じじぃの「人の死にざま_1305_ガストン・ルルー」

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The Mystery of the Yellow Room - TRAILER 動画 YouTube
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浅田真央(mao asada) 演技を見たい曲 #15 〜 「オペラ座の怪人」〜 "Think Of Me" 動画 YouTube
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ガストン・ルルー ウィキペディアWikipedia)より
ガストン・ルルー(Gaston Leroux, 1868年5月6日 - 1927年4月15日)は、フランスの小説家、法律家。
【経歴・人物】
1868年、パリのフォーブール=サンマルタン街で、富裕なノルマンディー人夫妻の間に生まれる。
1907年に『イリュストラシオン』誌文芸付録に推理小説『黄色い部屋の秘密』(別訳『黄色い部屋の謎』)を連載し、現在でも密室殺人ものの古典的名作として高く評価され、その後はもっぱら作家として人気を博すことになる。この作品で探偵役を務める新聞記者のジョセフ・ルールタビーユ(Joseph Rouletabille)を主人公としたシリーズ作品が書かれるが、どれもスリラー的だとして推理小説としての評価は低い。
また1910年には『オペラ座の怪人』を発表し、大評判になった。1925年に映画化されて、日本でも『キネマ旬報』の娯楽的優秀映画6位と人気を博し、その後も何度も映画やミュージカル化されている。
他に、怪人シェリ・ビビを主人公としたシリーズ作品がある。
現代では推理作家や怪奇小説の書き手として強調されることが多いが、SF、ファンタジー歴史小説政治小説などの著作もあり、多くは新聞に連載された。1927年に手術後の尿毒症のためニースにて死去した。

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『ミステリー主義』 阿刀田高/著 講談社 1999年発行
ガストン・ルルー <黄色い部屋の謎>考 (一部抜粋しています)
こういう記憶の再生は、読書の場合について言えば、いっときは熱心に読んだ作品ではあったけれど、その後すっかり忘れてしまったもののほうが効果が鮮やかだ。
ありていに言えば、その後の自分の人生とは関わりが薄く、30年とか40年とか充分に長い期間にわたってその本を思い出すこともなく、ある日、ふいと現れて、
――そういえば、これ、夢中になって読んだんだ。ノートまで作ったはずだ――
と気づくものが一番望ましい。
ガストン・ルルーの<黄色い部屋の謎>は、私にとってまさにそのような一書であった。そのことを今回、このエッセイを書くためにあらためて読みなおし、あらためて確認した。読み進むうちに、昔の記憶が次々と心に甦って来たのである。
初めて<黄色い部屋の謎>を読んだのは多分、昭和20年代、中学の3年生……。父の書棚に海外の推理小説がたくさん並んでいた。そのとき手に取った<黄色い部屋の謎>が、どんな本であったか、装丁、訳者、出版社、なにも思い出せない。雄鶏社の本ではなかったかと思うのだが、確かなことはなにも言えない。
同じ頃、ヴァン・ダインの<グリーン家殺人事件>を読んで、
――うまいもんだなあ――
推理小説の醍醐味を堪能していた。
同じヴァン・ダインの<カナリア殺人意見>も読んだが、これは録音機器の進展があったせいか、もう1つ感心しなかった。
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エラリー・クィーンについても、同じことが言えそうだ。<オランダ靴の秘密>は1回読んだきりだが、<シャム双生児の秘密><エジプト十字架の秘密>などなど国名を冠したシリーズをいくつか読んでいるし<Xの悲劇><Yの悲劇><Zの悲劇>も時期をおいて読んでいる。エラリー・クィーンに親しんでいれば、最初に感動した<オランダ靴の秘密>は頭のどこかにきっと漂っている。つまり、
――あれと比べて、どうかな――
完全に<オランダ靴の秘密>を忘れることはない。
ガストン・ルルーは、この点、おおいに異なっていた。50年前に、<黄色い部屋の謎>を読んだきり(もちろんまるっきり忘れたわけではないけれども)本気で……つまり仕事との関わりでこの作品を思い出すことはなかった。ここに描かれている密室トリックは、あまりにも古典的である。現在では密室のトリックは、あらかた出つくしてしまって、
――もう密室なんて考えても行き詰まりだなあ――
と、私自身、等閑視している部分がなくもない。いきおいガストン・ルルーの<黄色い部屋の謎>は、私の脳味噌の主たる部分から脱落して、片すみにかろうじてぶらさがっているような状態であった。
だからこそ読み返して、忘れていた昔が戻って来たのである。
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50年ぶりに読み返し……犯人がだれかは覚えていたけれど、あとはあらかた忘れていた。密室のトリックも、きちんとは記憶していなかった。
読み進むにつれ少しずつ思い出す。先品のおもしろさもさることながら、遠い昔に味わった私自身の興奮が胸に込み上げてくるのが、えも言われず楽しい。
――そう、そう、そういう話だった――
読み終えて納得し、微妙な幸福感に浸った。昔、この本を読んでおいてよかった、と痛感した。
作品について現時点での感想を述べれば、
「ルルー、あんたの時代は良かった」

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