じじぃの「未解決ファイル_140_人間型生物の可能性」

ドロシー計画 オズマ計画50周年記念・世界合同SETI観測実験 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=wVwtRMLMNWM
Seti and the wow signal 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=ZxrJlLgitnc&feature=related
NHKドキュメンタリー 時空を超えて 「宇宙人との遭遇 そのとき人類は」 (追加)  2016年4月22日 NHK Eテレ
【語り】モーガン・フリーマン
宇宙のどこかに宇宙人が存在するという証拠を探し求めてきた人類。仮に実際に遭遇したとしたら、どんな風にコミュニケーションをとるのか?
宇宙で最も速く便利な交信手段は電波を使う事です。
地球外知的生命探査研究所(SETI)の研究員 ローレンス・ドイルはコミュニケーションの専門家です。 イルカは複雑な方法でコミュニケーションをとります。
言語による情報が含まれていれば、内容や言語にかかわらずまた活字や音声であっても45度の傾斜になります。
ドイルがこの方法をイルカの鳴き声に当てはめたところ45度の傾斜が現れました。
ドイルは今、宇宙にあふれる電波を同じ方法で調べています。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3452/1988017/
クローズアップ現代 「宇宙と生命の謎に迫れ 巨大望遠鏡の挑戦」 2011年10月19日 NHK
【キャスター】国谷裕子 【ゲスト】国立天文台教授 渡部潤一
地球のような惑星の誕生、そして生命誕生の秘密に迫る史上最大の電波望遠鏡アルマ望遠鏡」が9月30日、本格的な観測を開始した。国立天文台の石黒正人元教授らが30年前から取り組んできた「日本発」の国際共同プロジェクトで、南米・チリの標高5000メートルの高原に巨大望遠鏡を66基建設し、ミリ波やサブミリ波と呼ばれる電波を観測。その電波を分析すると、宇宙空間に漂う微小な物質の量や成分、さらに物質の動きがわかり、どのように惑星が誕生するのか、明らかになるという。さらに期待されているのが、惑星誕生の現場でアミノ酸など生命を形作る物質を発見、つまり地球外に生命が存在する証拠を見出すことだ。新型望遠鏡の観測開始までを追い、奮闘する日本人研究者の姿と研究の最前線を伝える。
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3110
これがエイリアンの姿? NASAの科学者が地球外生命体を発見したらしい 2011年3月7日 ロケットニュース24
昨年末、NASA宇宙生物学上の発見に関する会見を行うとし、世界の注目を集めた。しかし発表されたのは、ヒ素を摂取して成長する細菌のことで、宇宙人情報を待ち望んでいた人々にとってはガッカリさせられるものとなった。そして今回NASAの科学者が、隕石の中に地球外生命体の痕跡を発見したとして、またもや世間を騒がしている。
http://rocketnews24.com/?p=78606
ドレイクの方程式 ウィキペディアWikipedia) より
ドレイクの方程式とは、宇宙にどのくらいの地球外生命が分布しているのか推定する方程式である。
この方程式は、我々の銀河系に存在し人類とコンタクトする可能性のある地球外文明の数を推測するために、1961年にアメリカの天文学者であるフランク・ドレイクによって考案された。
ヒューマノイド
ヒューマノイド(Humanoid)とは、「人間に似た姿をしているが人間ではないもの」のこと。人間を含む使われ方をする場合もある。次のどれかを意味することが多い。
亜人
・ロボット(人造人間)
宇宙人(地球外生命)のうち、人間と同じような体型のもの(二本ずつの手足と感覚器官が集中した頭がある、というレベルからどうみても人間そっくりなものまで)

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『進化の運命-孤独な宇宙の必然としての人間』 サイモン・コンウェイ=モリス/著、遠藤一佳/翻訳、更科功/翻訳 講談社 2010年発行
人間型生物は地球人だけか? (一部抜粋しています)
社会性昆虫についてわかっていること、特にアリが農業や戦争に関してとてつもなく組織化されていることは、収斂という観点からも、またその複雑な社会がほとんど異星人なみであることからも驚きだ。継目のある骨格、複眼、小型化したクーロン体、そして一見ロボット的な社会組織などは、SFによくある話だ。かりに、高度に発達した宇宙人がいたとしよう。彼らは大まかには、私たちのような人間型の生物だろうか? それとも人間とはかけ離れた生命体で、意思疎通はおろか信頼することも識別することもできない相手だろうか? 大多数の意見は後者に傾いている。たぶんそれは前世紀の偉大な進化生物学者の一人、ジョージ・ゲイロード・シンプソンの影響だろう。彼は多作家だったが、1964年に出版した16編から成る論文集の中に、「人間型生物(ヒューマノイド)は普遍的ではない」という大胆なタイトルの論文がある。
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つまり、前に述べたように、宇宙人は私たちと同様のタンパク質を使って、見たり匂いを嗅いだりしていそうだが、それに加えて、電気的な伝導方法についても私たちと同じ収斂していると言えそうだ。
シンプソンやビードルによる懐疑的な議論は。宇宙探査の黎明期になされたものである。しかもそれはSETI計画(地球外知的生命の探索)と後に呼ばれるものへの関心が高まっていく時期とも時を同じくしていた。この計画はフランク・ドレイクらによって推進され、いまでは有名なドレイクの方程式(地球外の文明の数を推定する式)の定形化や、オズマ計画(ウエスバージニア州グリーンバンクにある電波望遠鏡を使って行われた宇宙からのシグナルの予備探索)が進められた。それ以来、人間型生物の普遍性(あるいは非普遍性)を調べることが、SETI計画の重要な目的となっている。それが人間型生物の意思疎通に関して重要な意味を持つかもしれないからだ。たとえばレナード・オーンスタインはビードルやシンプソンが表明していた立場をほぼ踏襲している。オーンスタインの意見はテンプル・スミスとハロルド・モロヴィッツの見解――第1章のイースター島への航海のたとえ話で紹介した――に相通じるものがある。つまり、タンパク質にせよ脳にせよ、そのほとんどがまったく適応的でない広大な選択肢の「宇宙」の中で、うまく働くものを見つけ出すことは難しいということだ。一見したところ、それぞれの選択肢はお互いあまりにかけ離れているので、どのような最終産物――たとえば私たちが人間型生物と呼ぶようなもの――も、非常に幸運なものに映るだろう。オーンスタインはこう述べている。「生命の誕生から自然選択によって吟味されてきたメッセージの一式(つまり突然変異によって到達したダーウィン流のプロセスの最終産物)は、可能な異なるメッセージの中からたまたま、"引き当てられた"ほんの小さな、たぶん取るに足らないサンプルに過ぎない――したがって生命がいかに普遍的であったとしても、地球上の生物進化が生み出した多くの"新機軸"は、あそらく知性も含めて宇宙で唯一無二のものだと言えるだろう」。それにもかかわらず、収斂によって「進化が、その出発点とは無関係に、生存に関わる問題に対する便利な"解決策"をたやすく、"再発見"できる」のはどうしてかと、オーンスタインは問いかけている。そして知性に匹敵し得るものとして、オーンスタインは収斂としておなじみの、高等な頭足類と脊椎動物の眼の類似性について考察する。これについては、すでに詳しく述べた。しかし、そこまでたどり着いたところで、オーンスタインは突然、これらの眼は実は独立に進化したものではないと述べ、いわば袋小路に入ってしまう。そうすることで知性の独自性という自分の主張を擁護したのだ。
それでは、私たちはビードルやオーンスタインやシンプソンが主張しているような、人間型生物は滅多にいないという意見を受け入れるべきだろうか? 私はそうは思わない。シンプソンがこの総説を出版したのと同じ年に、もう一人の研究者ロバート・ピエリは正反対の考え方をしていた。彼は「進化がたどることのできる道すじの数には厳しい制限がる」ことを指摘したのだ。「他に可能な選択肢の数は決して無限ではない。むしろその逆で、かなり限られている。たどることのできる道すじが少ないせいで、数え切れないのどの収斂進化の実例が動植物にみられることとなった」。その収斂のいくつかについては、これまでの章でご紹介した通りだ。ピエリは締めくくりにこう述べている。「いつか地球外の概念化能力を持った存在と意思疎通できる日が来たとしよう。彼ら球体でもピラミッド型でも立方体でも、パンケーキ型でもないだろう。ほぼ確実に彼らは恐ろしいほど私たちとそっくりなはずだ」。物理学者フィリップ・モリソンも、地球外生命について同様の意見を述べている。「進化は繰返さない。適応地形の荒野を横切る進化の道すじはあまりに複雑なのだ。しかし、それでもやはり、いくつかの異なる道すじを経由して、しばしば非常によく似た状態に収斂する(アトラクターのせいだろうか?)」。さらに続けて、複雑な社会システムや道具の製作の出現などの風変りな進化についても気の利いたコメントをしているのだが、後で述べる通りこれらはいずれも収斂している。
そうであるなら、人間型生物としての私たちの出現は、ある意味で当然、ひょっとすると必然ではないのだろうか? 本書の大部分は収斂を扱っているのだから、賭けるまでもない。地球の生命圏とその40億年の歴史という1つの例しかないので、ついついピエリの子孫が宇宙飛行士として遠く離れた惑星に到着し、概念化能力を持ったパンケーキと会話するというような話になってしまうが、最も基本的なレベルにおいてすら、進化の選択肢に相当な制約がかかっていることはますます確かになってきたように見える。生命の起源にしても、そこに至る道はいったいいくつあるのだろうか? この分野で私たちがまったく成功を収めていまいことを考えると、ひょっとしてたった1つしかないのではないか? 第6章で述べたように、どこであれ、後世の光に依存する生物圏をもつ惑星があれば、そこには放射エネルギーを吸収するクロロフィル(と集光アンテナタンパク質)が必ず存在するだろう、とジョージ・ウィルトは推論している。DNAについてはどうだろう? すばらしい研究実績を重ねて、アルバートエッシェンモーザーと彼のチームは核酸の起源論と呼ばれるものを構築してきた。DNAの世界における別の可能性を集大成したものだ。いくつかの代替分子はDNAと同じくらい融通が利き、他のいくつかはDNAを上回ってさえいるだろう。それでも、第2章で触れたように、DNAにさまざまな不可思議な面があることは否定できない。DNAもやはり生命活動に適した独特な分子なのかもしれない。さらに遺伝暗号が奇妙なまでに最適化されていることも、代替暗号は確かにあるだろうが、それほど多くはなさそうだということを示している。
もし生命が普遍的なら、何か普遍的な基盤があってもおかしくないだろう。だが、この章の目的は、収斂が広範囲にわたるという議論をさらに発展させ、人間型生物が普遍的ではないという考えに疑問を呈することだ。これ以上強調する必要もないだろうが、問題になるのはある種の進化的な特質の出現だ。具体的にどの系統がカメラ眼や知性のような複雑性を発達させるかは、大した問題ではない。とにかくどれかの系統がそれを発達させればよい。地球上で葉、収斂を調べることで検証できる。また、SETIと結びつけて考える必要もあまりない。すでに述べたように、生命は普遍的な原理かもしれないが、それでも私たちは一人ぽっちかもしれない。同様に、人間型生物が出現する可能性は普遍的かもしれないが、それが地球独自のものである可能性も否定できないのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
『進化の運命-孤独な宇宙の必然としての人間』という本を見ていたら「人間型生物は地球人だけか?」というのがあった。
SETI計画(地球外知的生命の探索)の産みの親であるドレイクは、この銀河系の中にわれわれが交信しうる知的文明がどれだけ存在するのかを算出する一つの方程式を考え出した。
NR*fpneflfifcL
 N :我々の銀河系に存在する通信可能な地球外文明の数
 R* :我々の銀河系で恒星が形成される速さ
 fp :惑星系を有する恒星の割合
 ne :1 つの恒星系で生命の存在が可能となる範囲にある惑星の平均数
 fl :上記の惑星で生命が実際に発生する割合
 fi :発生した生命が知的生命体にまで進化する割合
 fc :その知的生命体が星間通信を行う割合
 L :星間通信を行うような文明の推定存続期間
この計算式には「文明の推定存続期間」という因子が入っていて、われわれの時代とマッチさせると確率的には1〜2つしか存在しない計算になる。
「かりに、高度に発達した宇宙人がいたとしよう。彼らは大まかには、私たちのような人間型の生物だろうか? それとも人間とはかけ離れた生命体で、意思疎通はおろか信頼することも識別することもできない相手だろうか? 大多数の意見は後者に傾いている」
「生命は普遍的な原理かもしれないが、それでも私たちは一人ぽっちかもしれない。同様に、人間型生物が出現する可能性は普遍的かもしれないが、それが地球独自のものである可能性も否定できないのだ」
この宇宙のどこかに知的生命体が存在する確率はゼロではない。
しかし、どこかにいたとしても彼らが人間型生物である可能性は低いのだ。
もしかしたら、私たちはこの宇宙で一人ぽっちなのしれない。