じじぃの「建国大業」の外国籍中国人

中国の建国記念愛国映画 ネットで非難とボイコットの動き 2009.8.24 MSN産経ニュース
 【北京=矢板明夫】建国60周年を記念するため中国映画界が総力をあげて制作し、10月1日の国慶節を前に上映が予定される愛国映画『建国大業』が今、ネットで猛烈な批判にさらされている。出演者の多くが外国籍取得者であることが反発を招いており、「祖国を捨てたやつらに国の愛し方を教えてもらいたくない」などと、インターネットには映画のボイコットを呼びかける書き込みがあふれている。
 映画は中国最大の国有系映画会社、中国映画集団公司が投資し、建国直前の1949年9月の北京を舞台に、毛沢東周恩来劉少奇共産党指導者の活躍を描いた歴史巨編。中国を代表する人気俳優や歌手ら172人が出演。登場人物の多さと、俳優全員がギャラなしのボランティア出演であることなどが話題になっている。今年2月ごろから、撮影の進捗(しんちょく)状況が中国メディアに詳しく取り上げられており、注目されていた。 しかし、8月に入り、出演者のうち21人が米国、カナダなどの外国籍を取得していることが報じられ、ネットでの評価は期待から批判へと一変した。「60年来の愛国主義教育が失敗した証拠であり最大の皮肉」「現代中国の恥をさらした映画だ」などとネットには厳しい意見が殺到した。
 中国では近年、子供の教育や高い福利厚生、仕事の得やすさなどを理由に、外国籍を取得する者が増えている。米国政府の統計によると、昨年、米国籍を取得した中国人は4万人を超えた。しかし、取得者の多くが金持ちの有名人や高官の家族など特権階級で、このことが市民の反発を招いているようだ。人材や財産の中国からの流出を懸念する声と同時に、外国籍を取得した中国人を「裏切り者」と決めつける人も多い。今回の“映画批判”は、外国籍取得者に対するこうした市民の不満と嫉妬(しっと)が一気に噴出した現象ともいえそうだ。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090824/chn0908240933002-n1.htm
「建国大業」 Jazzblue Cafe by Mercury
http://ameblo.jp/jazzbluecafe/entry-10347028735.html
どうでもいい、じじぃの日記。
10月8日、NHK BS 香港PHX:時事弁論会 「外国籍中国人をどう考えるか」を観た。
映画『建国大業』に外国籍中国人が参加している。この外国籍中国人を非難することがネットで広がっている。
大体、こんなことを話していた。
・(司会者)これは狭いナショナリズムでしょうか。
・人にはそれぞれ見方がある。外国籍の中国人を認めないという人も尊重したい。中国の国籍を放棄したのに「私は中国人であるという事実に変わりない」というのは問題がある。
春秋時代孔子のころはパスポートなどなかった。現代はグローバル社会だ。どんな国でいようが構わない。シュワルツェネッガーオーストリア人だ。ネットで外国籍中国人が非難されたのは不適切なことを言ったからだ。
・(ギリシャ国籍の中国人女性)私も「気持は中国人」だ。
・(司会者)アメリカ国籍を取るということはアメリカに忠誠を誓うことだ。
アメリカ国籍といってもアメリカで生まれた人と、アメリカに帰化した人の2種類がある。国籍と忠誠心とは同じでない。
・外国籍にありながら、「気持は中国人」というのは都合がよすぎる。
・中国はこれから外国からの移民も認めることになるだろう。グリーンカード(外国人永久居留証)を与えるようになる。
じじぃの印象
中国映画に「外国籍中国人が出ている」ということで大騒ぎになるというのも驚きだ。
映画そのものは面白そうです。
この『建国大業』は東京国際映画祭提携企画「2009 東京・中国映画週間」で上映されるようです。10月18日(日)〜10月25日(日)