じじぃの「人の死にざま_501_シベリウス」

ジャン・シベリウス - あのひと検索 SPYSEE
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Jean Sibelius - Finlandia 動画 YouTube
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Sibelius, Symphony No. 5 - Finale 動画 YouTube
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ジャン・シベリウス フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』 (一部抜粋しています)
ジャン・シベリウスは、フィンランドの作曲家である。スウェーデン系であり、出生時の洗礼名はヨハン・ユリウス・クリスチャン(Johan Julius Christian)であるが、自らフランス語風にジャンと称した(名前は「ヤン」と表記されることもあるが、フランス語固有の綴りの名前であるため「ジャン」とする)。
青年期にはヴァイオリニストを目指したが、後に作曲に専念した。主要作品は、7曲の交響曲、多数の交響詩、ヴァイオリン協奏曲などの他、劇音楽・歌曲・ピアノ曲等多岐に及ぶ。
歌曲にはフィンランドの詩人で、スウェーデン語で詩を発表しているヨハン・ルードヴィグ・リューネベリの詩を用いているものが多い。
【生涯】
1865年12月8日にヘルシンキの北方約100kmのハメーンリンナに生まれる。
1899年に「愛国記念劇」の音楽を発表。この曲の7曲目が改作されて交響詩フィンランディア」作品26として独立し、人気を博した。
1904年にヘルシンキ郊外のヤルヴェンパーに「アイノラ」を建てる。この頃より、作品の性質がフランス印象派への接近を見せはじめる。
1923年の交響曲第6番作品104、1924年交響曲第7番作品105、1925年の交響詩「タピオラ」作品112を頂点にして、以後重要な作品はほとんど発表されなくなった。
1957年にヤルヴェンパーで脳出血により没。 ヘルシンキの大聖堂で国葬が営まれ、棺はアイノラの庭に葬られた。
その後彼の肖像は、ユーロ導入までのフィンランド100マルッカ紙幣に使用された。

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『人間臨終図巻 下巻』 山田風太郎著 徳間書店
シベリウス (1865-1957) 92歳で死亡 (一部抜粋しています)
交響詩フィンランディア』を生んだフィンランドの大作曲家シベリウスは、健康で、最後まで自分のバイタリティーを誇っていた。
「私は常に不健康に生きて来た」と、老いてから彼はいった。彼は1日に何本ものふといハバナ葉巻や、最高級の酒を愉しんだ。
「私にタバコや強い酒を禁じた医者たちはみんな先に死んでしまった」と、日本の横山大観のようなことをいって笑い、「80代になってもこんなに食欲があって、何でも食べたり飲んだりできる男が何人いるかね?」と、いった。
秘書のレヴァスはいう。
「客に向って広間を急ぎ足で通りぬけて来る。背筋がしゃんとして自在に動く上品な紳士が、ほんとに80歳を超えているのだろうかと客が眼をまるくするのを、彼は明らかに愉しんでいた」
シベリウスはまたいった。
「自然がこんなにも美しいのに、人生に別れを告げるなんて難しいよ」
シベリウスは、生きているうちから、フインランドの切手の肖像になるほどの名声を得ていた。しかも老いてもこれほど健康で、知力と思考力も生き生きして、決してその名声にただ安住していたわけでもないというが、しかし最後の30年間は1曲も作品を残していない。
1957年9月20日、遅い目ざめの後、いつもの通りベッドで新聞を読み、午後1時ごろ食卓についているとき、突然彼は倒れた。脳溢血であった。4時ごろ意識不明におちいり、9時15分に息が絶えた。

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ジャン・シベリウス Google 検索
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じじぃの「ある犬の物語・絵本!本当は恐ろしいほど残酷な」

unjour un chien 動画 YouTube
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UN JOUR UN CHIEN Google 検索
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ガブリエル・バンサン ウィキペディアWikipedia)より
ガブリエル・バンサン(Gabrielle Vincent、女性、1928年6月19日-2000年9月24日)は、絵本作家。ベルギー・ブリュッセル生まれ。本名、モニーク・マルタン(Monique Martin )。
【作品リスト】
・『あめの ひの ピクニック くまのアーネストおじさん』,Ernest et Celestine vont pique-niquer ブックローン出版,(1983/01)
・『アンジュール ある犬の物語』,Un jour, un chien ブックローン出版,(1986/05)
・『たまご L'OEUF』,L'OEUF ブックローン出版,(1986/10)

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『大人が絵本に涙する時』 柳田邦男/著 平凡社 2006年出版
『アンジュール』から『ヴァイオリニスト』へ−−孤独と愛の作家バルサ (一部抜粋しています)
ガブリエル・バンサンの鉛筆画による『アンジュール ある犬の物語』(BL出版)をはじめて読んだ時の衝撃は、いまだに忘れられない。
いきなり1匹の犬が走るクルマの窓から投げ捨てられる場面からはじまる。絵本が子どもだけのものであるなら、冒頭からこういう情景ではじまるという構成はあり得なかっただろう。
犬は必死になってクルマを追いかけるが、クルマは見るみる小さくなっていく。犬は息切れしてあえいでしまう。首をたれ悄然と歩む犬。その時、飼い主のクルマが去った道路の向こうから、別のクルマが走ってくる。犬はクルマの直前にとび出して横切る。飼い主のクルマと勘違いして止めようとしたのか、それとも捨てられた腹いせの仕返しまのか、どちらであるかはわからない。言葉のない絵本だからだ。おそらく後者だろう。
そのクルマのドライバーはあわててハンドルを切ったため、対向車と衝突してしまう。2台のクルマは横倒しになって炎上する。両車線ともたちまち後続のクルマが数珠つなぎになって大渋滞ちなる。それを見た犬はショックを受けて、現場を去る。
はるかに自己の惨状を振り返り見て、動揺し困惑している犬の表情と心の翳(かげ)りを、バンサンは太く濃い鉛筆による速描(はやが)きのスケッチ風の描き方でみごとに表現している。
しっぽを下げてとぼとぼと浜辺に出た犬は、遠くに2人連れの人影をを見る。飼い主かもしれないとおもったのだろうか、走って近くにいくが、飼い主ではなかった。空ろな気持ちで浜辺をさ迷う犬。私が最も衝撃を受けたのは、海と空の境がわからないような広い広い何もない風景の中に、さ迷う犬が小さなシルエットのような姿でポツンと描かれた場面だった。やや細めの鉛筆による淡い線を刷毛雲のように水平に何本となく流して、底知れぬ空と海の無限空間を表現し、ほぼ中央に海に向かってたたずむ犬のシルエットがポツンとはめこまれている。水面(みなも)に犬の影がにじんでいる。波打際の浅瀬であることが、その小さな影の描き方だけでわかる。途方に暮れて泣いているかのようだ。
犬の内面を形あるものが何もない無限空間の中にポツンと小さな影だけの存在になってしまった情景で表現するバンサンという画家は凄い。これは疎外された孤独という20世紀のテーマと真正面から向き合った絵本ではないか−−いや「絵本を超えた絵本」と言うべきだろう−−そんな思いが私の脳裏を駆けめぐったのだった。

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どうでもいい、じじぃの日記。
先日、図書館のなかで本巡りをしていたら柳田邦男著『大人が絵本に涙する時』という変わった題名の本があった。
中をパラパラ、めくって見るといろいろな絵本の紹介の本になっている。
絵本も大人になってから、ほとんど見ていない。たまには童心にかえるのもいいか、と思って柳田邦男の本を借りてきた。
「『アンジュール』から『ヴァイオリニスト』へ−−孤独と愛の作家バルサン」にこんなことが書いている。
ガブリエル・バンサンの鉛筆画による『アンジュール ある犬の物語』をはじめて読んだ時の衝撃は、いまだに忘れられない」
ネットで検索したら、ユーチューブにバンサンの『unjour un chien』があった。
『アンジュール ある犬の物語』はフランス語の原題で「UN JOUR,UNCHIEN」だ。まったく文字のない、鉛筆デッサンによる絵本である。本書はガブリエル・バンサンの処女作なのだそうだ。
いきなり、犬がクルマの窓から投げ捨てられる場面から始まる。この犬の第2の人生が始まる。
言葉が無くても、この犬の心情が伝わってくる。
我が身を犬と重ねる。
この犬は、また誰かに拾われるのだろうか。
こんな絵本もあったのか、この絵本に出会えてよかったと思った。ユーチューブで見ただけの話だが。