じじぃの「科学・芸術_226_台湾人気質」

【驚異の親日の理由】日本人大好き台湾の謎 日台友好 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=YJ88WCgzI1Q
台湾 日月潭自転車道

日台「交流協会」名称変更に中国が不満表明 2017年1月4日 日テレNEWS24
日本が設置した台湾との交流機関、公益財団法人「交流協会」が、名称を「日本台湾交流協会」に変更し、3日、台北で看板の除幕式が行われた。中国は強い不満を表明している。
公益財団法人「交流協会」は、1972年に日本が中国と国交正常化し台湾と断交した際に、大使館に代わって日本と台湾の間の実務を行う窓口として日本側が設置した。中国への配慮から、名称に国名は使わなかったとみられている。しかし、台湾での認知度は1割程度しかないことなどから、今月1日から名称を「日本台湾交流協会」に変更したという。
http://www.news24.jp/articles/2017/01/04/10350673.html
『台湾人のまっかなホント』 宮本孝、蔡易達/著 マクミランランゲージハウス 2000年発行
そして「日本人」でもある より
「台湾人」をさらにややこしくするのが、「私は元日本人だ」と答える年配者がけっこう多いことだ。
台湾は日本の旧植民地国の中で日本時代(1858年〜1945年までの約50年間)が最も長かっただけに、良くも悪くも「日本」が台湾社会の中に根強く残留し、定着している証でもある。街を歩けば東京と変わらぬ近代的な高層ビルの谷間に、瓦屋根の日本式家屋が残っているように、日本時代を体験した年配者は今なお古き良き日本的な忠義、義理、人情の世界に生き、考え、行動する。人によっては、肝心の持論を主張するとき、今も日本語で書き、述べるほうがしっくりいくという。これは人口の3%弱の原住民(旧高砂族)とて例外ではない。年輩の原住民にいたっては、異なる種族間を結ぶ日常会話として今も日本語が健在だ。
日本語で育った世代の家を突然訪ねると、いきなりきれいな日本語が飛び出し、さっそく自慢の日本間へと案内される。そこにはメイド・イン・ジャパンの電化製品がずらりと並んで、出てくるカラオケは日本の懐メロのオンパレードだ。「さあ、『上海帰りのリル』でも一緒に歌いましょうか」と、そして昭和天皇崩御されたとき、日本人と同様にその死を悲しみ、最近も日本の新聞にきれいな日本語で「オリンピックで日本の選手が優勝したとき、日の丸が揚がり、君が代が演奏され、優勝者が涙ぐんでいるのを見ていると、高まる感動を抑えることができません……国旗のある日本がうらやましい」と切実な投書を寄せてくる人たちさえいた。彼ら日本語世代は今も日本との一体感を心の支えとする者が多く、懐かしき学舎で一緒に机を並べた湾生(日本統治下の台湾で生まれ育った日本人で、各同窓会のほか、東京に”台湾協会”という全国組織がある。現在約10万人)との同窓会が1番の楽しみだ。今日の国交なき日台関係にあって、台湾の日本語世代と日本の湾生との間にはいまも昔と変わらぬ心の交流が脈々と続いている。日本統治下の韓国で生まれた日本人が日台の活発な同窓会活動をうらやむのもこの辺にある。
こんな調子だから、台湾は世界で最も日本語を話す国であり、日本人の機微を最もよく理解する、世界一の親日国といえる。
NHKとCATV より
世界の人はふだん、どんな風に自由時間を過ごしているのか。最近のアンケート調査によれば、断トツの過ごし方はやっぱりテレビを見ることだ。
やっぱりと言うのはある意味で日本以上のテレビ天国だからだ。地上波テレビこそ4チャンネル(台湾テレビ、中国テレビ、中華テレビ、民視テレビ)だけだが、CATV(有線テレビ)が極めて充実している。現在、その数70局以上、約550万世帯、台北に限っては市民の実に8割が視聴契約を結び、世界中の映画、音楽、スポーツの番組を楽しんでいる。しかも前述した哈日族や日本語世代のため、日本専門チャンネルが4局もあるというのも台湾ならではだ。
台湾ならではのもうひとつの特徴はNHK衛生放送が本家日本以上の普及率で、お茶の間にすっかり定着していることだ。NHKニュースはもとより、連続テレビ小説大河ドラマ、大相撲がリアルタイム(日本とは1時間の時差で)で楽しめる。このNHK衛星放送が台湾社会にもたらした功績は実に大きなものがある。1972年の日台断交以来、近くて遠くなるばかりの日本。中でも日本語世代には日本時代へのノスタルジーが募りすぎて、近親憎悪にも似たマイナス心情がふくらみかけたとき、1987年戒厳令解除とともに突如として「日本解禁」が空から降ってきたのである。そのときの熱烈歓迎たるや、社会現象を起こしたほどだ。あっという間にビルというビルに、屋根という屋根にパラボラアンテナが出現し、その中には戦前戦中に台湾に嫁いだ多くの日本人妻たちが取りつけたものもあった。異国で寂しい老境を迎える彼女たちにとって、NHKとの出会いがどんなにか日々の生活を明るくし、勇気付けてくれたことか。
ところで。台湾の人気番組はというと、スポーツ好きな若者にはバスケットボールの試合(選手)が1番の人気。台湾にはプロ野球(2リーグ)もあり、ゴルフ人口も年々増えているが、なぜか昔からバスケにはかなわない。

じじぃの「アメリカドクトカゲの唾液から糖尿病の薬!毒々生物の奇妙な進化」

ためしてガッテン 血糖値を下げたい人へ 〜効果最速の秘策SP〜 動画 pandora.tv
http://jp.channel.pandora.tv/channel/video.ptv?ch_userid=fx_keaton&prgid=40481485
毒トカゲの唾液から糖尿病の薬

ためしてガッテン 「血糖値を下げたい人へ 効果最速の秘策SP」 2010年12月8日 NHK
12月8日のためしてガッテンでは糖尿病の新薬「インクレチン関連薬」の開発のきっかけとなった爬虫類について紹介していました。その爬虫類とは、アメリカのアリゾナ州の砂漠にすむアメリカドクトカゲ」です。名前の通り毒を持っていますが、インクレチン関連薬にはその毒は関係ありません。関係があるのは、アメリカドクトカゲの血糖値を一定に保つ身体の機能です。

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『毒々生物の奇妙な進化』 クリスティー・ウィルコックス/著、垂水雄二/訳 文藝春秋 2017年発行
トカゲの毒で糖尿病を治療する (一部抜粋しています)
実際には、現在絶滅の危機に瀕しているアメリカドクトカゲは臆病であり、動きのおそい生き物である。昼間は涼しくて湿り気のある地中の巣穴に潜ることを好むし、その毒液はまったく致死的ではない。19世紀の新聞に書かれていたのとは違って、アメリカドクトカゲによる死亡は1例も確認されていないのだ。
他の毒液動物との比較でいっても、人間に対してはほとんど無害で、その毒液の効能は、致死性のある動物のものと比べて、少なくとも100分の1ほどしかない。耐えがたい痛みを与えるだけの毒性があるが、それでも簡単に誰かを殺すようなものではない。
そして今では、当時よりもはるかに多くのことがわかっている。この毒液には、エングによって発見されたエキセンジンと呼ばれる致命化合物が含まれており、これは糖尿病の治療薬の治療法に革命をもたらしたのである。エングが一か八かで毒液を注文したとき、このトカゲとその評判について、彼はあまりよく知らなかった。エングは両生爬虫類学者ではなく、ニューヨーク州ブロンクスの退役軍人病院で働く内分泌学舎だったのだ。
エングは、未知のホルモンを特定する新しい手法を開発したばかりで、それを試したくてウズウズしていた。彼はちょうどこの頃、国立衛生研究所(NIH)の研究者たちが発表した論文を読んでいた。それは実験動物の膵臓を肥大させる毒トカゲのホルモンを発見した、というものだった。これは、インスリンなどの不可欠なホルモンを生産する器官を、その毒液化合物が過剰に刺激していることの証しかもしれなかった。そこで彼は、自分で開発した手法を用いて、毒液ホルモンを発見し、アミノ酸配列を解析しようとした。そこで、それまで誰も存在を知らなかったあたらしいペプチドホルモンを突き止めたのだ。
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トカゲの口から直接採取した天然の分子と区別するため、エキセナチドと名づけられたこの合成分子は、消化とインスリンの生産を促進するグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)というホルモンを摸倣したものである。このペプチドは、血糖値が高いときにのみインスリンの放出を促すので、定期的なインスリン注射と違って、事故による低血糖症、すなわちインスリン量が多くなりすぎることから生じる「インスリン昏睡」が起こらない。
重要なのは、ヒトのGLP-1は、体内で数分のうちにバラバラに分解されてしまう(仕事をする前に消えてしまうため、薬剤としては悲惨である)のに対して、エキセナチドは数時間にわたって効果が持続することだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
図書館から、『毒々生物の奇妙な進化』という本を借りてきた。
随分前、NHKためしてガッテン」で「血糖値を下げたい人へ 効果最速の秘策SP」を観たが、その時に取り上げられていた「アメリカドクトカゲ」のことが書かれていた。
本によると、毒トカゲといっても、ほとんど毒性がないのだそうだ。
アメリカドクトカゲというのがエサを食べても全く血糖値が上がらない。砂漠に棲んでいて、エサにありつく機会が少ない。急にエサを食べたら血糖値がすぐ上がりそうなものだ。
エサを食べたとき、内蔵からインクレチンというホルモンが分泌され、このインクレチンがインスリンの分泌を促すのだそうだ。
今 私は、インスリン注射でなく、この毒トカゲからつくられたという薬を飲んでいる。
生物多様性があるから、こんなこともあるんだ。