる。欧米の子どもは暴れまわる「ターミネーター」タイプのロボットを見て恐怖心を抱いているようだが、日本の子どもは神道の影響を受けて、あらゆるものに魂が宿り、機械でできたロボットさえもそうだと考える。ロボットを見て不安になるどころか、ばったり出くわしたら歓声を上げるのだ。だから、日本でロボットが市場や家庭に増えているのも不思議ではない。ロボットはデパートであなたを迎え、テレビであなたを教育してくれる。

日本にはロボットが主役の本格的な芝居まである(日本がロボットを受け入れるのには、もうひとつ理由がある。高齢化社会にとって、ロボットは未来の看護師になるからだ。日本は人口の21パーセントが65歳を超え、ほかのどの国よりも急速に高齢化が進んでいる。ある意味で、日本はゆっくり転覆している列車のような状況なのだ。この人口構造には3つの要因がある。第一に、日本の女性は世界のどの民族よりも長寿である。第二に、日本の出生率は世界でも最低のレベルだ。そして第三に、移民の受け入れが厳しく、人口の99パーセント以上が生粋の日本人となっている。高齢者の介護をする若い移民がなければ、日本は看護師ロボットに頼ることになるだろう。この問題は日本に限ったものではない。次はヨーロッパだ。イタリア、ドイツ、スイスなどのヨーロッパ諸国も、似たような人口情勢に直面している。日本とヨーロッパの人口は今世紀半ばまでに著しく減少する可能性がある。アメリカにしたところで大差はない。生粋のアメリカ市民の出生率もここ数十年で大幅に落ちているのだ。ただし、移民によって人口は今世紀も増加しつづけるだろう。つまり、ロボットがこうした3つの人口動向の悪夢からわれわれを救えるのかどうかを確かめることは、1兆ドル規模の賭けになるかもしれないのである。
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ここで重要なのは、ロボットは必ずしも破壊したろ支配したりするようにプログラムされはしないということだ。AIの未来はわれわれ次第なのである。

しかし、フレンドリーなAIという考えを批判する人の一部は、ロボットがわれわれを支配してしまうのは、ロボットが攻撃的だからではなく、われわれの作り方がずさんだからという可能性もあると主張している。つまり、ロボットが社会を乗っ取るとしたら、それは、われわれが彼らに矛盾する目的を持つようにプログラムするせいだというわけだ。

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じじぃの日記。

ミチオ・カク著『フューチャー・オブ・マインド』という本に、「フレンドリーなAI」があった。

「文化の点で、ロボットに対する日本のアプローチは、欧米諸国のそれとは異なる。欧米の子どもは暴れまわる『ターミネーター』タイプのロボットを見て恐怖心を抱いているようだが、日本の子どもは神道の影響を受けて、あらゆるものに魂が宿り、機械でできたロボットさえもそうだと考える」

先日、テレビ東京「Youは何しに日本へ?」の番組で、「ガンダム」を探し求めて歩き回る外国人をやっていた。

不気味の谷

ロボットはどこまで人間らしくなれるのか。人間そっくりのロボットを作る開発者たちに立ちはだかるのが「不気味の谷」と呼ばれる壁だ。機械がだんだんと人間に似てくる最後に近い段階で、人間に与える印象はもっとも不気味になるというパラドックスだ。その谷を越えたとき、何が見えるのか。石黒教授は「外見に関しては、ほぼ人間と言える水準に達したのではないか」と自信を見せる。
https://www.nikkei.com/news/print-article/?R_FLG=0&bf=0&ng=DGXMZO80648610Y4A201C1X11000&uah=DF141220120044

   
スターウォーズのC・3POに好感と共感を持つが、あまりに人間に近付きすぎると嫌悪を感じるようになる。

あまりに人間に近付きすぎると嫌悪を感じるようになるという例は「ピエロ」だろうか。

高齢化社会にとって、ロボットは未来の看護師になるからだ」

しかし、看護師がピエロだったら、ゾッとするだろうなあ。

じじぃの「カオス・地球_303_白人がマイノリティになる日・第5章・移民・焦点はムスリム」

イスラム国】欧州CLにテロ予告…五輪控えパリで厳重警備

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Zdgj1n8gwpU

パリでイスラム嫌悪に抗議するデモ行進に参加する人々


なぜフランス文化とイスラム文化は風刺画を巡って争うのか 触れてはならない「文化的逆鱗」

2020/11/7 Yahoo!ニュース
 中東の各地で、フランスのマクロン大統領への抗議が広がっているようです。
預言者の風刺画を擁護する姿勢に反発しているもので、一部のアラブ諸国ではフランス製品の不買運動などにもつながっているようです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/494ac76ef08a3200d47929b20fb8acbff7244c46

WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日

【目次】
第1章………白人がマイノリティになる世界―ホワイトシフト
■第1部・闘争
第2章………ホワイトシフト前章アメリカ史におけるWASPから白人への転換
第3章………トランプの台頭―移民時代の民族伝統主義的ナショナリズム
第4章………英国― 英国保護区の崩壊

第5章………欧州における右派ポピュリズムの台頭

第6章………カナダ特殊論― アングロスフィアにおける右派ポピュリズム
■第2部・抑圧
第7章………左派モダニズム―一九世紀のボヘミアンから大学闘争まで
第8章………左派モダニズムと右派ポピュリストの戦い
■第3部・逃亡
第9章………避難― 白人マジョリティの地理的・社会的退却
■第4部・参加
第10章………サラダボウルか坩堝か? ―欧米における異人種間結婚
第11章……白人マジョリティの未来
第12章……「非混血の」白人は絶滅するのか?
第13章……ホワイトシフトのナビゲーション―包摂的な国の包摂的なマジョリティへ

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『WHITESHIFT――白人がマイノリティになる日』

エリック・カウフマン/著、臼井美子/訳 亜紀書房 2023年発行

白人マジョリティが徐々に、白人の伝統的文化を身につけた混血人種のマジョリティへと変容していくモデル。
英国では2100年代に混血の人々がマジョリティになると著者カウフマンは予見する。

第5章………欧州における右派ポピュリズムの台頭 より

移民の増大

地中海の北岸と南岸との経済および人口動態的な格差は、東欧と西欧との格差よりはるかに大きい。そのため、アフリカから欧州への永住希望者が桁外れに多いのは当然のことだ。
アメリカの例で説明しよう。ある人々は、門戸を開放しても結局仕事を求める季節移動者をもたらすだけで、彼らがアメリカに永住することはないと主張するが、それはアメリカ側から見た事実に基づいてそう言っているだけである。1920年代以前のメキシコ人労働者の多くが季節労働をしたあと帰国したのは事実だが、それは労働者のほとんどが男性だったことが主な理由である。1910年以降、メキシコ人移民に同行する女性が増えるにつれて男性比率は低下し、1930年までに女性1人に対しそれまでの男性1、8人から男性1.3人へと減少した。多くの人が永住するようになり、それによって、より多くの人がアメリカに容易に到来するようになっていった。季節労働者プログラムによって、不法移民は抑制されるどころか、実際に増加していった。これに対してアメリカは、1930年代初頭、および1940年代後半から1950年代初頭にかけて大規模強制送還をおこなった(ウェットバック作戦)。この期間と1965年以降の不法移民の時代の唯一の真の違いは、移民追放に対する政治的意志が低下したことである。また、皮肉なことに、循環型移住を主張する人々は、多くの場合、ゲストワーカー計画よりも永住を好む人々と同じ人々である。

メルケルの「ドイツの寛容に限りはない」という声明のあと、「エコノミスト」誌のようなリベラルなメディアは「勇敢で決断力に富み、正しい」と「勇敢なメルケル」を賞賛した。リベラルな批評家の多くは、オーストリアの「ストップ・ザ・ボード」政策を批判した。だが、この作戦は難民申請者の制御不能な流れに終止符を打ち、結果的に多くの命を救った。2011年から2013年の間に、オーストラリアに向かう移民を運ぶボートの数は、4500から2万へと増加していた。だがこの政策によってナウル諸島とパプアニューギニアに難民収容施設が設置されると、移民船の数はゼロになった。難民申請者は、これらの場所から申請しなければならなかったからである。非常に道徳的な説得力のある言葉にもかかわらず、ドイツは結局、まさにオーストラリアのような場所となった。つまり、EUはトルコやリビアと協定を結び、多額の金と引き換えに、域外での申請手続きのためにこれらの国々に難民申請者を送還することにしたのである。

これは大勢から避難を浴びたが、問題の核心は、世界が不平等な場所だということだ。富裕国への大規模な移民がおこなわれない唯一の理由は、金銭的障壁と移民規制である。時には、難民危機によって富裕国への入国管理に隙間ができ、難民キャンプに暮らす比較的裕福な人々や、リスクを冒してもよいと考えている人々に、富裕国に入るチャンスが与えられることもある。この結果、難民申請者が殺到する。このようなチャンスはめったにないし、長く続くものではないため、これは移民にとってまったく理にかなった行動である。欧州海域に入れば移民できるという望みがある限り、難民申請者は増加し、死者も増えていく。受け入れられる人が増え、強制送還される人が少なくなれば、多くの人が続々とやって来るはずだ。

焦点はムスリム

難民危機によって、ムスリム移民に世間の注目が集まった。そんな2015年の大みそか、何百人もの女性がドイツのケルンで性的暴行を受けた。ドイツの都市全体では、その数は合計1200人にものぼった。加害者の多くは移民だと報告された。当局のぎこちない沈黙が続いた後、明らかになった事実はメディアの嵐を巻き起こした。一方、フランスでは、相次ぐテロ事件によって不安になりやすくなった人々の心のなかで、移民はテロと結びついていった。まず、2015年1月にはシャルリー・エブド襲撃事件が起こった。2人のムスリムの兄弟サイード・クアシとシュリフ・クアンが、以前よりイスラム教を含む宗教を揶揄する風刺画を掲載していたフランスの風刺新聞「シャルリー・エブド」の本社に押し入り、銃を乱射した事件である。2人は「アッラーは偉大なり」と叫びながら銃を乱射した。12人が死亡して11人が負傷、うち4人は重症を負った。その後、難民危機のさなかの2015年11月には、パリ同時多発テロ事件が勃発した。130人が死亡し、413人が負傷、うち100人が重傷を負った。最悪の虐殺はバタクラン劇場で起こった。銃をもった男たちが混雑したイーグルス・オブ・デス・メタルのコンサート会場に入り、無差別に銃を乱射したのである。最終的に、死亡した若者は89人にのぼった。

テロ攻撃は人々に影響を与えるが、欧州の人々にはその影響は身近なもののように見える。事件が起こるとすぐ、進歩主義者たちは、結束と、ムスリムへの人種差別的な攻撃を避ける必要性を強調する。保守的な人々は結集し、ムスリム移民は国にとっての脅威だと注意を呼びかける。攻撃に対する反応は受け手のグループによって違う。シャルリー・エブド襲撃事件の前後のESSデータに基づくある論文では、リベラルな人々はテロ攻撃のあとの方がムスリムに好意的になったことが示されている。特定のイデオロギーをもたない人々の間では不安が高まるが、その後何事もなく時間が経過すれば、不安は消えていく傾向にある。
    ・
西欧で最も成功した右派ポピュリスト政党のFNとFPOは、強硬な反移民の主張と、リベラルで物質的な豊かさを約束する提案を苦労して組み合わせた。それによって従来の支持基盤以外の新たな種類の有権者の心を動かすことができるからである。こうして、年配の有権者に大いに依存するUKIP(英国独立党)やAfD(極右政党、ドイツのための選択肢)などの比較的新しい右派ポピュリスト政党と比べ、彼らの支持層はかなり幅広いものになっている。