じじぃの「人の死にざま_382_ケプラー」

ヨハネス・ケプラー - あのひと検索 SPYSEE
http://spysee.jp/%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%BC/781/
Carl Sagan on Johannes Kepler's persecution 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=lAVeTFin0mU
蜂の巣
http://taneyama.up.seesaa.net/image/83n836082CC9183.jpg
ヨハネス・ケプラー ウィキペディアWikipedia)』より
ヨハネス・ケプラー(1571年12月27日-1630年11月15日)は、ドイツの天文学者。天体の運行法則に関する「ケプラーの法則」を唱えたことでよく知られている。理論的に天体の運動を解明したという点において、天体物理学者の先駆的存在だといえる。数学者、自然哲学者、占星術師という顔ももつ。
レーゲンスブルクで病死。満58歳。
【自然哲学】
ケプラーの自然哲学の中心は惑星論にある。ケプラーは数を宇宙の秩序の中心とする点や天体音楽論を唱える点で自然哲学におけるピュタゴラス的伝統の忠実な擁護者であった。その反面、コペルニクスやティコ・ブラーエ、ガリレオ・ガリレイも脱却できなかった円運動に基づく天体論から、楕円運動を基本とする天体論を唱え、近世自然哲学を刷新した。
ケプラーの真の功績は、数学的な裏付けを持った物理モデルを提出するという方法の先駆者だった所にある。彼のモデルそのものは誤っていたが、結果的にこれはガリレオ・ガリレイアイザック・ニュートンを経て古典物理学の成立へとつながっていく。
ケプラー予想
ケプラーはまた、球を敷き詰めたときに、面心立方格子が最密になると予想した。 この予想はケプラー予想と呼ばれ、規則正しく敷き詰める場合に関してはガウスによって早々に証明されたが、 不規則な敷き詰め方に関しては、400年もの間未解決の問題であった。 ケプラー予想は1997年に、トーマス・C・ヘイルズによって、コンピュータを駆使して解決された。

                                              • -

『人類の歴史200万年』 READERS DIGEST 1980年発行 (一部抜粋しています)
地球は回る
地球は宇宙の中心にあるというプトレマイオスの説は16世紀になってポーランド天文学者ニコラス・コペルニクスによって疑問をなげかけられた。デンマーク天文学者ティコ・ブラーエが、その研究を継いだ。彼はコペルニクスの説を受け入れなかったが、最初の体系的な星図を作った。ブラーエの観測結果を同僚のドイツ人ヨハネス・ケプラーが利用して、惑星の運動を支配する法則を明らかにし、コペルニクスの発見の"失われた環"をはっきりと示した。

                                              • -

ケプラー予想 ジョージ・G・スピーロ/著 青木薫/翻訳)  新潮社 2005年発行
12球のパズル ケプラー予想の誕生 (一部抜粋しています)
ケプラーは偉大な業績をたくさん残したが、なんといっても最大の功績は、コペルニクスの体系を最終的な形にまで仕上げたことだろう。コペルニクスは、惑星は太陽の周囲をまわっていると考えていた。ケプラーはブラーエが蓄積したデータを引き続き(見方によっては「盗み」)、細心の注意を払ってそれらを検討することにより、惑星は太陽を焦点の一つとする楕円軌道上を運動していることに気づいた。これがいわゆる惑星運動の第1法則である。彼はさらに2つの法則を確立した。惑星と太陽を結ぶ線が一定時間に掃く面積は等しいこと。そして、どの沸規制についても、公転周期の2乗は、太陽からの距離の3乗に比例することだ。ケプラーはこれらの結果を、星を見つめるときと同じく、数と数とのあいだからパターンが浮かび上がるまで数字の列を見つめることによって導きだしたのである。
しかしケプラーは、天体に関する大きなスケールの問題だけでなく、小さなスケールでの自然のしくみにも興味をもっていた。
     ・
蜂は六角形のパターンをもつ巣を作り、それぞれの小部屋に床面は3つの四辺形でふさがれている。したがってすべての蜂は(巣の一番端の小部屋に入った者を別とすれば)、側面を挟んで6匹の蜂と隣り合い、さらに床面に挟んで3匹の蜂と隣り合うことになる。部屋の天井は開け放しになっている。なぜなら、宮廷数学者ケプラーがいみじくも指摘したように、もしも天井をふさいでしまえば、蜂は集合住宅の自室から出られなくなるからだ。ケプラーはこの構造に興味を惹かれ、蜂の巣が六角形のパターンになるのはなぜだろうかと考えた。ケプラーによれば、その理由は3つあった。彼の議論にはいくつか穴があるものの、しかしその論法は段階を踏んだみごとなものである。
ケプラーはまずはじめに、六角形は平面を隙間なく敷き詰めることの図形だと述べた。しかし平面を敷き詰めるだけなら正方形と三角形でも用は足せる。なぜ六角形なのだろうか? その答えは、正方形と三角形は六角形よりも面積が小さいため、蜜を蓄える空間が狭くなるからだ、とケプラーは言うのである。しかし、この大学者は、ここでちょっとごまかしをした。というのは、これら3つの図形の面積を比較するためには共通の尺度を決めなければいけないが、かれはそれをやっていないからだ。なんといっても、大きな三角形のほうが小さな六角形よりも面積は大きくなりうるのだから。おそらくケプラーがここで言いたかったのは、周囲の長さが等しい正方形、正三角形、正六角形を比較すれば、面積が一番大きいのは正六角形だということだろう。あるいは、同じ面積をもつ正三角形、正方形、正六角形のなかで、壁の周囲の長さが最小になるのは正六角形だと言いたかったのかもしれない。
いずれにせよ、次にケプラーは、蜂の巣が六角形になる第2の理由に進んだ。ケプラーによれば、蜂にとって一番住み心地が良いのは円形の部屋である。そして平面を隙間なく敷き詰める3種類のタイルのなかで一番円に近いのは、鋭角をもたない六角形である。それゆえ六角形は、三角形および四角形よりも優れているというのだ。しかし、居住性や貯蔵空間の広さや建築資材を節約できることが集合住宅を作る際に指針になるというなら、蜂はなぜ丸い巣を作らないのだろうか? つまるところ、同じ面積をもつ六角形と円では、円形の部屋のほうが壁を作るのに必要な蜜ろうは少なくてすむのだから。
蜂の巣が六角形になる理由としてケプラーが挙げた3番目のものは、それ自体が3つの部分からなっている。第1に、六角形の部屋なら、隣り合う蜂たちのあいだで壁作りを協力し合えるということだ。隣り合う2匹の蜂が、それぞれ自分の側から壁を作っていけばいいのである。それに対して円形の小部屋を作ろうとすれば、どの蜂も自力ですべての壁を作り上げなければならない。第2の理由として、六角形では壁が平面になるため、壁が円形にカーブしている場合よりも蜂の巣は安定し、壊れにくくなるとケプラーは主張した。第3の、おそらくはもっとも説得力のある理由は、円形の小部屋のあいだには隙間ができて冷たい水が入り込んでしまうが、それは避けるべきだというのである。しかし、実を言えば、ここでケプラーは最初の議論をふたたびもち出している。求める図形は平面を隙間なく敷き詰めるものでなければならないというのは、出発点の条件だったからである。しかし、ともかくもこれだけの理由があれば、造物主が蜂に六角形のパターンを刷り込んだ理由は十分に説明できるだろう、とケプラーは考えた。彼はこの問題についてはこれぐらいで切り上げることにしたが、六角形が「美しく、完璧で、高貴」だという点については、ひとこと述べておくべきだと考えたようである。

                                              • -

ヨハネス・ケプラー Google 検索
http://www.google.co.jp/images?hl=ja&rlz=1T4GZAZ_jaJP276JP276&um=1&ie=UTF-8&source=univ&ei=H6eSTJXAFpKqcYna0bsG&sa=X&oi=image_result_group&ct=title&resnum=1&ved=0CCwQsAQwAA&q=%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%BC%20%E7%94%BB%E5%83%8F&tbs=isch:1