じじぃの「電子マネー」考

『身近な経済のギモン 知らないとソンする』 イースト・プレス 2009年発行 (一部抜粋しています)
電子マネーアメリカ生まれの香港育ち?
読み取り機の上にカードをかざすだけで、チャージした金額から自動的に商品代金で引き落としてくれる電子マネー。電車やバスなどの交通機関を中心に普及し、今では運賃だけでなく小売店での買い物にも使えるようになった。電子マネー機能を搭載した携帯電話も、その普及に一役買っている。
世界で初めて電子マネーの普及を狙ったのは、1990年代にアメリカで設立されたデジキャシュ社。インターネットショッピングでの簡単な決済方法としてアピールしたが、残念ながら利用者が増えずに倒産してしまった。同時期、ヨーロッパや日本でも電子マネーの導入実験が相次いで行われ、電子マネーがどういうものなのかという知識が一般に浸透。2000年代に入ると、JRのSuica(スイカ)、ビットワレット社のEdyなど、実用化を果たした電子マネーが次々と登場する。
普及のカギは、なんといっても非接触方ICチップの開発、ICチップに記憶された情報を電波でやりとりするので、カードを読み取り機に近づけるだけと利便性が高く、しかも処理速度が速い。世界各国でそれぞれ研究開発したため国によって企画が違うが、日本が生み出したICチップは日本よりも香港で導入された。
高額紙幣の信用度が高いためかクレジットカードもなかなか普及しなかった日本。しかし香港ではフェリーにバスに地下鉄と、さまざまな交通機関を乗り継ぐ人が多かったため、電子マネー交通機関に導入されると瞬く間に広がった。そこでさらに研究された技術を日本が逆輸入して、今日の電子マネー全盛時代となったのだ。
現在の問題点といえば、さまざまな電子マネーが入り乱れていること。一枚のカードが全国どの交通機関、小売店で使えるようになったら、もう小銭でふくれあがった財布なんて持つ人がいなくなるかもしれない。
小額硬貨の流通枚数が減少しているのはどうして!?
1円玉、5円玉、10円玉に50円玉。2005年7月に前年同月比0.05%減と、初めて流通枚数が減少に転じたのはこれら50円以下の小額硬貨だ。この時点での流通枚数は915億7000万枚であった。そして2007年6月には前年同月比0.25%減で、914億5000万枚(日本経済新聞調べ)。小額硬貨は減少の一途をたどっている。この理由は、電子マネーの生活への浸透である。
JRや地下鉄の乗車用カードとして登場した電子マネーSuicaPASMOは、この数年で知らない人がいないほど当たり前の存在になった。Suicaでいえば、関東甲信越・東北・中部エリアのジャスコなどショッピングセンターや、駅の中にある店舗をはじめとするコンピニエンスストアで商品購入用として使える店がどんどん増加。ICカードおサイフケータイにチャージして使うEdyの認知度もまた高い。
こういった電子マネーのメリットは、何といっても「小銭を持ち歩く必要がない」ということ。一度使用してしまえば「いちいち切符を買う必要がない」「ピッタリ支払うことができて、釣銭をもらう必要がない」という便利さが、電子マネーを使う人がどんどんふえてきている理由だ。
また、Edyであれば、対象商品を購入するとANAマイレージクラブのマイルや楽天スーパーポイントなど、お好みのポイントを貯めることもできる。小銭を持ち歩く必要がないだけでなく、電子マネーを使用したほうが実質的に「お得」なのである。これでは小額硬貨の形見もせまくなるはずだ。
小銭を入れないと、財布はスマートになる。スマートな財布はバックの中でかさばらない。人がこのまま機能性や便利さを追求しつづけていくと、この先、電子マネーの普及と貨幣の減少はどんどん進んでいくのかもしれない。

                          • -

モバイル電子マネー市場の現状とNFCが招く市場変革 2009年03月30日 SurveyReport (一部抜粋しています)
2001年にEdyおよびSuicaのサービス提供がはじまり、日本の非接触ICカードを活用した電子マネーの時代が幕を開けた。2004年には端末を活用した電子マネーサービスにまで拡大し、今や日本のモバイル電子マネーの普及は世界最高レベルだといっても過言ではない。NTTドコモauソフトバンクディズニー・モバイルの各キャリアでモバイルFeliCaおサイフケータイ) サービスが提供されており、2009年2月下旬からはウィルコムおサイフケータイサービスの提供を開始した。
EdySuicaが日本国内の非接触ICカードの1、2位をそれぞれ独占し、市場への影響力を拡大する中、各社のモバイルサービスも目覚ましく普及拡大している状況である。また、近頃新たに国内外流通業者である株式会社セブン&アイ・ホールディングスが発売したnanacoと、イオンリテール株式会社が提供するWAONが注目され始めている。両社は類似したビジネスモデルを保有し、電子マネー市場にまでその影響力を拡大させている。2009年には上位電子マネー事業者の勢力拡大、電子マネー事業者間の協力関係の深化、流通業界電子マネー事業者間の競争激化が予想される。
また、モバイル電子マネーサービスを含む端末を活用したデータ転送、スマートポスター等を含む幅広いサービスの潜在力を秘めた非接触ICカードの標準技術であるNFCが世界的に注目を集めている。2005年頃から全世界を対象に実証実験が行われており、ドイツではNFCを活用したサービスがすでに提供されている。NFC商用化がヨーロッパ市場を基点として世界的に拡大する可能性を見せている中で、本レポートではNFCがどの程度普及しているのか、FeliCa技術を中心とする日本のモバイル電子マネー市場は今後どのように変化していくのか、そして日本モバイル電子マネー市場と携帯電話産業にどのような影響を及ぼすのかについて分析を試みた
http://surveyreport.livedoor.biz/archives/50667417.html
電子マネー人気ランキング--電子マネー
1.Edy    ANAマイレージに交換できたり、カード実績や加盟店も国内トップです
2.iD     三井住友カードNTTドコモが共同で開発したポストペイ型電子マネー
3.Suica   JR東日本が発行するプリペイド電子マネー
4.nanaco  セブン&アイグループが運営する電子マネー
http://www.emoney123.net/denshilanking.html
どうでもいい、じじぃの日記。
『身近な経済のギモン 知らないとソンする』に電子マネーのことが書かれている。
去年まで、神奈川県の辻堂というところに住んでいた。最寄駅はJRだと辻堂駅なんだが、辻堂より藤沢のほうがビックなので藤沢に出て買い物をすることが多かった。
藤沢駅の前にビッグカメラがある。ここでクレジットカードが使えるようにSuica対応のカードをこしらえた。
今、千葉の東金に移ったが、ビッグカメラがないということもあって、このカード、ほとんど使っていない。
JRの改札でこのSuicaカードを「かざす」だけでどこにもいけるというのは便利だったなぁ・・・
このSuica対応のカード、表面にJCBのマークがついている。
このJCBはVISA、MasterCard、American Express、Diners等の国際クレジットカードブランドの一つで日本生まれなのだ。
そして、中国の「銀聯」がこの5社だった国際ブランドに、もう一つのブランドとして入り込んだ。
この「かざす」だけで識別できるSuicaカードにソニーが開発したFelicaチップが入っている。ヨーロッパではフィリップスが開発したMifareチップ使われている。
「かざす」だけで識別できる電子マネー・・・。本を買ってきてお勉強したが、全く歯が立たかった。(^^;;
興味のある方はどうぞ。 ↓
http://www.sony.co.jp/Products/felica/pdt/mrw.html
今、このソニーFelicaチップとフィリップスのMifareチップを一つの機械で読み取れる「NFC」という技術が開発され、使われ始めた。
おサイフケータイで世界中、どこでも「かざす」だけで買い物ができる時代になろうとしている。
それこそ、じじぃにとってはどうでもいい話なのでした。