じじぃの「他人事でない無縁社会」考

プライムニュース 「少子化時代のお墓事情 都市化過疎化と死生観 新しい供養のカタチは」 (追加) 2013年8月20日 BSフジ
【キャスター】八木亜希子、反町理 【ゲスト】島田裕巳宗教学者)、井上治代(東洋大学教授)
死んだら家の墓に入る。この事が、今、当たり前ではなくなっている。その背景にあるのは、核家族の浸透だ。
日本の墓の多くは、代々継承者を決め、永続使用することになっている。だが、それは、戦前の家制度が前提となっているシステムだ。そういった中、散骨や樹木葬といった墓を必要としない考えが広がり始めている。
葬送や墓に詳しい専門家を迎え、現代の墓事情を聞く。
前編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d130820_0
後編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d130820_1
NHKスペシャル無縁社会〜“無縁死(むえんし)”3万2000人の衝撃〜」 2010年1月31日 NHK
自殺率が先進国の中でワースト2位の日本。NHKが全国の自治体に調査したところ、ここ数年「身元不明の自殺と見られる死者」や「行き倒れ死」など国の統計上ではカテゴライズされない「新たな死」が急増していることがわかってきた。なぜ誰にも知られず、引き取り手もないまま亡くなっていく人が増えているのか。「新たな死」の軌跡を丹念にたどっていくと、日本が急速に「無縁社会」ともいえる絆を失ってしまった社会に変わっている実態が浮き彫りになってきた。「無縁社会」はかつて日本社会を紡いできた「地縁」「血縁」といった地域や家族・親類との絆を失っていったのに加え、終身雇用が壊れ、会社との絆であった「社縁」までが失われたことによって生み出されていた。
また、取材を進めるうちに社会との接点をなくした人々向けに、死後の身辺整理や埋葬などを専門に請け負う「特殊清掃業」やNPO法人がここ2〜3年で急増。無縁死に対して今や自治体が対応することも難しい中、自治体の依頼や将来の無縁死を恐れる多くの人からの生前予約などで需要が高まっていることもわかって来た。日本人がある意味選択し、そして構造改革の結果生み出されてしまった「無縁社会」。番組では「新たな死」が増えている事態を直視し、何よりも大切な「いのち」が軽んじられている私たちの国、そして社会のあり方を問い直す。
http://www.nhk.or.jp/special/
『週刊ダイアモンド』 4/3号
無縁社会 おひとりさまの行く末 特集 (一部抜粋しています)
今のうちからネットに慣れておく必要がある
高齢者を孤立させない仕組みとして、今後はインターネットの活用が避けて通れない。
孤独死に至ってしまう高齢者は、近所付き合いもせず、自宅に引きこもって一人で受動的にテレビを見続けている人が多いといわれるが、そのことは若者の引きこもりと構図上は同じである。
若者のほうは、ロスジェネ世代がネットへの常時接続が当たり前の生活を送ることで、かろうじて社会との結び付きを維持することができている。そこで、若者世代と同じような使い方はできなくとも、高齢者でも扱えるように簡素化して、生活に"双方向"を持ち込むという方策も考えられる。
将来的に、技術革新が進むことで、テクノロジーを介して高齢者にネットの存在を意識させずにつながり、見守るインターフェースをつくることも可能だろう。そこでの問題は、そうした"仮想的なつながり"を、いかにして"物理的なつながり"に変えていくか、になるだろう。

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週刊現代 4/10号
お墓のグランプリ 「合同式墓地(永代供養墓)」ベスト20 (一部抜粋しています)
横浜市戸塚区の市営墓地「メモリアルグリーン」(4位)は、公園に併設された本格的都市型墓地だ。野球場、公園、墓地が一体となっており、取材当日も、墓参りの人だけでなく、散歩や草野球に訪れる市民で賑わっていた。
合葬式慰霊碑型の納骨施設は、公園墓地のシンボルモニュメントとして、墓地の中央に設置してある。その下に地下納骨堂が作られており、合葬する場合は、納骨堂の遺骨保管用の棚に収蔵される。
「墓参りはモニュメントの正面にある献花台で行っていただきます。料金は一人につき30年間の使用料が6万円と、管理費3万円を合わせた9万円です。30年経過後、地下にある合同埋蔵室に移動します。最終的には1万2000体を収蔵する予定です」(横浜市健康福祉局健康安全部環境施設課)
東京都豊島区のJR山手線巣鴨駅から徒歩10分、「すがも平和霊苑 もやいの碑」(5位)は、本院は大分県でこちらは分院の小寺だが、ユニークな運営をしている。
一般墓地のほかに、テレビ画面でお参りができる電脳墓「翔天」、永代供養墓「飛天塚」があり、さらに、一風変わった考え方の合葬墓「もやいの碑」がある。
「もやいの碑は、一歩進んだ永代供養墓と言うことができると思います。同じ立場や価値観の人間同士が、会員組織を作って生前に交流し、死後は一緒に埋葬され、生きている会員が供養を行う。いわば共同墓地です。血縁や地縁を超えて、他人同士が自分の意志で、同じ墓に入る新しい形のお墓なのです。宗教や性別、国籍に分け隔てなく、どなたでも入ることができます。ただし、生前に会員になっていただくことが前提です」(高野山真言宗龍源山功徳院・松島龍戒住職)
この共同墓地「もやいの碑」の運営は、「もやいの会」という任意の会員団体が行い、霊苑側は墓の管理や掃除のみを行うのみ。納骨をする会員の費用は11万2000円。現在、会員が3700人、納骨した人は1700人ほどになるという。

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どうでもいい、じじぃの日記。
週刊ダイヤモンド』4/3号は「無縁社会 おひとりさまの行く末」が特集だ。
今年の1月にやっていたNHKスペシャル無縁社会〜“無縁死(むえんし)”3万2000人の衝撃〜」をまとめたような記事になっている。
このNHKスペシャルを観て、「行旅死亡人(こうりょしぼうにん)」という言葉を初めて知った。
行旅死亡人とは飢え、寒さ、病気、もしくは自殺や他殺などで死亡した人で、本人の氏名または本籍地・住所などが判明せず、かつ遺体の引き取り手が存在しない死者をいう。
孤独に死んでいったうえ、発見されてもそれが誰なのかすら分からない究極の孤独死だ。このような孤独死も増えているのだという。
NHKスペシャルの「無縁社会」に若山さん(79歳)という女性が出ていた。彼女は若いころ、ずっと看護師をやってきた。今は一人で生活している。彼女が名古屋の平和公園墓地に向かう。合同墓地の前でNHKの取材人に言う。
「ずっと一人で生活してきた。だけど、死んでからも一人じゃ嫌。寂しすぎるから」
名古屋市内にあるNPOの合同墓地。この墓地には扉が付いており、中を開けると、沢山の骨壷が納められている。生前に予約している人が既に1000人いる。
今、日本では一人暮らしが多くなっている。その中には自分で望んで一人暮らしをしている人も多い。
今日本は、他人との関わりが薄くなった「無縁社会」に突入しているのだ。
じじぃはKY(空気を読めない)人間だ。自分が望もうが望むまいが、他人との付き合いがほとんど無い。
この『週刊ダイヤモンド』の記事に「今のうちからネットに慣れておく必要がある」がある。
「ネットへの常時接続が当たり前の生活を送ることで、かろうじて社会との結び付きを維持することができている」
ネットは"仮想的なつながり"かもしれないが、心を癒してくれる。
存在しないかも知れないET.を求めているようなものかもしれないが。