じじぃの「伝統中国医学!本当はどうなんだろう」

鍼灸院にて 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=E5eZ4JZIT2Y
The Chinese CUPPING Massage Experience 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=AdPbTEwHcZU&NR=1
代替医療 ウィキペディアWikipedia)より
代替医療とは「通常医療の代わりに用いられる医療」という意味が込められた用語である。代替医療は「補完医療」、「相補医療」とも呼ばれる。medicineは医療とも医学とも訳されることがあるので「代替医学」とも。米国でも日本でも学会等正式の場では「補完代替医療」の名称が使われることが多い。
通常医療と代替医療の2つを統合した医療は「統合医療」と呼ばれる。
もともとは欧米から発信されている用語であり、欧米での医療の歴史が反映している概念である。
【各国での状況】
欧米の先進国において代替医療の利用頻度が急速に増加している。1990年代以降に代替医療への関心が高まっており、さらに代替医療の科学的研究に大きく予算が配分され政策として実行されてきた。
実際に使用されている代替医療の種類はアメリカと日本ではかなり異なっている。例えば複数回答可のアンケート調査の結果のそれぞれ上位3を見てみると、米国では1位がリラクセーション16.3%、2位ハーブ 12.1 %、3位マッサージ 11.1%であり、日本では1位サプリメント 42.0%、2位マッサージ 31.2 % 、3位リフレクソロジー 20.2%の順になっている。

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伝統中国医学 ウィキペディアWikipedia)より
伝統中国医学とは、中国において、主に漢民族によって発展させられ、朝鮮半島や日本にも伝わってそれぞれ独自の発達を遂げた伝統医学の総称。日本においては、東洋医学と呼称されることが多い。中華人民共和国から見て東洋医学という用語は日本の伝統医学を指すことがあるが、国際東洋医学会という国際学会があるように、日本・韓国・台湾では一般的な用語として用いられている。
漢方医学
漢方医学(和漢方・和方):日本で発達した中国医学系の伝統医学の呼称である。
日本の伝統医療は、明治時代以降導入したヨーロッパ医学と区別する必要性から、皇方・皇漢方・和方・和漢方・東洋医学などと多くの呼び名が試行されたが、江戸時代に蘭方に対して用いられた漢方という名が、幕末よりほぼ一貫して一般的であると言える。漢方には本来鍼灸も含むが、現在漢方薬による治療のみをさすことが多い。日本においては鍼灸は医師・鍼灸師がおこない、漢方薬は医師・薬剤師がおこなう分業になっている。

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代替医療のトリック』 サイモン シン、エツァート エルンスト/著 青木薫/翻訳 新潮社 2010年発行  (一部抜粋しています)
鍼(はり)の真実
 生命力(気)は、身体のなかにある道(経絡)を流れ、健康と幸福は、気の流れ方に関係があるという思想にもとずく古代の医療体系。経絡に添って存在する経穴(ツボ)の位置で、皮膚に細い鍼を打って、気の流れを妨げているものを取り除き、生命力の流れにバランスを取り戻すことにより広範な病気や症状を治療できるとする。
鍼、すなわち皮膚に細い針を打つことによって健康を改善するという治療法は、中国で生まれたと思っている人が多いが、この治療法が用いられたことを示す最古の証拠は、中部ヨーロッパで見つかっている。
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本章では、鍼はプラセボにすぎないという可能性がきわめて高いことを明らかにした。しかし、本章を終えるにあたりひとつ問題を提起しなければならない−−その問題に対する答えいかんによっては、鍼が現代の医療システムのなかで一役演じる可能性が出てくるからだ。すでに見たように、医療におけるプラセボ効果はきわめて強力であり、疑いようのない影響を及ぼす。そしてどうやら鍼という治療法は、きわめてプラセボ反応を引き出しやすいらしい。そうだとすれば、鍼治療師はプラセボ医療、つまり本質的には偽の治療を行って患者の役に立つことで、存在を正当化できるのではないだろうか?
吸い玉療法(カッピング)
吸い玉療法は、吸引力のあるカップ状の容器を体表に当てることで、その部分に刺激を与える。
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まとめると、吸い玉療法は長い歴史をもつ治療法だが、何らかの病気に効果があるという科学的根拠が得られていない。
伝統中国医学
伝統中国医学(TCM)によれば、あらゆる不健康は、エネルギーのバランスが崩れるために生じる。もっとも望ましい健康は、完全にバランスが取れている状態であり、しばしば陰陽図で象徴される。あらゆる療法の目的は、バランスを取り戻すこと、あるいはバランスの崩れを予防することでなければならない。伝統中国医学ではそのためにさまざまな治療が行われる。たとえば、いろいろな薬草をまぜて使う薬、鍼、吸い玉療法、マッサージ、食事療法などがあるが、それらについてはこの便覧の別項でさらに詳しく説明した。あらゆる病気は伝統中国医学によって治療できると言われている。 
伝統中国医学の診察では、舌や脈を見るという技法が用いられる、こうした技法は通常医療でも使われているが、伝統中国医学の施術者たちは、自分たちの診断力について不当なほど野心的なことを言う。治療は、ひとりひとりの患者に合わせた個別化治療である。1回の治療にはたいてい30分から60分ほどかかり、治療は、一生とまではいかずとも、長期にわたることがある。
伝統中国医学のシステムは複雑で、評価するのは容易ではない。したがってさまざまな要素を個別に検証することになる。漢方薬は通常、個々の患者に合わせて、さまざまな薬草を混合した個別化薬である。最近ガン患者の場合に個別化漢方薬の方法が試されたが、症状の緩和についてはプラセボを上まわる効果はないことが示された。別の研究によると、過敏性腸症候群の患者に個別化漢方薬が試され、標準化された処方漢方薬と、偽薬とが比較された。その結果は、個別化された治療は症状を抑えるという点では偽薬よりも優れているが、標準化された処方漢方薬より優れているわけではないことが示された。
伝統中国医学で用いられる個々の薬草(たとえば甘草、生姜、銀杏)の一部に薬理学的効果があることは間違いない。そのなかには現在の薬の原型となったものもある。しかしその一方で、一部の漢方薬には毒性があり(アリストロキア)、他の処方薬と相互作用するものもある。中国で調剤されたハーブ薬には毒草でない材料(たとえば絶滅の危機にある動物)、汚染物質(たとえば重金属)、混ぜ物(たとえばステロイド)が含まれることもある。
このように伝統中国医学は評価が難しい。伝統中国医学を構成する治療薬のなかには、なんらかの病気に有効なものがあるが、プラセボ以上の効果は望めないものもある(たとえば吸い玉療法)。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ぼけっと、『代替医療のトリック』という本を見ていたら、「伝統中国医学」が載っていた。
代替医療のほとんどは偽薬(プラセボ)なのだそうだ。使う本人が効果があると思えば効果があるという奴だ。
10/6朝、NHK 『おはよう 日本』を見ていたら、「生物資源で国際対立、新薬開発の陰で何が?」をやっていた。
生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の会議が名古屋で開かれ、先日閉幕したが、その関連かと思いながら見ていたら、「ペラルゴニウム」とか「カンゾウ」とか「マカ」とか植物が出てきた。
カンゾウは中国原産の植物で、「甘草」という漢方薬として広く使われている。
ネットで「漢方薬」をキーにして調べてみた。
漢方薬は、伝統中国医学の一種で、日本で独自に発展した漢方医学の理論に基づいて処方される医薬品。一般的に複数の生薬をあらかじめ組み合わせた方剤をさす。この方剤により、効能が大きく変わる。甘草湯(かんぞうとう)のように甘草だけの方剤もあるが、まれな例外である。
●甘草は漢方方剤の約7割に含まれており、重複して漢方方剤を服用したことにより偽アルドステロン症を起こしやすくなるなどがある。また、特定の食べ物との組み合わせが禁忌とされている場合もある。
●一例として、生姜の使い方を見ると、どちらも風邪の時に使うことはあるものの、民間療法では風邪の時に何の考えもなしにそれを機械的に与えるのに対し、中国伝統医学では、寒気(さむけ)が強い時のみに使用され、反対に熱感が強い時には使用しないのである。なぜなら、中国伝統医学では、生姜は体を温める作用がある、と考えているからである。
この本の「伝統中国医学」には、こんなことが書かれている。
「伝統中国医学で用いられる個々の薬草(たとえば甘草、生姜、銀杏)の一部に薬理学的効果があることは間違いない。そのなかには現在の薬の原型となったものもある。しかしその一方で、一部の漢方薬には毒性があり(アリストロキア)、他の処方薬と相互作用するものもある。中国で調剤されたハーブ薬には毒草でない材料(たとえば絶滅の危機にある動物)、汚染物質(たとえば重金属)、混ぜ物(たとえばステロイド)が含まれることもある。このように伝統中国医学は評価が難しい。伝統中国医学を構成する治療薬のなかには、なんらかの病気に有効なものがあるが、プラセボ以上の効果は望めないものもある」
「鍼」とか、「吸い玉療法(カッピング)」には、何らかの病気に効果があるという科学的根拠が得られていないのだそうだ。プラセボ医療なのだという。
がん患者が医者に見放され、最後にたどりつくのが漢方薬という話を聞く。
こんなことを書いている本もあるということも知っておいたほうがいいのかもしれない。