じじぃの「活性酸素の脅威!本当はどうなんだろう」

活性酸素が老化の元凶.wmv 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=S9a_B81nImk
酸素欠乏症の原因は? 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=F2__StUnhPg
老化に活性酸素関与せず 2005.07.23
老化の有力な原因の一つとされてきた「活性酸素」が、実は老化に関与していなかったとの研究結果を、東大食品工学研究室の染谷慎一特任教員らと米ウィスコンシン大、フロリダ大のチームがまとめた。
http://genetics.fc2web.com/news/news20050723.html
活性酸素 フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
活性酸素と人体の関係】
活性酸素フリーラジカルは生命を維持するために無くてはならないもので、肺から取り込んだ酸素は赤血球中のヘモグロビンにより全身の細胞に運び込まれ、細胞中のミトコンドリアで酸素は糖質から電子を奪いスーパーオキシド→過酸化水素→ヒドロキシラジカルを経て水になる。つまりこの反応中に酸素は何度か活性酸素フリーラジカルに変わる。この過程をミトコンドリア電子伝達系といい、食事で摂取した糖質がこれによってアデノシン三リン酸(ATP)というエネルギー物質に変わる。
しかし全ての活性酸素フリーラジカルが水になる訳ではなく、余った活性酸素フリーラジカルは細胞に損傷を与える。それを防ぐために各組織には抗酸化酵素と呼ばれる、活性酸素フリーラジカルを消去あるいは除去する酵素が存在する。
その抗酸化酵素としてカタラーゼやスーパーオキシドディスムターゼ、ペルオキシダーゼなど、活性酸素を無害化する酵素がある。
活性酸素は高い反応活性を持つため、外部から入り込んできた異物(微生物)を排除することが出来るのがわかってきた。これらを応用して病気の治療や新薬の開発が期待される。
白血球などの好中球やマクロファージが体内の異物や毒物を認識し取り込み分解することは知られているがこの時に細菌などを分解するのに活性酸素が働いている。
体内で取り込まれた酸素から発生する活性酸素以外に外的な要因で発生する活性酸素もある。紫外線や放射線などが細胞に照射されると細胞内に活性酸素が発生するのが知られている。これを利用したものに、癌治療として放射線治療などが有名である。
その他に活性酸素は内因性に増殖の細胞内シグナルとして働く事が以前から知られていた。血管内皮細胞でも様々な生理的刺激下で、活性酸素が情報伝達物質(シグナル伝達)として働いているという報告が増えている。この様に体と活性酸素の関係において良い面の研究も進んでいる。
しかし活性酸素の反応性の高さは、良い面ばかりでなく、様々な物質に対して非特異的な化学反応をもたらすために、その有害性が指摘されている。
細胞内の酵素で分解しきれない余分な活性酸素は癌や生活習慣病、老化等、さまざまな病気の原因であるといわれており、遺伝子操作によって活性酸素を生じやすくした筋萎縮性側索硬化症のモデル動物も存在するが、因果関係がはっきりとしていないものも多い。 なお、喫煙による活性酸素の増加が、細胞を傷つけ癌を増加させるのみでなく、ビタミンCの破壊を促進し、しみ、くすみなどの原因となるメラニンを増加させてしまうことが知られている。
従来、活性酸素を老化の有力な原因の一つとするのが定説であったが、2005年7月、東京大学食品工学研究室の染谷慎一をはじめとする東京大学ウィスコンシン大学フロリダ大学の共同研究チームは活性酸素は老化に関与していないとする研究結果を発表した。
【抗酸化物質】
抗酸化物質にはビタミンC、ビタミンE、ベータ・カロチン、ビタミンA、グルタチオンなどがある。 活性酸素を除去する酵素には上述のスーパーオキシドディスムターゼ、カタラーゼなどがある。
近年アメリカでは、食材や健康食品の抗酸化能力の指標としてORACを採用する傾向にある。
各種ビタミンによる抗酸化作用で酸化ストレスを抑制できる、と言われていたが、この定説を覆す研究が2006年Daniele Versari氏らによって報告された。それによれば、正常なブタに抗酸化ビタミンを投与すると、動脈壁における酸化ストレスを高め、心筋血流・内皮機能を損なうことがわかった。また、喫煙者によるβカロチンの過剰摂取は、癌や心血管死のリスクを増す可能性が指摘されている。非喫煙者に対してはリスクが増す結果はあらわれていない。

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『毒と人体!』 加藤雅俊(薬剤師)/著 メディアファクトリー 2009年発行
活性酸素」の脅威 (一部抜粋しています)
活性酸素は、ごく身近に潜む有害物質だ。人体を老化させ、ガンや高血圧、心筋梗塞など、深刻な生活習慣病を引き起こすと考えられている。
活性酸素とは、呼吸によって生じる。"排気ガス"のようなものだ。人は呼吸によって酸素を取り入れ、生きるためのエネルギーを作り出しているが、その際、2%ほどの酸素が活性酸素に変化してしまう。人間の生存にかかすことができない酸素こそが、活性酸素の材料なのだ。
酸素原子のまわりにある電子対は、通常2個でペアを組んで安定状態を作っている。だが活性酸素の場合、その電子が1個しかない不対電子をもつため、普通の酸素に比べて科学的に不安定な状態だ。そのため、あたりかまわず近くの分子にくっついてしまう。これによって酸化した細胞は大きなダメージを受け、老化や多くの生活習慣病につながる。
これらの生活習慣病を招く動脈硬化は、悪玉コレステロールの摂りすぎによって起こるといわれているが、実は悪玉コレステロール自体が悪者なのではない。悪玉コレステロールは、酸化しやすい性質をもっているので、すぐに活性酸素の標的にされる。活性酸素によって、悪玉コレステロールが酸化されると、白血球の一つであるマクロファージはこれを異物とみなし、食べてしまう。やがて、食べ続けたマクロファージは死に、その死骸が血管内でコブとなって血管をつまらせる。血流をドロドロにする元凶は、実は活性酸素なのだ。
一方で活性酸素は、人間の生存に必要なものである。細胞を傷つける反面、攻撃性が高いからこそ、体内に侵入した細菌やウイルスなどの外敵をやっつけることもできるのだ。活性酸素が適量以上に増えないよう、体には生まれつき"酸化防止システム"が備わっている。したがって、ある程度までの量までなら、抗酸化力の強い酵素が働いて、自動的に活性酸素を除去し、体内を酸化から守ることができる。
しかし、偏った食事やストレス、紫外線の浴びすぎ、過度な運動、喫煙などは、活性酸素の出現率を増大させてしまう。ストレスを受けると、体は「ストレスに負けるな」と交感神経を活発にさせる。すると、胃や十二指腸の血管が収縮して血流量が一時的に減る。その後、ストレスから解放された途端に血流量は戻るが、このときに大量の酸素が流れるため、活性酸素もたくさん生まれてしまうのだ。こうして過剰に活性酸素が発生してしまうと、体内の酸化防止システムではカバーしきれなくなる。その結果、体は様々なダメージを受けることになる。

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どうでもいい、じじぃの日記。
『毒と人体!』という本を見ていたら「『活性酸素』の脅威」があった。
一昔前、雑誌にある有名な科学者が、人間は何も過度な運動をしなくても普段の生活習慣で充分健康が保たれる。マラソンなどはわざわざ寿命を縮めているようなものだ。とか書いていたのを思い出した。
酸素と活性酸素では意味が違うとしても、大体同じような作用をするのだろうか。
「酸化」という言葉からは鉄などが錆びたりしてボロボロになることをイメージしてしまう。体の細胞も活性酸素で傷つけられるイメージがある。
寿命を決める因子に寿命遺伝子「テロメア」がある。そしてもうひとつ、重要な因子が活性酸素なのだという。
実際、活性酸素は老化にどれだけ関わっているのだろう。ストレスがどれだけ活性酸素を増やすのだろうか。
地球表面上の大気の主な成分は、窒素が 約78%、酸素が約21%、二酸化炭素が0.04%だ。
この地球表面上の酸素濃度は、人間に最適な環境なのだろうか。酸素濃度16%になると頭痛やはきけが起き、酸素濃度8%では昏睡状態に陥るという。
2005年、東京大学ウィスコンシン大学フロリダ大学の共同研究チームは活性酸素は老化に関与していないとする研究結果を発表した。
抗酸化物質にビタミンC、ビタミンE、ベータ・カロチンなどがある。
そういえば、今夜の味噌汁にたっぷり、ニンジンが入っていた。