じじぃの「不安の時代!週刊N新書」

田勢康弘週刊ニュース新書』 1月9日放送 テレビ東京
【番組ホスト】早稲田大学大学院 田勢康弘 【テレビ東京大江麻理子 【ペット】ま〜ご(ねこ)
・第1部 2010年政治決戦の行方を田勢康弘が読む
 藤井財務大臣の辞任劇で幕を開けた2010年。参議院選挙を夏に控えた政治決戦の行方を政治ジャーナリスト・田勢康弘が読む。
・第2部 闇の時代をどう生きる?五木寛之氏に聞く
 【ゲスト】作家 五木寛之
 平安末期から鎌倉初期にかけての激動の時代を生きた浄土真宗の開祖・親鸞。その青年期を描いた小説「親鸞」の著者である五木寛之氏をスタジオに迎え、先の見えない心の闇の時代をどう生きればいいのか、ヒントを聞く。
http://www.tv-tokyo.co.jp/shinsho/
どうでもいい、じじぃの日記。
1/9、『田勢康弘週刊ニュース新書』の新聞のテレビ欄に「五木寛之 "不安の時代"」が載っている。
週刊朝日』 2010年1.8号に新春ビッグ対談 五木寛之vs.姜尚中「新・鬱の時代」が載っていて、その記事を読んだばかりだったので、興味を持ってテレビを観た。
週刊朝日』の「新・鬱の時代」記事から一部抜粋した。
  僕は70年代の半ばぐらいの状況に全世界的に戻るんじゃないかと思っています。あの時代はインフレと不景気が同時に進行するスタグフレーションに陥りました。若者は反乱を起こして、イタリアのモロ元首相暗殺が起こり、ドイツ赤軍が生まれた。日本では、秋葉原の無差別殺傷事件のようなかたちでぼつぼつと犯罪が起きるんじゃないか。
五木 そういう不安の時代に、人間は「個人」を再発見することになる。平安期から鎌倉時代に飢饉が続いて何万人も死者が出たとき、人々は身分に関係なく、自分の心の闇を見つめるようになった。当時、人々を導いた親鸞法然たちは「個人の発見」を説いたのですから。 改めて今を考えると、人々は、自分がどう生きて、どう死んでいくかを改めて発見せざるをえない。そしてそこで、個人の間から新しいネイションや組織の芽が生まれてくるのではないかなという気がしてならないんですが。
  僕は目を背けていた面をみるようになると思っています。
五木 そうですね。2010年の明るい話題を1つ言えば、いろんな関心の中心点が変わってくるでしょう。これまで医学の辺縁にあった精神科、免疫学、公衆衛生などが中心におかれて、新しい光を浴びるはずです。心の病にしてもメディアでもアートの世界でも、すべてにおいて権力移行の季節が来たという意味では、おもしろい時代だと思いますね。
  経済の成長だけでいうと良いことがなさそうに見えますけど、そこだけに光を見いだす思考自体が、変わらなきゃいけないということなんですね。
テレビでは大体、こんなことを言っていた。
最初、オープニングから
去年の暮れに発売された話題の本。『親鸞
町の人。「やっぱり今、不安の時代だから読まれているのではないか」
浄土真宗。念仏を唱えれば誰でも浄土に行ける。
町の人。「親鸞の悩み、揺れながら成長していく姿に共感があったのでないか」
親鸞が生きた時代は平安期から鎌倉時代にかけての戦乱の時代であった。
著者五木寛之さんをお招きして「親鸞から生きるヒント」を聞きます。
五木 一般の方の反響が大きかったのに、ビックリしています。親鸞という人は真剣に生きるということを悩んでいた人だが、おもしろい人だと思う。ユーモアがあった人だった。
大江 なぜ今、「親鸞」なのですかね。
田勢 ちょっと安心する。ちょっと悩んでいいかということか。
五木 今は不安と、闇の時代なのですね。心の闇に光を当てた人です。
大江 長びく不況のなかで生きるヒントを与えます。
去年、日本では12月を待たずに自殺者が3万人を超えた。光が見えてこない現在、われわれはどう生きていけばいいのでしょうか。
田勢 まだ、日本のよかった時代に執着している。
五木 わたしは12、3歳ごろに敗戦を迎えた。われわれの戦中世代はしたたかなんですよ。
田勢 昨日、急いで『親鸞』を読みました。
五木 「鬱(うつ)」は力なり。心の病、うつを持つということに非常に不安を感じている。繊細な人が今の時代にうつにならないわけがない。うつの人は心がやさしい人なんです。本当はうつは力なんです。
田勢 アメリカのジャーナリストが日本はこの20年間、政治家も経営者も何も考えてこなかったといっています。
五木 日本は今、ゆっくり下山している時なんですね。下山しているのは成熟期に入っているということです。今のように、うつ・不安を感じている人たちに勇気と力を与えたのが親鸞なのですよ。みんな、何かを求めているんです。
じじぃの印象
仏教起源の言葉に「諦める」という言葉がある。
この言葉は「思いを断念する」 という意味ではなく、「真理を悟る」という意味なのだそうだ。
人生、「諦める」が肝心なのだ。