じじぃの「歪んでいる空間・オフィスに潜む黒い闇!都市伝説」

もしもブラックホールが発生したら black hole experiment 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=3YezJ4a-qWQ
Black Hole Toilet

『世にも奇妙な都市伝説 次はあなたの番かもしれない』 並木伸一郎/著 王様文庫 2012年発行
オフィスに潜む”黒い闇” (一部抜粋しています)
あなたがもし、日々の生活を送る中で、ふと違和感を覚える空間があったとしても、見て見ぬふりをするのが得策かもしれない。
これはT島の体験談だ。
30代半ばのT島は、都内の大手半導体メーカーの係長だ。いつものように1人で残業をし、戸締りをしていた時のことだった。
T島の部署と隣の部署を仕切るロッカーの隅に、黒く、モヤモヤした闇のようなものが見えた。
「何だろう?」
イタズラ心もあり、その闇に向かって消しゴムを投げてみた。すると、闇が四方八方に飛び散った。それから、彼の身におかしなことが起こるようになった。
最初の異変は、その日の帰り道の駅のホームでのこと。ビジネス街の終電間近ということもあるのだろう。ホームにはたくさんの人が電車を待っていた。
T島はたまたま列の先頭に立つことができたのだが、電車が入ってこようという直前、肩にドンという強い衝撃を受けた。
「危ない!」
よろめきかけたところ、隣に立っていた男性に抱きかかえられるように助けられた。電車の警笛が構内に響き渡った。とっさにぶつかった肩の力をにらみ見たが、誰もいなかい。
「ありがとうございます」
と、首をかしげながら助けてくれたサラリーマンにおじぎをし、電車に乗り込み窓を見ると、青ざめ、やつれた自分のすがたが映っていた。
「ここしばらく残業が続いているからな」と、その時はぼんやりと思ったという。
そして翌日、営業担当者の運転で、取引先に技術説明をしに行った時のこと。営業車が入り組んだ路地を曲がろうとしたところ、突然、小学生くらいの男の子が飛び出してきた。
「危ない!」
とっさにT島は目を閉じ、体を小さくした。営業担当者は急ブレーキを踏み、
「何ですか、何なんですか」
と、不思議そうにT島を見た。男の子の姿はなかった。
「男の子が飛び出してきただろ?」
「え?」
男の子の姿はT島にしか見えていなかった。その帰りにもT島は2度「子どもの飛び出しを目撃した」とおののき、「誰も飛び出してこなかった」という営業担当者から「大丈夫ですか? 顔色も悪いし、ちゃんと寝ていますか?」などと、いぶかしがられた。
会社に戻り、すぐさまトイレの鏡で自分の姿を見ると、たしかに青くやつれた顔の自分がいた。と、トイレの隅の物置のあたりに、あの黒く、もやもやした小さな闇のようなものが見えた。

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どうでもいい、じじぃの日記。
並木伸一郎著 『世にも奇妙な都市伝説 次はあなたの番かもしれない』を読んでいたら、「オフィスに潜む”黒い闇”」があった。
日々の生活を送る中で、ふと違和感を覚える空間があるかもしれない。
空間は歪んでいるのだが、その空間の極端な歪みをブラックホールと呼ぶ。
愛する友人、愛する家族が突然、この世からいなくなるのはこのブラックホールに吸い込まれたためかもしれない。
このような違和感を覚える黒い闇(空間)に出会ったら、意識的に見ないふりをしたほうがいいのだ。