じじぃの「人の死にざま_63_孟子」

あの人に会いたい 孟子 SPYSEE
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『人間臨終図巻 下巻』 山田風太郎著 徳間書店
孟子 (前372-前289) 83歳で死亡
中国の戦国時代、天下に「王道」を20年遊説してまわった孟子は、ただ権力のみ念頭にある諸国の君主たちについにいれられず、むなしく故郷に帰って隠遁して死んだ。
それでも彼の残した数々の言葉は、王道に遠い二千数百年後の後代の日常にもなお生きて、われわれの思考を支配しているのに驚く。
いわく、「五十歩百歩」、「恒産なくして恒心なし」「仰いで天に愧(は)じず」「往る者は追わず来たるものは拒(こば)まず」「人みずから侮(あなど)りて然る後(のち)これを侮る」「天の時は地の利にしかず。地の利は人の和にしかず」「みずから反(かえり)みて縮(なお)くんば、千万人といえどもわれ往(ゆ)かん」・・・・

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ワシントンで開かれた米中戦略対話の冒頭演説で、米大統領オバマ孟子の一節を引用した。 2009/07/28
Thousands of years ago, the great philosopher Mencius said: “A trail through the mountains, if used, becomes a path in a short time, but, if unused, becomes blocked by grass in an equally short time.” Our task is to forge a path to the future that we seek for our children ― to prevent mistrust or the inevitable differences of the moment from allowing that trail to be blocked by grass;
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数千年前、偉大な思想家の孟子はこう言った。「山中の小道は、人が通ってこそ道となる。しばらく通らなければ、雑草でふさがれてしまう」。私たちの任務は子供たちのために未来に向かって道を進み、雑草でふさがれた道のように、お互いに不信感や避けられない考え方の違いで道を閉ざすのを防ぐことだ。

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孟子
http://www.h3.dion.ne.jp/~china/book8.html
孟子の言葉
「恒産なくして恒心なし」
意味。田や畑など失った人は正しい道徳心を持つことができない。自然と共に生きないと精神な安定が得られないということ。
「人みずから侮(あなど)りて然る後(のち)これを侮る」
意味。自分で自分を尊重せず、軽々しい言動をしたりしていると、必ず人からも軽く扱われるようになるということ。
「天の時は地の利にしかず。地の利は人の和にしかず」
意味。いくら、タイミングが大切だといっても、世の中の趨勢を無視できない。世の中の趨勢がどうだからといっても人の和に優るものはないということ。(一番大切なのは人の和ですよ)