じじぃの「世界遺産・チュニジア・エルジェムの円形闘技場!封印されたミステリー」

チュニジアの観光地図
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Roman Amphitheatre at El Djem 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=bDDyEMg34Os&feature=related
Global Treasures: EL DJEM Tunisia 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=QVFRbcvSVWQ&feature=related
エル・ジェム Google 検索
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カルタゴ遺跡,チュニジア,アフリカ Carthage Tunisia 8 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=oajsh0Gs5so&feature=related
カルタゴ遺跡 Google 検索
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世界遺産ライブラリー [エル・ジェムの円形闘技場] NHK世界遺産
チュニジア南東部のエル・ジェムは、かつてローマ帝国の属州として繁栄を誇りました。3世紀、その繁栄を示すべく、ローマのコロセウムに匹敵する巨大な円形闘技場が造られました。
「シリーズ世界遺産100」では、保存状態がよい円形闘技場の全貌と、当時としては最新の建築技術を紹介します。
円形劇場の周囲は400メートル、収容人員は3万5千人。アリーナと呼ばれる中央の舞台の直径は65メートルに及びます。外層は後に三分の一ほどが破壊されましたが、三重の層をなすアーケードで囲まれた重厚な姿は当時のままです。
エル・ジェム円形闘技場の特徴は、建物を建てる最初から、地下通路が予定されていたことです。地下通路には出番を待つ野生動物や、剣闘士たちの部屋があります。猛獣がアリーナの下から登場する仕掛けに、人々は歓声を上げたのです。
この円形闘技場の建設資金は、オリーブがもたらした富でした。ローマの穀倉地帯と言われた北アフリカの地でも、エル・ジェム周辺は特にオリーブオイルの生産で潤った土地でした。エル・ジェムの貴族たちは自分たちの富を誇示すべく、ローマに対抗してコロセウムを建築したのです。
http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/card/cards397.html
『愛蔵版 世界遺産・封印されたミステリー』 平川陽一/著 PHP研究所 2010年発行
要塞としてすぐれた機能を発揮した円形闘技場 【遺跡名】エル・ジェムの円形闘技場 (一部抜粋しています)
アフリカ大陸の北端にあり、目の前は紺碧の地中海というチュニジアは、ヨーロッパ人たちが寒い冬の間を過ごすリゾート地として人気を集めている。地中海航行の要所の1つでもあるため、古くから交易基地としても栄え、いまもいたるところに栄華の残滓(ざんし)が漂っている。
歴史的にも、文化的にも貴重な価値をもつ遺跡も多く、なかでも、世界最大規模を誇り、最もよく保存されていることで知られるエル・ジェムの円形闘技場(コロセウム)は、構造、そして使用目的など多くの疑問を含んだ建造物として、いまも多くの考古学ファンを引きつけている。
「民衆にはパンとサーカスを与えよ」。これが、ローマ帝国の治世を象徴する言葉である。ローマの皇帝たちは、民衆とはパンを与える、つまり、仕事を与え、日々、食べるものを与えるだけでは満足しない。サーカス、つまり娯楽、エンターテインメントを与えることも必要だと考えていたのである。
当時、民衆に人気の高い”サーカス”は闘技で人と人、あるいは人と野獣が戦うのを目の前で見物することだった。かぎりなく残忍でむごたらしく死刑囚をいたぶり殺す”出しもの”は最高の人気を集めた。人はどうやら、他人の不幸を見物すると異常な興奮を覚える動物らしい。
エル・ジェムは、ローマ時代、ティスドルスと呼ばれる都市だった。ローマ帝国は、食料などの生活物質の多くを、エジプトや北アフリカの植民地から得ていたが、エル・ジェムはそれらの運搬の中継地点として、大いに富み栄えた。とくにオリーブ油の集散地として知られている。町にはたえず、オリーブ油の匂いがたちこめていたのだろう。オリーブ油の匂いは、ローマの風刺詩人ユヴェリナスが「ヘビさえ逃げ出すほど」と表したほどの悪臭だった。
そのため、この地に暮らす民衆には、ほかの都市以上の”サーカス”を与えねければならない。エル・ジェムの統治者はそう考え、繁栄が絶頂期に達した紀元200年ごろにようやく懸案だった円形闘技場の建設に着手している。
エル・ジェム市民の願いは、「どうせ建てるなら、規模はアフリカ一.建築美ではローマを凌ぐ円形闘技場を完成させたい」ということだった。こうした熱い思いを傾けて完成された円形闘技場は、長径162メートル、短径118目―散るの楕円形で、周囲を3層のアーケードで飾られている。
円形闘技場の周囲には小規模の劇場が2つ、さらにその後方を住宅群が取り囲むという都市計画になっている。住宅はカラフルなモザイクで飾られ、瀟洒(しょうしゃ)なインテリアを楽しんでいたことがうかがわれる。
チュニジア人はよほどモザイクを好んでいたらしく、劇場、役所、図書館など、現在まで残っている建物には、すべてモザイクがふんだんにあしらってある。エル・ジェムも例外でなく、モザイク観賞も遺跡めぐりの大きな楽しみの1つになっている。
話を円形闘技場に戻そう。エル・ジェムの円形闘技場は平地に建つという、きわめてユニークな構造をもっている。
普通、円形闘技場は傾斜地に使われ、土地の傾斜面を生かして階段状の観客席を設けている。だが、エル・ジェムの円形闘技場は平地に建てられているから、傾斜席を設けるには高度な建築技術を要求されたはずである。それにもかかわらず、エル・ジェムでは、実に3万5000人分の観客席をもつ闘技場を建てている。
この3万5000人という観客席数も、なんとも不思議なのである。当時のエル・ジェムの人口は1万人余りと考えられる。なぜ、市民の数より観客席数のほうが、はるかに多いのだろうか。
また、地下通路の存在も興味をそそる。石を積み重ねて造った競技場は想像を超える重量で、入り口や道路を地上に造ったのでは、その重量を支えきれないと考えたのだろう。だが、地下に造られた通路は必要以上に複雑に入り組んで、まりで迷路のようになっている。ここに逃げ込んだら、内部の構造を知っている者以外は、追いかけてくることは不可能だろう。
もうおわかりだろう。円形闘技場は、まるで難攻不落の要塞のような構造を併せもっていたのである。

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どうでもいい、じじぃの日記。
平川陽一著 『愛蔵版 世界遺産・封印されたミステリー』という本を見ていたら、「要塞としてすぐれた機能を発揮した円形闘技場」というのがあった。
チュニジアといってもピンとこないが、今年の春 「ジャスミン革命」が起きた場所だ。古代カルタゴがあった場所である。
当時、カルタゴフェニキア人の通商国家であった。船団をあやつり地中海を自由に航行したフェニキア人は、古代において最も裕福な民族であった。
そのカルタゴローマ帝国との戦いに敗れ、ローマ帝国の属州となった。
チュニジア南東部のエル・ジェムは、かつてローマ帝国の属州として繁栄を誇りました。3世紀、その繁栄を示すべく、ローマのコロセウムに匹敵する巨大な円形闘技場が造られました」
古代ローマ最盛期の人口は約150万人で、古代ローマのコロセウムの観客席数は約4万5000人だった。
「エル・ジェムでは、実に3万5000人分の観客席をもつ闘技場を建てている。この3万5000人という観客席数も、なんとも不思議なのである。当時のエル・ジェムの人口は1万人余りと考えられる。なぜ、市民の数より観客席数のほうが、はるかに多いのだろうか」
コロセウムでは人と人、あるいは人と野獣が戦うのを目の前で見物することだった。
ネロとその後の時代、ローマのコロセウムではキリスト教徒たちが動物の皮を着せられ、犬に喰い裂かれて殺された。
チュニジアのコロセウムは要塞のような構造を持っていたのだという。
果たして、このチュニジアのコロセウムでは何が行われていたのだろうか。
エル・ジェムの円形闘技場(コロセウム)は1979年 文化遺産としてユネスコ世界遺産に登録された。