じじぃの「科学・芸術_673_中国・鄭和と一帯一路構想」

中国の「一帯一路」 インドが警戒 動画 YouTube
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プライムニュース 「米の戦略分析官が直言 習政権の“覇権政策” 領海侵犯常態化のワナ」 (後編) 2018年11月20日 BSフジ
【キャスター】竹内友佳、松山俊行 【ゲスト】トシ・ヨシハラ(元アメリカ海軍大学教授 戦略予算評価センター上級研究員)、古森義久産経新聞ワシントン駐在客員特派員)
中国に対し強硬姿勢を進めるアメリカ。今月13日、来日したペンス副大統領が安倍首相と会談。中国の「一帯一路」構想による設備敷設が、周辺途上国を借金漬けにしている問題をうけ、対抗手段としてインド太平洋地域に対し、日米合わせて最大700億ドル(約8兆円)のインフラ支援を行うことを決めた。
ペンス副大統領は、シンガポールで開催されたASEAN首脳会議の場でも、中国による南シナ海の軍事拠点化や貿易問題について、強い口調で中国を非難。17日からパプアニューギニアで行われる、APECアジア太平洋経済協力会議での発言も注目される。アメリカがこの1年、急速に対中強硬姿勢を強化する要因はどこにあるのか。
●中国の海洋戦略 「東シナ海尖閣問題」
ヨシハラ、「尖閣に中国の船が入ってくるのはこれまでの考え方を強化するもの。中国と日本の考え方の違いが解決していないということ。中国の長期的な野心は変わっていない。それは尖閣諸島について圧倒的な地位を東シナ海南シナ海で持つこと。日本が一帯一路などで中国に接近することに安倍総理は明確な考えを持っている。中国と米国との関係と類似点がある。つまり中国は米国と関係を持とうとしている。中国と日本はこれからも競争の関係を維持するが親しい関係を持つ必要があるのです」
古森義久、「安倍政権に望みたいのは今の中国の微笑外交は本物ではない。尖閣に侵入するのをやめてくれ、反日ともいえる歴史を使って日本を悪く描く教育を止めてくれ。また知的所有権の乱用とか日本企業に対する規制をやっている。微笑外交をやるんだったらそういう反日行動を止めろと言うべきだ」
提言 「中国の海洋覇権強化に日本はどう対峙すべきか」
ヨシハラ 「Japan is the frontline」
 中国にとって太平洋に進出するためには日本は第一列島線の北半分をとっている。中国はまず日本に対抗しなければならない。日本は地政学的な位置から良い立場にある。日本は中国の海洋進出を抑えられるのです。
古森義久 「憲法改正、防衛強化」
 一番の問題は尖閣問題。船が入ってくるが実際は武装艦艇が入っている。日本の出方によっては占拠してしまうという意図が明白だ。日本が防衛力で守るという意思と能力を持つのが大事だ。日本を守るということから憲法を改正してすっきりさせたほうがよい。
後編:http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html?d181120_1
永楽帝/成祖 世界史の窓
15世紀初め、靖難の変で建文帝を倒し明の皇帝となり、都を北京に移し、モンゴル高原ベトナム北部などに領土を拡大。さらに鄭和の大航海により朝貢世界をひろげ、明の全盛期を現出させた。
https://www.y-history.net/appendix/wh0801-027.html
同時にわかる! 日本・中国・朝鮮の歴史 小口彦太/著 PHP文庫 2012年発行
大航海時代のアジアの雄。地球を半周した鄭和の大遠征 より
鄭和の姓は皇帝にもらったものだ。もとは馬という姓で、これはイスラム教を開いたムハンマドに由来する。鄭和は、元代から増えたイスラム教徒のひとりだった。
永楽帝はこの大航海を、明の国威を世界に広く知らしめ、多くの朝貢国からさまざまな文物を集める機会と考えていた。鄭和の艦隊は、明に生きたシマウマやキリンなどのめずらしい動物や、各地の数々の物産を持ち帰っている。
鄭和の権限はきわめて大きく、皇帝の印を押した白紙の書状をわたされていた。つまり、艦隊や寄港地では、皇帝の名で命令書を発行することができたのだ。
もっとも、1433年までくり返されたこの遠征は出費も莫大で、その後、このような大航海は行なわれていない。ただし、のちに東南アジアに多くの華僑街ができたのは、鄭和の航海が契機となっている。

じじぃの「ナス科の植物・マンドレイクの断末魔の叫び!世界毒草百科図鑑」

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魔法の植物 マンドレイク

華岡青洲の麻酔 和歌山県立医科大学附属病院紀北分院
全身麻酔が実用化される前の外科手術とは、どのようなものだったのでしょうか。
華岡青洲が開発した麻酔方法は、曼陀羅華(まんだらげ)、別名チョウセンアサガオなど数種類の薬草を配合した麻酔薬「通仙散(つうせんさん)」、別名「麻沸散(まふつさん)」を内服するというものでした。
チョウセンアサガオは三世紀頃の中国で麻酔薬として使われていたと言い伝えられていましたが、具体的な配合や使い方に関する記録は何も残っていませんでした。青洲はチョウセンアサガオに数種類の薬草を加え、動物実験だけでなく母於継と妻加恵の協力による人体実験を繰り返し、実に20年の歳月をかけて通仙散を開発しました。そして、1804年(文化元年)10月13日、青洲45歳のときに通仙散による全身麻酔下での外科手術を成功させたのです。近代麻酔の起源とされるウィリアム・モートンエーテル麻酔下手術の公開実験に成功したのが1846年のことですから、青洲の業績はそれに先立つこと約40年の快挙でした。
http://www.wakayama-med.ac.jp/med/bun-in/seishu/anesthesia.html
『世界毒草百科図鑑』 エリザベス・A・ダウンシー、ソニーラーション/著、船山信次、柴田譲治/訳 原書房 2018年発行
元祖「魔女の毒薬」 トロパンアルカロイド より
ベラドンナ(ナス科の多年草で、有毒植物の1つ)はトロパンアルカロイドを含む植物のひとつにすぎないが、魔術の物語ときっても切れない縁がある。マンドレイク(Mandragora spp.)とヘンベイン(Hyoscyamus spp.)を合わせたものを、魔女は浮遊感覚を得る軟膏の成分として利用していたと伝えられている。それで魔女はしばしば箒に乗って飛んでいる姿が描かれるというわけだ。
実はベラドンナによる死亡例は非常に少ないのだが、最も新しい死亡例のひとつがロバート・コクランという現代の(男性の)魔女だった。彼はイギリスのスラウでケルト神秘主義と魔術原理を融合させた「クラン・オブ・チューバル・カイン」という魔女集会を開催した(アメリ支部では「1734トラディション」として知られる)。コクランは1966年の夏至前夜から数えて9日後に死亡したが、おそらくベラドンナの葉と睡眠薬を服用したものと思われ、コクランの検視結果はベラドンナを使った自殺ということになった。なお、いくつかの魔術サークルではコクランは自らを男の生け贄として選んだものと信じられている。
地中海沿岸諸国を原産地とするマンドレイクは茎がない植物で、枝分かれした長い主根からロゼッタ状の葉が伸びている。花は釣り鐘状で葉の付け根に寄り添うように咲き、球状の実をつける。
その根の形と薬効と毒の作用からさまざまな迷信が生まれ、また、多くの作家のインスピレーションをかき立てた。ウィリアム・シェークスピアの『ロミオとジュリエット』の第4幕でジュリエットが心配したのは、仮死状態で眠ってしまう魔法の薬を飲んだ後、墓の中で目を覚ませば死者の魂の声を聞いてしまうことだった。ジュリエットは「人間が耳にすれば発狂するという大地から引き抜かれときのマンドレイクの断末魔の叫びに似ている」と喩えた。その後マンドレイクはまさに世界的な注目を集めるようになる。あの『ハリー・ポッターと秘密の部屋』でバジリスク(魔法の怪物)を見て石にされてしまったときの回復薬の主成分がマンドレイクだったからだ。魔法学校の生徒はマンドレイクの笛を定植するのに耳当てを付けなければならなかった。人間のような形状をしたマンドレイクの根が叫び声をあげ、それが耳に入ると数時間は気絶してしまうからだ。
トロパンアルカロイドを含む植物の中で最も幅広く分布しているのがチョウセンアサガオDatura)の植物で、原産地は北・中央アメリカ、アフリカの一部、ヨーロッパの多くの地域、アジアの大部分であり、さらにその他の地域でも園芸植物として栽培され野生化している場合もある。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ナス科の植物は世界中で植えられている。
日本では、江戸時代の医師華岡青洲がチョウセンアサガオの葉を中心に調合した全身麻酔薬「通仙散」を考案したことで知られている。
チョウセンアサガオの種にLSDと同等の幻覚成分が含まれている。ブードゥー教のゾンビパウダーとしても知られている。
チョウセンアサガオの成分アトロピンやスコポラミンは神経伝達物質アセチルコリンと似た構造を持つ。
これが体内に入ると、激しい幻覚や昏睡症状が誘発される。大量に摂取すると「ゾンビ」状態になるらしい。