じじぃの「未解決ファイル_43_ハエ」

ハチミツに高い殺菌効果、抗生物質に代わる可能性も カナダ研究 2008年09月27日 AFPBB News
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2521705/3375582
ハエのチカラで、地球を救おう!
http://www.lohasclub.org/300/308_3.html
『トンデモない生き物たち』 白石拓 宝島社 2006年発行
汚いウンチにたかるハエが病気にならない理由 (一部抜粋しています)
いきなり汚い話で申し訳ないが、オシッコとウンチとではどちらがきたないか?
答えはウンチ。
簡単にいえば、オシッコは腎臓で血液をろ過してつくられたもの。したがって、健康な人の尿は基本的に無菌である。対して、腸を通って出てくるウンチは腸内細菌がウジャウジャいる。
ふつう私たちが排せつしたウンチは、8割ほどが水分で、残り2割の固形成分のうち、ナント半分くらいは腸内細菌である。腸内細菌には、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌もいるが、ウェルシュ菌や毒性の大腸菌などの病原菌もいる。腸内には病原菌がいるのに、なぜ私たちが健康に暮らしているかといえば、前者の善玉菌が繁殖をおさえてくれているからだ。
したがって、やっぱりウンチはバッチィのである。
ところが、この世の中にはウンチの好きな動物がたくさんいる。『ファーブル昆虫記』に登場し、動物の糞を転がして丸めることで有名なフンコロガシ(スカラベ、タマオシコガネともいう)の仲間は、丸めたフンを食べたり、その中に卵を産みつけたりする。フンの中でかえった幼虫はやっぱりフンを食べて育つ。
ただし、厳密にいうとスカラベは日本にいないので、日本でフンが好きな虫はというと・・・・真っ先に頭に浮かぶのはハエである。ハエは世界に数万種、日本だけでも3000種いるとされる。植物を食べたり、動物を捕食したり、寄生して生きているものなどいろいろなタイプがいるが、動物のウンチにたかるものも多い。
ハエはくさい匂いをすぐにかぎつけやってきてはブンブンうるさい。手で払っても払ってもうるさいから「五月蠅(うるさ)い」という漢字をあてられたほどだ。
ハエがウンチにたかるのは、スカラベ同様エサとするため。しかし前述のように、ウンチには病原菌がいっぱい。そんなものをエサにして、細菌感染症にかからないのだろうか?
わたしたち人間は、病原菌が体内に侵入すると、白血球が捕えて食べたり、抗体が生産され病原菌と結合して排除したりする免疫が働き、体を防御している。
ハエの場合は人間とは異なり、白血球も抗体も持たない。ではどうやって体を防御しているのかといえば、抗菌作用を持つタンパク質をつくって病原菌を退治する。抗菌タンパク質は、病原菌の細胞膜や細胞壁を攻撃し、細胞を破壊する。抗菌タンパク質の殺菌作用が強力なために、ハエは汚いウンチにたかっても病気にならないのである。
昆虫の抗菌タンパク質は25年ほど前に初めて発見されて以来、現在では50種類以上が知られている。ハエのみならず、広く昆虫界に行き渡っており、近年タイワンカブトムシの幼虫に新しい抗菌タンパク質が3種類見つかった。これらは医療現場で問題となっている、抗生物質が効かない薬剤耐性菌などに有効なことが期待されている。
このように、昆虫の抗菌タンパク質は新しい薬につながる可能性があり、また人間に害のない農薬にも応用できるかもしれない。昆虫を見る目が変わってきた。

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どうでもいい、じじぃの日記。
無駄なような生き物に「ハエ」がいる。
このごろ、洋式トイレが普及したことで、「ハエ」を見ることが少なくなった。
先日、テレビで、糖尿病で足のつま先が壊疽になり、一昔前だったら足を切断しなければならなかった患者が、この「ハエ」を使って治療しているのを観た。
歌手の村田英雄(故人)も壊疽で片足を切っている。この「ハエ」を使った治療法はマゴット治療といわれ、ハエの幼虫を使って壊疽組織を食べさせるやりかたなのだそうだ。テレビでは治療後、壊疽になる前の状態に戻っていた。
マゴット治療以外に、糖尿病による壊疽なども血管再生治療で治る時代になった。
家畜の飼料に、感染症などの病気を防ぐために抗生物質が混ぜられていることが多い。ところがこの抗生物質を使いすぎると、抗生物質が効かない耐性菌が出来る可能性があり、抗生物質に代わる薬として抗菌ペプチドが注目されている。「ハエ」の中の「イエバエ」の幼虫は高タンパクでアミノ酸の種類も多く、幼虫を乾燥し飼料にすれば、抗菌物質のいらない抗菌ペプチドの飼料ができるという。
無駄なようで無駄でない。
「あっ それそれ それ〜っ♪」、、「それはなにかとたずねたら」
「ハエ」、「ハエ」、「ハエ」