じじぃの「爆音を立てて種子を飛ばす・サンドボックスツリー!世にも驚異な植物たち」

Sandbox Tree

『世にも驚異な植物たち』

博学こだわり倶楽部/編 KAWADE夢文庫 2017年発行

爆音を立てて種子を飛ばす「サンドボックスツリー」 より

タンポポのタネは、風に乗って遠くまで飛んでいく。「くっつき虫」と呼ばれるオナモミコセンダングサのタネは、ヒトの洋服や動物の毛にくっついて遠くまで運ばれる。果実をつける植物は、その実を鳥や動物に食べてもらい、離れた場所で糞と共にタネが排泄される。
自分で移動することのできない植物は、こうして生育範囲を広げている。
もしも同じ場所にたくさんのタネが落ち、いっせいに芽吹いたとしたら、激しい生存競争が起きることになる。あるものは十分な栄養を吸収できず、あるものは日光がさえぎられて光合成できず……。
そうやって、別々の地で芽吹いていたら生きられたかもしれない命が死んでいくことになる。
こうしたリスクを減らすために、植物のタネは生育範囲を広げる知恵を身に付けた。それがタンポポの綿毛やくっつき虫たちの戦略である。
生育範囲を広げるために、大胆にもタネを弾き飛ばすワザを身に付けた植物もいる。身近なところでは、「ホウセンカ」や「スミレ」「カタバミ」など。
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このように、タネを弾き飛ばしてまき散らす植物は多いが、中でもユニークなのが、中南アメリカ西インド諸島を原産とする「サンドボックスツリー」だ。トウダグサ科の植物で、幹全体が大きな鋭いトゲで覆われている。
この樹木のタネは、緑色から茶褐色に成熟して乾燥すると、表面がとても硬くなり、大きな音をたてて爆発し、数十メートル先にまでタネを飛ばすという。その速さはなんと時速240メートルにも達するそうだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ホウセンカ」の実に手で触れると外側の皮が弾け、勢いよくタネが飛び出す。
サンドボックスツリー」という木。
大きな音をたてて爆発し、数十メートル先にまでタネを飛ばすのだそうだ。
どういう力学が働いているのでしょうか。