じじぃの「人の死にざま_1007_小田・稔」

小田稔 - あのひと検索 SPYSEE
http://spysee.jp/%E5%B0%8F%E7%94%B0%E7%A8%94/19458/
サイエンスZERO 「ブラックホールはくちょう座X-1」  2012年4月29日 スペシャル動画
http://www.nhk.or.jp/zero/movie/mov016.html
A Black Hole - Cygnus X-1 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=jri5vVt-tvo&feature=related
ブラックホール はくちょう座X-1の発見 動画 Ustream.tv
http://www.ustream.tv/recorded/16610966
すだれコリメータ 画像
http://www.isas.jaxa.jp/ISASnews/words/GIF/word-24713.jpg
用語解説 すだれコリメータ
平行に置かれた2枚の「すだれ」を通して遠方を見ると見る方向によってものが見えたり見えなかったりする。「すだれコリメータ」(図参照)はこの原理を応用したもので、鏡で反射させたりレンズで屈折させたりすることができない光子エネルギーの大きなX線(硬X線)やガンマ線の入射方向を調べるのに使われる。故小田稔先生(元宇宙科学研究所所長)が考案、世界にさきがけ天体観測に使用した。
http://www.isas.jaxa.jp/ISASnews/words/words-24713.html
小田稔 ウィキペディアWikipedia)より
小田稔(おだみのる、1923年2月24日 - 2001年3月1日)は、日本の天文学者、宇宙物理学者。大阪帝国大学理学部物理学科菊池正士研究室出身だが、菊池の弟子・渡瀬譲に師事したので、小田は菊池の孫弟子といえる。はじめ実験物理学を専攻したが、その後電波天文学に転向し、さらに宇宙線物理学及びX線天文学を専門とするに至った。旺盛な好奇心と夢のような発想の持ち主で、研究者仲間から「星の王子さま」の愛称で呼ばれた。北海道札幌市出身。
父は医学者で台北帝国大学教授を務めた小田俊郎、母方の祖父は台湾の医学教育に尽くした堀内次雄。元国際司法裁判所判事の小田滋は弟。
【業績】
X線天体観測機「すだれコリメータ」を1966年に発明し、X線源の精密な位置決定を可能にした。これにより1975年に学士院恩賜賞を受賞した。

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2012年4月29日、NHK EテレサイエンスZERO』「謎の天体 ブラックホールを解き明かせ!」より
アインシュタインが生み出した一般相対性理論。これによればブラックホールは不思議な性質を持っています。一般相対性理論では重力の正体は時空のゆがみです。つまり重力によって空間がゆがむというのです。そして、空間のゆがみは重力の強さによって変わります。重力の強い星ほど空間を大きくゆがめるため、直進する光でさえ曲げられてしまいます。このことは観測からも確かめられています。
ブラックホールは「とてつもなく質量が大きい天体」と定義することができます。そして、ブラックホールの質量が大きいということは「光さえも抜け出せない」ということを意味しています。
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ここまでX線によるブラックホールの観測について見てきましたが、この方法でブラックホールを初めて観測したのは1971年のことでした。そこにはある一人の日本人の活躍がありました。
アメリカ・ボストンにあるマサチューセッツ工科大学 (MIT) の映像が出てきた。
X線を使ったブラックホールの観測。この技術の実現に大きく貢献した日本人とは!
マサチューセッツ工科大学客員教授として招かれていた宇宙物理学者の小田稔さんです。
マサチューセッツ工科大学の研究グループは最新鋭の観測機器をロケットで打ち上げ、宇宙からのX線を観測していました。そして、思いもよらぬほど強いX線を捉えます。はくちょう座の方向からX線は放たれていました。しかし、この領域には星が多すぎてどこからX線が出ているのか、分かりませんでした。
一体どうすればX線の源の正確な位置が分かるのか、小田さんは通っていたペットショップでそのヒントを見つけました。
回し車の中のハムスターが終わりのない回転を続けている。回っている車越しに向こう側が見える。
回し車の向こう側が見えたり、隠れたりする様子を見た小田さんは、日本に帰国後、この原理を応用した装置の製作を始めます。小田さんたちが作った模型です。細い金属と金属の隙間がすだれのように見えることから、「すだれコリメータ」と名付けられました。
すだれのような金属の線が2組入った装置の映像が出てきた。
左側にX線源があり、右側に検出器がある。検出器の前にすだれコリメータがある画像が出てきた。
検出器の前に2枚以上のすだれを置くと、X線が飛び込んでくる方向がわずかに違うだけでもX線が通ったり、通らなかったりします。こうしてX線の飛んでくる方向を絞り込もうとするアイデアです。
1966年、小田さんはすだれコリメータを使って、宇宙からX線の観測に挑みます。すだれコリメータを使ってX線の源の正確な位置が絞り込まれました。さらに、小田さんはアメリカの衛星によるX線観測にも参加。X線源はさらに絞り込まれたのです。
では、何がX線を出しているのか。精密な観測によって意外なことが分かってきました。X線が出している場所に星はなく、その近くに太陽の質量の30倍もある巨大な青い星がありました。研究者たちはこの青い星から出る光を分析しました。すると星の色がわずかに変化していたのです。
人のバイオリズムのように変化している曲線(星の公転周期)が出てきた。
これは星が動いていることを示しています。分析の結果、巨大な星は5.6日という短い周期で何かの周りを公転していることが分かりました。太陽の10倍という重い星なのに、そこには星が見えない。しかも、強いX線を放射している。そうです。これこそがブラックホールだったのです。
人類が初めて観測によって発見したブラックホールは「はくちょう座X-1」と名付けられました。

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人類の星の時間を見つめて 喜・怒・哀・楽の宇宙日記 2』 的川泰宣/著 共立出版 2008年発行
X線天文学事初め(9)「すだれ」の初舞台 (一部抜粋しています)
X-15に向けてせっかく装置を作ったし、しかも装置を軽くするためにベリリウムを使うという工夫も加わっていました。そこへ偶然ジャコーニがロケット実験を用意しているという話が飛び込んできました。今度もやはりエアロビー・ロケットでした。
小田先生は、ジャコーニのところに、なんとかしてロケットにスペースを作ってくれないか、と頼みに行きました。ジャコーニは「よしきた」と快く承知してくれ、ロケット搭載の彼のカウンターの前のスペースを空けてくれました。しかしそこにはどう配置を工夫しても小田先生の「ネズミ卓」を入れるスペースがありません。
ここで再び小田先生の真骨頂が発揮されます。クルクルまわる車の代わりに平たい形にしようというアイデアが閃きました。そのときは初め2枚合わせたものを急きょ用意し、小田先生が自分で工場でフライス盤をまわしながら作りました。こうした作業を見ながら、ロッシは、「これは日本の”bamboo screen”(すだれ)だね」と言ってご機嫌でした。
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こうして小田先生の「すだれ」は、さそり座X-1と銀河中心のX線源を分離し、華々しいデビューを飾りました。NASAではひところ「オダ・コリメータ」と呼んでいたそうですが、結局英語では”modulation collimeter”、日本では「すだれコリメータ」と呼ぶことになりました。「すだれコリメータ」はその後も改良され、アメリカやヨーロッパの人工衛星でも華々しく使われたことは、すでにX線天文学の歴史の常識です。

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小田稔 X線 Google 検索
http://www.google.co.jp/images?hl=ja&rlz=1T4GZAZ_jaJP276JP276&sa=X&oi=image_result_group&q=%E5%B0%8F%E7%94%B0%E7%A8%94%20X%E7%B7%9A%20%E7%94%BB%E5%83%8F&tbm=isch

じじぃの「未解決ファイル_174_マゼラン雲の行方」

Galaxy Collision- The Milky Way vs Andromeda! 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=Cd9cBlvfjow&feature=related
Zooming Into A Superbubble In The Large Magellanic Cloud [720p] 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=nRNjcj_UgpA
Hubble's 22nd Anniversary Image Shows Turbulent Star-making Region 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=WkYgRRCCjLo
南十字〜大マゼラン雲 2度目のオーストラリア(星空編)
http://starlit-skies.cocolog-nifty.com/photos/australia_star/dsc_0134ddigit.html
銀河 Google 検索
http://www.google.co.jp/images?hl=ja&rlz=1T4GZAZ_jaJP276JP276&q=%E9%8A%80%E6%B2%B3&gs_l=hp...0l5j41l3.0.0.10.433858...........0.3V5ah86D8PQ&sa=X&oi=image_result_group
マゼラン雲 ウィキペディアWikipedia)より
マゼラン雲(Magellanic Clouds)は、2つの銀河からなるグループである。希に、マゼラン星雲 (Magellanic Nebulae)、マゼラン銀河 (Magellanic Galaxies) とも。
地球からは、現在、天の南極からそう遠くない、赤経約1時 - 5時、赤緯約-70度付近に見える。
両銀河は、銀河系に接近するたびに強い潮汐力を受けている。両銀河は棒渦巻状の構造を持つが、潮汐力により大きく乱れている。一方、銀河系のディスクも、わずかに変形している。また、両銀河と銀河系の間に中性水素の帯であるマゼラニックストリームができている。
両銀河の速度はハッブル宇宙望遠鏡により正確に測定され、480km/sと出ている。この速度は、両銀河が銀河系に重力的に束縛されていない可能性を示唆している。これが正しいなら、マゼラン雲の効果として説明されてきた現象は修正の必要がある。
アンドロメダ銀河 ウィキペディアWikipedia)より
アンドロメダ銀河(Andromeda Galaxy 、M31またはNGC224として知られる)は、アンドロメダ座に位置する目視可能な渦巻銀河である。さんかく座銀河、銀河系(天の川銀河)、大マゼラン銀河、小マゼラン銀河などとともに局部銀河群を構成する。銀河系外の天体でありながら、ケフェイド変光星を利用して距離が測定されたことでも知られる。
【概要】
地球から約239万光年の距離に位置し、およそ1兆個の恒星から成る渦巻銀河である。直径22〜26万光年で、直径8〜10万光年である我々の銀河系(天の川銀河)よりも大きく、局部銀河群で最大の銀河。また、M33と共に、肉眼で見える最も遠い物体である(M33の距離に幅があるので、どちらが遠いかはわかっていない)。
アンドロメダ銀河のスペクトルは青方偏移を持ち、我々の銀河系に対して秒速約122kmで接近している(太陽系自体が銀河系の中を高速で公転しているため、見かけの接近速度は秒速約300km)。約40億年後には銀河系 (Milky Way) とアンドロメダ銀河 (Andromeda) は衝突し、それから約20億年かけて1つの巨大な楕円銀河「ミルコメダ (Milkomeda)」を形成すると予想されている。
銀河系 ウィキペディアWikipedia)より
銀河系(英語では Milky Way または大文字で始まる the Galaxy)とは、宇宙に数ある銀河の中でも、人類の住む地球・太陽系を含む銀河の名称である。 局部銀河群に属する。以前は渦巻銀河の一種と考えられていたが、20世紀末以降は棒渦巻銀河であるとする説が有力になりつつある。中心には大質量ブラックホールがあると思われる。
現在では銀河系のことを天の川銀河とも言う。また、地球から見えるその帯状の姿は天の川と呼ばれる。

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サイエンスZERO 「銀河系に衝突!?マゼラン雲の正体に迫る!」  2012年9月30日 NHK Eテレ
【司会】南沢奈央竹内薫中村慶子 【語り】平野哲史 【ゲスト】愛媛大学大学院教授 谷口義明
南半球の夜空を見上げると雲のような天体が2つ。「マゼラン雲」と呼ばれる大小2つの銀河です。16世紀、世界一周に挑んだフェルディナンド・マゼランが航海中の目印にしたことで知られるこの天体は、古くから南半球の人々に親しまれてきました。でも実は、北半球に住む私たちにとっても、目が離せない存在!最新の観測からマゼラン雲は、宇宙の秘密がたくさん詰まった「びっくり箱」だということがわかってきたのです。マゼラン雲の中、太陽の1000万倍の明るさで輝く星の正体は? 長さ100万光年のガスが意味することとは? さらには、マゼラン雲は将来、私たちの銀河系と衝突する!? スリルいっぱいのマゼラン雲の秘密をたっぷりご紹介します!
http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp401.html
『ビジュアルでよくわかる宇宙の秘密 宇宙誕生の謎から地球外生命の真相まで』 中川人司/監修 クリエイティブ・スイート/編著 PHP文庫 2009年発行
銀河と銀河が衝突したら、星にどんな影響がある? (一部抜粋しています)
秒速にして、約134キロメートル。
大変な速さですが、これは私たちの銀河系が230光年かなたにあるアンドロメダ銀河に近づいている速度です。なんとふたつの銀河はそのうち衝突してしまう可能性が高いといわれています。
銀河の成り立ちに関するボトムアップ説では、銀河同士が衝突して大きくなるということでした。これを聞いて、
「銀河同士が衝突したら大変なことになるのでは……。巨大隕石が地球にぶつかるどころの話ではないに違いない」
と不安に思った方もいるのではないでしょうか。遠い遠い銀河の話ならまだしも、私たちの銀河系が衝突する運命にあるとすれば不安はいっそう高まりそうです。
では、銀河同士がぶつかるとどうなってしまうのでしょうか?
まず、衝突によって銀河内にあるガスやチリが圧縮され、新しい星が次々に生まれます。衝突した銀河はそうした新しい星たちを育みながら、さらに大きな銀河へと成長していくわけです。
では、もとからあった星たちは? じつは銀河同士が衝突しても、星同士がぶつかることはありません。理由は星同士の距離が十分に離れているため、ご安心いただけたでしょうか?

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どうでもいい、じじぃの日記。
9/30、NHK EテレサイエンスZERO』で「銀河系に衝突!?マゼラン雲の正体に迫る!」を観た。
こんなことを言っていた。
【エンデングのみ】
マゼラン雲の運命とは?
観測は4年にわたりました。その結果、マゼラン雲の速度は秒速378km(時速136万km)と判明しました。
ところが、この数字がマゼラン雲の運命を大きく変えてしまうことが分かったのです。果たしてその運命とは?
南沢、「マゼラン雲がすごいスピードで」
中村、「1秒で東京から大阪まで移動できる速さなんです。この速さがマゼラン雲の運命を左右するんです」
南沢、「まさに、瞬間移動」
竹内、「速すぎる。速すぎると・・・」
中村、「どうなるのか、こちらをご覧ください」
地球の周りを月が回っているように、銀河系の周りをマゼラン雲が回っているかのような絵が出てきたが、マゼラン雲が速く回りすぎるため、遠心力で銀河系を離れていくマゼラン雲の画像が出てきた。
竹内、「どうもマゼラン雲は銀河系の周りを回っていたんじゃなくて、銀河系の近くを通ってるだけじゃないか」
谷口、「マゼラン雲は我々の銀河系から約20万光年かなたにあるわけです。秒速378kmで動いても、それが銀河系を回っているのか、通りすがりなのか、正確に決めるのは難しい」
じじぃの感想
いずれにしろ、アンドロメダ銀河は40億年後には我々の銀河系と最初の衝突が起き、何回か繰り返して、約60億年後には1つの銀河になるらしい。
『ビジュアルでよくわかる宇宙の秘密 宇宙誕生の謎から地球外生命の真相まで』という本に「銀河と銀河が衝突したら、星にどんな影響がある?」が載っていた。
「では、もとからあった星たちは? じつは銀河同士が衝突しても、星同士がぶつかることはありません。理由は星同士の距離が十分に離れているため、ご安心いただけたでしょうか?」
星と星との距離は、例えて言うと、太平洋にスイカが2つ浮いているようなもので、星同士がぶつかることはまず、ないのだそうだ。
安心したあ。これで、眠れる。