Layers of the Earth
Earth’s Crust
西之島 誕生
『ビッグヒストリー大図鑑:宇宙と人類 138億年の物語』
デイヴィッド・クリスチャン/監修、ビッグヒストリー・インスティテュート/協力、オフィス宮崎/日本語版編集 河出書房新社 2017年発行
大陸の誕生 より
およそ40億年前に地球の地殻が動き始め、そのあおりで一部がマントルへと沈み込んだ。それによって噴出したマグマが冷えると、新種の比重が軽い地殻となった。それが大陸地殻である。周囲の岩石よりも高くせり上がり、最初の陸塊を造り出した。地球の表面の約3割は大陸からなり、この活動は現在も続いている。
広い土地に若木が育つのと同じように、大陸の前にはクラトン(陸塊)があった。このクラトンは、最初の大陸地殻から形成された連続した島からなるものである。この生成は始生代(40億年~25億年前)始まった。冥王代以降、地球は冷えたが、現在よりもまだまだ熱かった。それでも、層が固定されたため、海が固体の地殻上に形成された。
現在の地球の地殻は、重い海洋地殻と軽くて厚い大陸地殻からなる。原始地殻は均一だったが、マントル内の流れが下へと引っ張り始めると、この地殻も動き出して、プレートへと分かれていった。
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最初の大陸
最初の大陸がクラトンや島の衝突を経て、ついに形づくられた。こうした大陸は軽いため、表面にとどまったが、さまざまな種類の岩石で構成されるようになっていった。海洋地殻は比較的重いために沈み込み続けており、古いまま残ることがなく複雑化することもない。海嶺での海底拡大により地殻が更新されるからである。