じじぃの「鳥の産卵数ときょうだい殺しの関係!生態の雑学」

アオアシカツオドリが減少、ガラパゴス

2014.04.28 ナショナル ジオグラフィック日本版サイト
研究によると、アオアシカツオドリの繁殖活動は少なくとも1998年から大幅に減少しており、「2011~2013年には繁殖を行ったつがいがほとんど確認できず、幼鳥の姿はほとんど見られなかった」という。

繁殖の減少と並行して生じているのが、餌となる魚サーディンの不足だ。過去の研究では、アオアシカツオドリの繁殖は、ほぼサーディンのみを餌としている場合に成功することが明らかになっている。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/9176/

生態学大図鑑』

ジュリア・シュローダー/著、鷲谷いづみ/訳 三省堂 2021年発行

生命の多様性 より

アオアシカツオドリのきょうだい殺し
アオアシカツオドリは太平洋に生息する海鳥である。

採餌するのは海だが、沿岸の海食崖で子育てをする。雌はおよそ5日の間隔をあけて2個の卵を産むので、2番目のひなが孵(かえ)るまでに最初のひなはかなり成長している。餌が豊富にあれば、親鳥は両方のひなに巣立ちまで十分に餌を与えられる。しかし餌が足りなければ、体の大きいひなが、あとから生まれたきょうだいをくちばしでつついて殺してしまう。先に生まれたひなのほうが食べる量が多く、巣立ちやすい。餌が乏しいのに、きょうだい殺しをしなければ、2羽とも飢え死にする可能性がある。

餌の利用可能性のみに基づくこの行動は、「任意的きょうだい殺し」と呼ばれる。
これとは対照的にアオアシカツオドリには、餌の利用可能性に関係なく、先に孵ったひながほぼ例外なく兄弟または姉妹を殺す「義務的きょうだい殺し」が見られる。

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じじぃの日記。

生態学大図鑑』という本に、「アオアシカツオドリのきょうだい殺し」という記事が載っていた。

「餌が豊富にあれば、親鳥は両方のひなに巣立ちまで十分に餌を与えられる。しかし餌が足りなければ、体の大きいひなが、あとから生まれたきょうだいをくちばしでつついて殺してしまう」

カモやガンのヒナが、親鳥のあとを付いて移動する姿がほほえましい。

アオアシカツオドリのきょうだい殺し

アオアシカツオドリのヒナは十分な餌がなければ、後から生まれたヒナをくちばしでつついて殺してしまうという。

鳥の産卵数は、餌が獲れる環境に関係している。

カッコウは、モズなどの巣に卵を産みつけて、抱卵や子育てを巣の主にさせる「托卵」という行動をとる。

生まれたカッコウのヒナは、自分だけが餌をもらえるように仮親の卵やヒナを皆殺しにする。

昔、日本でも子たくさんの貧しい家では、普通に間引きが行なわれていたらしい。

ロシア人もウクライナ人もルーシ族に共通の起源を持つという。

ロシアのウクライナ侵攻などで、結構 残酷なことが行なわれている。

じじぃの「カオス・地球_333_日本人の精神構造史・序章・付和雷同」

付和雷同」タグのついたボケ

「みんな、飛び込みましたよ」
https://bokete.jp/boke/tag/%E4%BB%98%E5%92%8C%E9%9B%B7%E5%90%8C

すぐ忘れる日本人の精神構造史

【目次】
はじめに

序章 民俗学の視点で日本の歴史を見るということ

第1章 日本人のマインドは、縄文ではなく稲作から始まった
第2章 武家政権が起こした社会変化
第3章 信仰、道徳、芸能の形成
第4章 黒船来航、舶来好き日本人の真骨頂
第5章 敗戦、経済大国、そして凋落へ

                    • -

『すぐ忘れる日本人の精神構造史―民俗学の視点から日本を解剖』

新谷尚紀/著 さくら舎 2024年発行
生活が苦しくても「しかたがない」と我慢する、責任追及をせず問題点をふわっとさせたまま何となく進み、やがて忘れる――そんな日本人の思考や行動の傾向性は「稲作を土台に、律令制+荘園制+武家政権の時代」を経て培われてきたといえる。本書では日本の歴史の経歴、慣習の積み重ねを民俗学の視点から歴史を追跡することで、どうやってそのような日本人が育まれたのかを知り、これからの社会のあり方、日本人のあり方を考える。

序章 民俗学の視点で日本の歴史を見るということ より

民俗学って、いったい何?

生活の歴史の中の「伝承と変遷」、「原因と結果」を読み取る
日本の民族学といえば、柳田國男(1875~1962)です。
柳田國男はフランス語のtradition populaireを「民間伝承」と翻訳し、その「民間伝承」を返球する学問として民俗学を創始しました。そして、その民俗学を深く理解し、協力して育てたのが折口信夫(1887~1953)です。
彼らの民俗学は多くの一般の人たちの生活の中のtradition(伝承)と、それと対(つい)をなすtransition(変遷)の、その両者をセットとして捉え、生活の変遷の動態の変わりにくいものと変わりやすいもの、その両方があることに注目する研究でした。つまり古代から現代まで長い日本人の生活の歴史の中で、何が変わり、また何が変わりにくく伝えられてきているのか、それを追跡しようとしたのです。

たとえば、古代から現代まで長い歴史の中に伝えられている衣食住の生活の歴史について、柳田の『木綿以前の事』(『定本 柳田國男集』第14巻(新装版)、筑摩書房、1982)を一読してみれば、文献だけの歴史学とは異なり、日本各地の民間伝承の中に生活の変遷を見出す視点とその方法とがあることがわかるでしょう。

「日本人とは何か」ではなく「いまどうしてこうなっているのか」を問う
日本民俗学は「日本人とは何か」を問う学問だと思われている人がいるかもしれませんが。それはまったくのまちがいです。そんな誤解が生まれたのは、戦前にドイツ・オーストリア民族学エスノロジーウィーン大学で学んできた岡正雄(おかまさお)と石田英一郎(いしだえいいちろ)のエトノス論の影響によるものです。そのエトノスとは、日本語でいえば民族性のことです。同一の文化的伝統を共有して共属意識をもつ集団をエスニック・ユニットといい、その文化的な特質のことをエトノスといっていました。

そのふたりの影響を受けた歴史学出身の和歌森太郎(わかもりたろう)たちが柳田門下でありながら、戦後になって、東京教育大学民俗学を講じたときに、日本民族学の概説書にそのように書きました。それによって、誤解が生じたのでした。和歌森太郎の大学での教科書『日本民族学』は、1953年(昭和28)刊行され1973年(昭和48)に改訂されて20年間も版を重ねたものですが、そこでは「民族論は今日見聞きしうる諸々の民族伝承の比較研究を通じて、日本人の心性、生活文化の歴史的特色を把握しようとする学問である」と説明していました。

しかし、それは、柳田の提唱した民俗学に対する誤解です。
ややこしいかもしれませんので、少し説明しておきます、柳田は、「日本人とは○○だ」というような、型にはまった論は決してしていませんでした。すべて歴史は、常に伝承と変遷の中にあるのであり、固定的な日本人論も完結的な日本人論も柳田にはありえないからです。そのかわりに柳田は、「現在の日本人はどうしていま、このような習性が身についてしまっているのか」、その歴史的な変遷についての考察は必要であるとし、たとえば次のような指摘もしています。

日本人はすぐに真似をするくせがある。流行に乗りやすい。言葉も古いものが忘れられて新しい言葉がどんどんでてきてそれが流行ると、自分も使おうという気持ちが強く、たとえば、大阪でエゲツナイという変な言葉が最近流行りはじめているが、それは決して古くからの言葉ではない。最近の流行りだ。また、東京でもトテモきれいだとか、トテモかしこいというトテモという言葉が広まってきているが、あれは山登りの人たちが信州からもってきたものであり、まだこの20年そこそこの新しい流行でしかない、といっています。

すぐにかぶれるということについても、1926年(大正15)頃に「西洋かぶれ」について書いています。日本人はほとんど子どものように西洋への好奇心、新しいものに対する敬服の念をもっており、西洋への忍従を示す舶来万能の考え方をもっている。それでも、その年の第3回汎太平洋学術会議で、「日本の科学者が英語を話し書くこと」になったのは、それはそれでじつによい経験になるといっています。西洋への憧れやかぶれの志向性も、国際かという点でいえばよいことだというのです。柳田は日本の独自性とともに、国際的な交流も必要であり、一方的ではなく双方向的な、相互のリスペクトが大事だといっていたのでした。

また、日本人が付和雷同しやすいということについて、1930年(昭和5)の論説で、青年団は選挙に利用されやすいところがある、と注意を喚起しています。

青年の多数は単純すぎて付和雷同しやすい。だから一部の小ざかしい者によって、団体そのものの勢力を借りられる危険があり、それを防衛する必要がある。青年団の健全なる成育、また団員相互間の扶助誘導を激励すべきでありそのためには青年たちの修養を勧める必要があるといっています。
    ・

2020年代はじめの現在の日本の選挙のあり方からみても、その頃と比べて何も変わっていないと思われるのは、はなはだ残念なことです。国会議員への投票率が50%にも満たない低水準の中で、全有権者に占める自由民主党の得票割合は2割前後です。つまり20%前後の支持者の票が、国民のほぼ100%の意見とみなされて日本の政治を動かしているのです。

かつて、2000年(平成12)6月の衆議院議員総選挙のとき、当時の森喜朗(もしよしろう)首相が、無党派層について「関心がないといって、(投票に行かずに)寝てしまってくれればいいが、そうはいかない」と失言してしまったところにも、現代の政治の問題点がよく表れています。それから20年以上が経っていますが、状況はまったく変わっていません。

社会的な道徳や倫理、そして公民としての意識のしっかりした人ほど、自分の公民としての権利の行使である投票に値する候補者がいない場合には、棄権ということになってしまっているというのが、現在の日本政治のもっとも大きな問題点です。

少なくとも柳田が危惧していた昭和初年の頃の選挙には、現在のような特定の宗教団体が積極的に関与するという状況にはありませんでした。それと比べれば、むしろ現在の選挙のほうが危うくなっているという歴史をいま私たち日本人は歩んでいるのです。

じじぃの「人間とチンパンジー・どう染色体が違うのか?生態の雑学」

【ゆっくり解説】驚異的な知能?「チンパンジー」とは何者なのか?を解説/最新研究で知能をヒトレベルに?進化の隣人の生態とは

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=m8virFxWOPw

ヒトの脳はなぜ大きい? 高度な認知能力に関与する候補遺伝子|林純一

光文社新書
ヒトとチンパンジーの核ゲノムの違い
ヒト核ゲノムの解読は2003年に、チンパンジー核ゲノムは2005年に完了した。両者の核ゲノムに存在するタンパク質遺伝子はともに2万個で、塩基配列の違いは1.2%だ。
また、核ゲノムの全体像は細胞分裂時にだけ出現する染色体に集約されるが、ヒトが23種類の染色体を母親と父親からそれぞれ受け取って計46本になるのに対し、チンパンジーなどの大型類人猿は24種類、計48本の染色体を両親から受け取る。
https://shinsho.kobunsha.com/n/nd59df0ae6f9e

生態学大図鑑』

ジュリア・シュローダー/著、鷲谷いづみ/訳 三省堂 2021年発行

生命の多様性 より

染色体の証拠
染色体を比較することで、共通祖先を持つことを裏付ける強力な証拠が得られる。チンパンジー(とゴリラ)は24対の染色体を持つ。ヒトは23対しか持たない。
進化学者たちは、わたしたちヒトが共通祖先から分かれたときに、ヒトでは染色体2本の融合が起こったことを、他の類人猿より染色体が1対少ない理由と考えている。

あらゆる染色体の末端にはテロメアと呼ばれる遺伝マーカーがある。染色体の中央部には、それとは異なるセントロメアとして知られる塩基配列が存在する。もし、2本の染色体が融合したのであれば、テロメア様の領域が、染色体の末端だけでなくセントロメアのある中央部にも見られるはずである。また、融合した染色体は2つのセントロメアを持つ可能性がある。科学者たちは実際にこれらを確認した。ヒトの第二染色体は、チンパンジーの染色体2aと2bが融合して生じたもののように見える。わたしたちがチンパンジーボノボ、ゴリラと共通の祖先を持つことは、もはや疑いの余地がない。

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じじぃの日記。

生態学大図鑑』という本に、「染色体の証拠」という記事が載っていた。

「染色体を比較することで、共通祖先を持つことを裏付ける強力な証拠が得られる。チンパンジー(とゴリラ)は24対の染色体を持つ。ヒトは23対しか持たない」

ヒトはいつ、サルから分かれたのか?

700万~600万年前にチンパンジーと枝分れして進化を始めた、と考えられている。

枝分かれしたという証拠は?

ヒトが23対の染色体を母親と父親からそれぞれ受け取って計46本になるのに対し、チンパンジーなどの大型類人猿は24対、計48本の染色体を両親から受け取る。

パンジーの染色体24対のうちの2本が1本に融合したのがヒトらしい。

これが有力説なんだそうだ。

知ってましたかあ。

じじぃの「カオス・地球_332_日本人の精神構造史・序章・折口信夫」

NHK100分de名著 折口信夫「古代研究」【NHK出版 日本放送協会】本の要約・まとめ【真夜中のZoom読書会】

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=vf2bhzVoCyU


   

折口信夫

近代日本人の肖像 | 国立国会図書館
国文学者、民俗学者歌人
日本の古典、古代の民俗生活についての学問的成果は国文学、民俗学をはじめ、神道学、芸能史等、多方面にわたり、文献や資料を実感的に把握することを目指した独創的な内容を持ち、「折口学」とも称されている。主な著作として『古代研究』(1929-30)がある。
また歌人として、根岸短歌会アララギに参加するが、大正13(1924)年反アララギ派を結成して、『日光』の創刊に関わった。創作の面においても多岐にわたり、歌集に『海やまのあひだ』(1925)、詩集に『古代感愛集』(1952)、小説に『死者の書』等がある。
https://www.ndl.go.jp/portrait/datas/6077/

すぐ忘れる日本人の精神構造史

【目次】
はじめに

序章 民俗学の視点で日本の歴史を見るということ

第1章 日本人のマインドは、縄文ではなく稲作から始まった
第2章 武家政権が起こした社会変化
第3章 信仰、道徳、芸能の形成
第4章 黒船来航、舶来好き日本人の真骨頂
第5章 敗戦、経済大国、そして凋落へ

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『すぐ忘れる日本人の精神構造史―民俗学の視点から日本を解剖』

新谷尚紀/著 さくら舎 2024年発行
生活が苦しくても「しかたがない」と我慢する、責任追及をせず問題点をふわっとさせたまま何となく進み、やがて忘れる――そんな日本人の思考や行動の傾向性は「稲作を土台に、律令制+荘園制+武家政権の時代」を経て培われてきたといえる。本書では日本の歴史の経歴、慣習の積み重ねを民俗学の視点から歴史を追跡することで、どうやってそのような日本人が育まれたのかを知り、これからの社会のあり方、日本人のあり方を考える。

序章 民俗学の視点で日本の歴史を見るということ より

民俗学って、いったい何?

生活の歴史の中の「伝承と変遷」、「原因と結果」を読み取る

日本の民族学といえば、柳田國男(1875~1962)です。

柳田國男はフランス語のtradition populaireを「民間伝承」と翻訳し、その「民間伝承」を返球する学問として民俗学を創始しました。そして、その民俗学を深く理解し、協力して育てたのが折口信夫(1887~1953)です。

彼らの民俗学は多くの一般の人たちの生活の中のtradition(伝承)と、それと対(つい)をなすtransition(変遷)の、その両者をセットとして捉え、生活の変遷の動態の変わりにくいものと変わりやすいもの、その両方があることに注目する研究でした。つまり古代から現代まで長い日本人の生活の歴史の中で、何が変わり、また何が変わりにくく伝えられてきているのか、それを追跡しようとしたのです。

たとえば、古代から現代まで長い歴史の中に伝えられている衣食住の生活の歴史について、柳田の『木綿以前の事』(『定本 柳田國男集』第14巻(新装版)、筑摩書房、1982)を一読してみれば、文献だけの歴史学とは異なり、日本各地の民間伝承の中に生活の変遷を見出す視点とその方法とがあることがわかるでしょう。

都市やその近郊農村などの先進地域では、いち早く木綿が普及し、人々に肌ざわりの柔らかさと心地よさ、そしていろいろな模様に染めて着る楽しさを教えてくれました。その一方では糸くずの塵(ちり)をまき散らすようになり、湿気の多い島国では暑中の汗は木綿では水分を含みやすく不便でした。風通しのよいものといえば、木綿以前の麻布や麁麻布(あらあさぬの)、また栲布(たくぬの)や藤布などであったこと、そしてそれらがまだ日本各地の農村や山村には残っていることに注意しています。木綿以前の生活では、粗い布の着用で人々の葉だがいまより丈夫であっただろうといいます。そして、昔もいまも、人々の生活方法というのは絶えず変わってきているといっています。

そして、いまでは優美とされる女性の内股の歩き方は、着物が変化することで足がからまって裾をうまく捌(さば)けなくなってからのことである、桃山時代までは女性も外足でさっさと歩いていたといたといっています。男性の正座も、いまではよく修練された美風とされていますが、それはもともとは身分の低い者が上位の人の前で奉仕する姿勢であり、サムライの外敵警戒、臨時活動の準備のための姿勢であったといっています。

このように生活変遷の歴史について、文字記録や絵画資料に注目するとともに、日本各地に伝えられている民間伝承を資料として、それらの情報の比較という視点で読み解いています。

柳田の民俗学は、そうして日本に住む人たちの生活の歴史を、みずからがよく見定めて、その中に伝えられてきている先人たちの生活の知恵を自分たちのものとするということが大切だ、という学問でした。そこには、生活の歴史には必ず伝承と変遷とがあり、その過程ではすべて原因と結果があるという視点がありました。

じじぃの「以読制毒・バイデン・日本人は外国人が嫌いなのか?夕刊フジ」

アメリカ】バイデン大統領「日本は外国人が嫌いだ」発言に日本政府が抗議

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=ppY04YIuECk

Source: Ipsos-Mori Global @dvisor Survey, 18 countries, 15 March 2017. N=14,014. Aggregated data.


Is tribalism racist? Antiracism norms and immigration

July 9th, 2017 British Politics and Policy at LSE

Are ethnically-motivated restrictions on immigration racist? Eric Kaufmann draws on new data from an 18-country survey to explain how people answered this question and how their answer affects their own support for higher or lower immigration levels.

The racism v. racial self-interest divide strongly predicts variation in support for immigration, but is only part of the story. For instance, regardless of moral sentiment, countries such as Turkey or Sweden which have recently received large numbers of Syrian refugees, want less immigration.

What is especially interesting, though, is that the antiracism-pro immigration relationship holds more strongly in European-descended societies than elsewhere. The line of best fit for western countries is shown in red in figure 1. Notice that India, South Korea, Japan, Mexico, and Turkey fall well outside the line. This underscores the sharper value cleavage emerging in the West.
https://blogs.lse.ac.uk/politicsandpolicy/antiracism-norms-and-immigration/

夕刊フジ』2024年5月14日発行

以読制毒 より

【執筆者】有本香(ジャーナリスト)

バイデン大統領「日本人は外国人嫌い」発言、岸田政権〝一喝〟できない理由 ネットで広まる「移民拡大」と「親族のビジネス絡」

衆院東京15区での補欠選挙(4月28日投開票)の残務に追われていた4日、とんでもない発言の報が聞こえてきた。ジョー・バイデン米大統領の「日本人は外国人嫌い」発言である。発言の詳細は、以下の通りだ。

「われわれ(米国)の経済が成長している理由の1つは、移民を受け入れているからだ」「(中国、インド、ロシアと並べて)なぜ日本は問題を抱えているのか。それは彼らが外国人嫌いで移民を望んでいないからだ」

事実誤認も甚だしい「おバカ」発言であり、日本と日本人への侮蔑も含まれている。

この発言のわずか半月ほど前には、岸田文雄首相が国賓訪米して「フミオ&ジョー」の仲良しアピールをしていたというのに、一体、この無礼はどうしたものか。

さすがに、おとなしい日本政府も「日本の政策に対する正確な理解に基づかない発言があったことは残念だ」と申し入れたという。

しかし、こんな〝申し入れ〟では、向こうは蚊に刺されたほどにも感じなかろう。

今もし、石原慎太郎都知事あたりがご健在なら、このふざけた「バイデン発言」を一喝したに違いない。だが、現在の政界には、日本の名誉のために「言うべきことをズバリ言う」政治家が皆無だ。

そもそも、バイデン氏の言う「移民を受け入れれば経済成長する」という珍説の根拠はどこにもない。

内閣参事官で数量政策学者の高橋洋一氏が、筆者主宰のネット番組「ニュース生放送 あさ8時!」で明かしたところによれば、国連のデータから、各国の移民人口比と経済成長をプロットして(=グラフにデータを打点すること)も経済成長を示す右肩上がりの線は描けないという。

つまり、バイデン氏の言う「移民を受け入れれば経済成長する」というのはデタラメなのだ。

しかし、日本にもこれに似たことをシタリ顔でのたまう御仁が少なくない。いわく、「日本は人口減少時代に入ったのだから、外国人労働者や移民を受け入れないと経済がしぼむ」。

このウソにだまされてはいけない。移民を受け入れ続けた米欧で今何が起きているかを見れば、そのリスクこそ明らかだ。目先の労働力不足は補えたとしても、福祉などの社会的コストは増える。「異文化との共生」は軋轢(あつれき)を生み、次第に当地の文化や秩序、治安が壊されていく。その良くない予兆は、日本の各地にすでに見られる。

だが、こうした「移民拡大への危機意識」は日本政界に極めて薄い。先の衆院東京15区補選でも「移民拡大の危険性」を強く訴えたのは、私たち日本保守党ぐらいで、他は与野党とも「移民拡大」、多文化強制もとい「多文化共生」路線で一致していた。

岸田文雄政権が外国人労働者や移民拡大に積極的な理由として、財界の「労働力不足解消への要請」に加え、ネット上で「岸田首相の親族のビジネス絡み」という話が広まっている。

ネット検索すると、ある事実に容易にいき当たった。岸田首相の実弟代表取締役を務める企業のサイトには、次のように記されている。

「JAPAN+INDONESIA」「共生で夢をかなえる」「『特定技能制度 外国人採用』を通じて、インドネシアと日本の懸け橋に」

特定技能制度を活用したインドネシア人の国内(日本)就労を支援する企業であり、業務内容には他に「旅行代理店―東南アジア」「中東からの訪日旅行を企画・運営」と書かれている。ちなみに、インドネシア人の観光旅行者は条件付きだが、ノービザで日本に入国できる。
    ・
しかし、首相の近親者が、政府が強力に旗を振る「技能実習生」と「インバウンド」の両方でビジネスをしていると聞けば、いぶかる国民も少なくない。

ネット上には、岸田家にとって、バイデン氏のトンデモ発言はむしろ「ありがたい呼び水」だったのかという、意地悪い意見すらある。違法でないことは百も承知だが、とまれ、「李下に冠を正さず」の教えはお忘れなく、と申し上げておく。

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じじぃの日記。

5月14日発行『夕刊フジ』に「バイデン大統領 日本人は外国人が嫌なのか」という記事が載っていた。

バイデン米大統領の発言。

「われわれ(米国)の経済が成長している理由の1つは、移民を受け入れているからだ」「(中国、インド、ロシアと並べて)なぜ日本は問題を抱えているのか。それは彼らが外国人嫌いで移民を望んでいないからだ」

先日、エリック・カウフマン著『WHITESHIFT』という本を読んだ。

その本の中の「移民と人種差別」の記事に、こんなことが書かれていた。

移民の現状維持あるいは増加を求める人々は、移民の受け入れを制限することは人種差別だと考える傾向にある。
    ・
最も注目すべきは、反人種差別と移民の受け入れに対する支持との関係が白人マジョリティ社会において他のどの社会よりも強い影響力をもつことである。図(画像参照)では欧米諸国における予測値を灰色の線で示している。
インド、韓国、日本、メキシコ、トルコはこの線からかなり離れていることに注目してほしい。これは、世界の他の地域と比較して、欧米では、個人の人種差別とは何かという見解に関する意見との間に関連があることを明確に示すものである。移民の受け入れと民族変化が進むにつれ、人種差別のタブーの適切な範囲をめぐる不一致は次第に大きな政治問題となっている。
   
2019年、日本は「特定技能」在留資格導入で、実質的に「外国人の移民を受け入れる国」を表明した。

人口減による労働力不足と少子高齢化の高まりを受け、移民受け入れ国に政策を変えたのだが、アメリカはともかく、ヨーロッパの国から見ればまだまだ少ないのだろう。

「インド、韓国、日本、メキシコ、トルコはこの線からかなり離れていることに注目してほしい」

残念ながら、バイデン米大統領の日本非難は、当たっているのである。

じじぃの「カオス・地球_331_日本人の精神構造史・はじめに・柳田國男」

柳田國男記念公苑】日本民俗学創始者で、近代日本を代表する思想家でもあった柳田國男さんにゆかりのある場所です【利根町

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=M7CC3VLaIU0

あの人に会いたい(柳田国男

NHKアーカイブス
日本の民俗学を確立した柳田國男
民俗学発祥の記念碑的作品「遠野物語」(明治43年)から最後の作品「海上の道」(昭和36年)まで膨大な仕事を残した。明治政府の役人だった柳田が明治41年に宮崎県椎葉村を訪れたことが民俗学を本格的に始めるもとになったが、その時のエピソードもラジオ番組の中で詳しく語っている。
昭和32年の放送文化賞を受賞した時のテレビ番組でのインタビューも紹介するが、これは柳田國男の表情に接する貴重な映像遺産である。
https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009250141_00000

すぐ忘れる日本人の精神構造史

【目次】

はじめに

序章 民俗学の視点で日本の歴史を見るということ
第1章 日本人のマインドは、縄文ではなく稲作から始まった
第2章 武家政権が起こした社会変化
第3章 信仰、道徳、芸能の形成
第4章 黒船来航、舶来好き日本人の真骨頂
第5章 敗戦、経済大国、そして凋落へ

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『すぐ忘れる日本人の精神構造史―民俗学の視点から日本を解剖』

新谷尚紀/著 さくら舎 2024年発行
生活が苦しくても「しかたがない」と我慢する、責任追及をせず問題点をふわっとさせたまま何となく進み、やがて忘れる――そんな日本人の思考や行動の傾向性は「稲作を土台に、律令制+荘園制+武家政権の時代」を経て培われてきたといえる。本書では日本の歴史の経歴、慣習の積み重ねを民俗学の視点から歴史を追跡することで、どうやってそのような日本人が育まれたのかを知り、これからの社会のあり方、日本人のあり方を考える。

はじめに より

いまの日本の「おかしさ」
現在の日本は、どうしてこんなにおかしくなっているのでしょうか。
異常なほどの燃料費の値上げ、ガソリン代や石油やガスの価格が高騰しています。電気料金も大幅に値上げされています。食料品の値上げも異常なほどです。原料費、燃料費、輸送費などすべてあらゆる生活用品にかかわるものが値上げされて、私たちの家計を強く圧迫しつづけてきています。

それを、2022年(令和4)2月24日からの、ロシアのプーチン大統領によるウクライナ侵攻の影響とする見方も、メディアの一部からはありました。しかし、原因は決してそれだけではありません。歴史を振り返ってみれば、それは明らかです。2013年(平成25)から安倍晋三(あべしんぞう)元首相のもとで黒田東彦(くろだはるひこ)元日銀総裁が進めたのが、異常な円安政策でした。国債の大量買い入れ、マイナス金利政策、日本の保有資金を国債市場に流しつづけて、円安維持の政策を10年間も続けてきた結果が現在なのです。燃料費や資材費などの輸入品価格の高騰が日本の経済を圧迫しているのは、あたりまえの結果です。

ふしぎなのは、こんなに消費生活が厳しい状態なのに、日本人の多くが、「まあしかたがない、頑張って耐えるしかない」というふうに思っているということです。その原因を考えてみればかんたんにわかることなのですが、ついそこにはみんな思いが及ばないようなのです。いったいなぜなのでしょうか。

柳田國男は廃墟の中で
民俗学者柳田國男(やなぎだくにお)は、1945年(昭和20)、太平洋戦争の敗戦を間近にしながら、空襲警報の鳴り響く中で『先祖の話』を書き進めました。柳田國男は1875年(明治8)生まれで、1900年(明治33)に東京帝国大学を卒業して農商務省の官僚となり、法制局参事官や宮内書記官兼任を経て、貴族院書記官長となる高級官僚として、明治時代から日本の国家体制が整備されていく現場を生きてきた人物です。そして日本の歴史を知るには、文字や記録という文献資料を読み解く歴史学だけでは十分ではなく、むしろ一般の日本人の生活と文化の歴史を明らかにするためには、民間伝承に注目する必要があると考えて、日本の民俗学を開拓していきました。

さて、1945年(昭和20)8月の日本の敗戦で、一般の人たちは戦争がようやく終わったという安堵の思いとともに、米軍の大空襲で焦土と化した東京・大阪など多数の都市と、原爆投下でほぼ全壊して放射能汚染の町と化した広島・長崎の現実を目の当たりにすることになりました。

日本陸軍関東軍に置き去りにされてしまった満州開拓民の家族たちは、日本への帰還が困難な状態となり、ロシア軍に拘束された兵士たちはシベリアの極寒の中で強制労働に駆り立てられ、死亡する者たちも続出していました。

食糧不足で欠食児童や栄養失調で亡くなる人たちも多く出ました。戦時中に発行された国債(戦時国債)は紙切れ同然となったため、厳しいくらしを強いられたのは、貯金や国債をもって一部の富裕層も同じでした。戦時国債は、東条英機(とうじょうひでき)元首相の圧力で日銀の副総裁に就任させられた渋沢敬三(しぶさわけいぞう)が、祖父渋沢栄一(しぶさわえいいち)に申し開きができない慙愧(ざんき)と無念の名での強制的な国策協力を行なった結果であり、日本の敗戦によってその国債は紙くず同然となったのです。そして、「新円切り替え」という非常手段で日本経済の立て直しを図るしかなかったのでした。

近代日本の政治・経済・文化の発展へと同時代的にかかわってきた柳田は、70歳になったその敗戦の年、このような敗戦と焦土と化した現実の中で、目の前で崩れ落ちていった日本の状態について、次のように書いています。(カッコ内は筆者による現代語訳)。
   
「まさか是ほどまでに社会の実情が、改まってしまほうとは思はなかった」
(まさかこれほどまでに、日本の社会の実情が壊され変わってしまうとは思わなかった)

「今更のやうに望みを学問の前途に繋(か)けずに居られない」
(いまさらではあるが、学問とその未来に対して、国や社会のこれからについての期待をせずにはいられない)

「国毎(くにごと)にそれぞれの常識の歴史がある。理論は是から何とでも立てられるか知らぬが、民族の年久しい慣習を無視したのでは、よかれ悪しかれ多数の同朋を、安んじて追随せしめることが出来ない」
(国ごとにそれぞれの国の人たちにそれが正しいと思ってきている常識の積み重ねの歴史である。理論としてはいろいろ解説をする人もあろうが、それぞれの国の人たちが古くから伝えてきた年久しい慣習というのを無視したままでは、よい提案であろうが悪い提案であろうが、安心して大勢の人たちの参加や協力を得ることはできない)

「我々が百千年の久しきに瓦って、積み重ねてきた所の経歴といふものを、丸々其痕も無いよその国々と、同一視することは許されない」
(日本の人たちが100年、1000年の長きにわたって積み重ねてきた歴史の中の経歴というものを、まるごとそのような経歴のないアメリカなどのよその国々と同じだといって、いっしょにしてしまうことは許されない)

「人に自ら考へさせ、自ら判断させやうとしなかった教育が、大きな禍根であることはもう認めて居る人も多からう。しかし国民をそれぞれに賢明ならしめる道は、学問より他に無いといふことまでは、考えて居ない者が政治家の中には多い。自分はそれを主張しようとするのである」
(これまで人々に、社会や政治や経済や文化のことを、自分自身で考えさせるようにしてえ何が適正か、それを自分自身で判断せさるように育ててこなかった教育が、いちばんの災いのもとだったということに気がついている人はもう多いだろう。しかし、国民一人ひとりを、賢くしてその判断が適切であるように育てる方法としては、学問より他にはない、ということまでは、考えていない者が政治家の中には多い。自分は、そのことを主張しようとしているのである)
   

『先祖の話』は70歳という古希の年齢に達した柳田が、幕末から明治の日本人たちが営々と築き上げてきた日本、その中を自分も生きてきた日本という国が、音を立てて崩壊していくのを目の前にして書き残した著作だったのです。

21世紀前期のいま、敗戦から約80年が過ぎました。異常なほどの財政赤字貿易赤字、企業の国際競争力の弱体化と物価高騰、原発事故の危険の続く中でのエネルギー不安、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルによるハマス攻撃という名のパレスチナ侵攻、中国の覇権主義武力行使への危険など世界的な戦争への危険、その中での日本の現実的な防衛力と人間力の不安という現状。

たいへん危うい時代に入ってきている日本という国と日本人にとって、その現在と未来を考える上で、柳田國男民俗学の精神に学んでみることは、きっと役に立つのではないかと思います。

そこで本書では、民俗学の視点から、日本人は原因の解明になぜ消極的なのか、肝心なことをなぜ忘れやすいのかなど、その思考や行動の傾向性、つまり習癖やクセについてその根本から、歴史と民族の中に追跡してみることにします。そもそも日本人のこのような精神はどのようにして形成されてきているのでしょうか。

こういったことを考えるのは、いいところをつまんで見てみることでもなく、悪いところをあげつらうことでもありません。他国と比べてどっちが上だ下だというのでもありません。

柳田のいうように、私たち日本人の歴史を知り、それをふまえた上で、私たちはこれからどのようにしていくべきかを考える、ということです。

じじぃの「日本の解き方・米国の対中半導体戦争の行方・NPU・2024年!夕刊フジ」

スパコン計算速度ランキング「TOP500」はフロンティアが5連覇

https://gigazine.net/news/20240514-63th-top500/ より)

2024年6月版スパコンランキングTOP500が発表、米国の「Frontier」が5連覇を達成

2024/05/13 TECH+
世界のスーパーコンピュータ(スパコン)に関するランキングの2024年6月版(第63回)「TOP500」が5月13日(独時間)、独ハンブルグにて開催中のHPCに関する国際会議「ISC High Performance 2024(ISC 2024)」に併せる形で発表された。

それによるとトップとなったのは前回同様、米ORNL(米オークリッジ国立研究所)に設置されたエクサスパコン「Frontier」で、これで2022年6月版のTOP500でトップを獲得して以降、5期連続でのトップ獲得となった。また、LINPACK性能は1.206ExaFlopsと、前回の1.194ExaFlopsから若干引き上げられた。

なお、富岳のプロセッサ「A64FX」を開発した富士通によると、現在、富岳のテクノロジーをもとに、高性能、省電力に加え、信頼性と使いやすさを実現するArmアーキテクチャのCPU「FUJITSU-MONAKA」の開発を進めているとするほか、富岳で学習し公開した大規模言語モデル「Fugaku-LLM」を、同社の先端技術で無償で試せる「Fujitsu Research Portal」を通じて提供を開始したとしている。
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240513-2944914/

夕刊フジ』2024年5月14日発行

「日本」の解き方 より

【執筆者】高橋洋一(元内閣参事官嘉悦大学教授)

米国「対中半導体戦争」の行方 ファーウェイへの輸出許可取り消し 高度なAI開発めぐり強硬措置 日本の技術は注目されるのか

米政府が、中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する米半導体大手インテルの輸出許可を取り消したと報じられた。

ファーウェイは最近、インテルの新型プロセッサーを組み込んだパソコンを発表した。この新型プロセッサーは、従来のCPU(中央処理装置)とGPU(画像処理装置)に加えて、機械学習ディープラーニングなどのAI(人工知能)処理に特化したプロセッサー「NPU」を統合したものだ。パソコンオタクの筆者は、この新型プロセッサーを組み込んだパソコンの自作を検討している。

ちなみに、ファーウェイの新商品のOS(基本ソフト)は米マイクロソフトのウインドウズではなく、ファーウェイ独自の「ハーモニーOS」と同社の大規模言語モデル「PanGu」を統合して、マイクロソフトの生成AI「コバイロット」や、オープンAIの「ChatGPT」と同様の機能を提供するとのことだ。

パソコンはハードとソフト(OS)で成立するが、ファーウェイはソフトの米依存を脱したので、いよいよ残るはハードだけになった。

米商務省はドナルド・トランプ政権時代の2019年以降、ファーウェイとその関連会社への輸出を原則不許可にする措置を取っていた。米国外で製造されていても、米国の技術やハードやソフトを使う場合は事前許可が必要だとしていた。

ここでのポイントは、最近のAI利用に関連したNPUだ。これを開発しているのは、インテルクアルコムAMD、アップルという米企業だ。アップルは自社でNPUを使うので、中国企業が利用できるのは、インテルクアルコムAMDに限られる。

AMDは既に中国向け輸出禁止に従っており、クアルコムもまもなくゼロになると説明していた。インテルは許可を取ったうえで、特別にファーウェイにパソコン用の半導体の輸出を続けていた。それが、他の米企業と同様に今回インテルも止められたわけだ。

もちろん、インテルもこの日を想定して対中取引を少なくしており、ファーウェイは上位顧客リストにない。

実は米商務省は、競合他社がファーウェイ向けから撤退するなかで、受注を積極的に続けることに対して、厳しい対応をとるとし、高額罰金も辞さないというスタンスだった。

ファーウェイは、インテルに止められると、新商品を出せなくなるだろう。
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今回の措置は高機能半導体に関するものなので、日本政府による国内の半導体産業への投資には直ちに影響するものではないとみられる。

ただし、日本が再び世界の先端を目指すなら、意識しておく方がいいだろう。望むらくは、日本の技術が再び世界の注目を浴びるようであってほしい。

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じじぃの日記。

5月14日発行『夕刊フジ』に「日本の解き方 米国の対中半導体戦争の行方」という記事が載っていた。

「ファーウェイは最近、インテルの新型プロセッサーを組み込んだパソコンを発表した。この新型プロセッサーは、従来のCPU(中央処理装置)とGPU(画像処理装置)に加えて、機械学習ディープラーニングなどのAI(人工知能)処理に特化したプロセッサー「NPU」を統合したものだ」

5月13日、2024年6月版スパコンランキングTOP500が発表された。

それによるとトップとなったのは前回同様、米ORNL(米オークリッジ国立研究所)に設置されたエクサスパコン「Frontier」で、これで2022年6月版のTOP500でトップを獲得して以降、5期連続でのトップ獲得となった。

上位のスパコンのシステムを見ると、うち5つがIntel製プロセッサ、2つがAMD製プロセッサを搭載。残り3つは、IBM Summit、富士通A64FX、NVIDIA Grace 72Cとなっている。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1591397.html

近年、AI(人工知能)が急速に発達してきている。

スパコンのシステムにも画像処理に特化した半導体GPU)が組み込まれるようになった。

一昔前に、中国のスパコンが上位を独占したことがあった。

今、米国は中国に対して、最先端半導体に輸出規制をしている。
当分、中国製スパコンはないのだろうか。

日本の出番が待ち遠しい。